鳴るこ創作世界・キャラクター、世界観、用語一覧

随時更新していきます。
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[共通ストーリー]

かつて、ある星に大いなる文明を築いた一族がいた。
しかし彼らの住む星は寿命を迎え、新たな居住区を作る必要があった。
そこで彼らは太陽系を生み出し、その星の一つに住み着いた。生物に最適な環境である星からは様々な土着の生物が生まれ、彼らはその管理も行なっていた。それは彼らが種としての寿命を迎えた際に、土着の生き物と交わることでその命を延命させようとしてのことだった。
その内の1種族である人間は、彼ら宇宙人のことを「神」と呼んだ。

時は過ぎ、宇宙人たちと地球の生物はお互いに交わり合い、もうこの地球上に純粋な「地球生物」は1匹もいなくなっている。そしてその宇宙人の血は世代がいくら変わろうと薄まることはなく、様々な生物の中で時折覚醒して、人類にとっては未知の思考、見た目、知識を持つ不可思議な生物に変化する。それが現在に伝わる幻想的、魔術的な生き物の正体である。

【共鳴神話】
時系列
古代〜現代

あらすじ
かつて神と呼ばれた人間が、魔族から得た叡智によって楽園世界を生み出した。彼の管轄下にある人間たちは皆死後この世界に渡ることが決まっており、また別の管轄下の人間がこちらの死後の世界に渡ってくることもある。
現在楽園世界は光多き天界と深部にある冥界とに分かれている。本来天界と冥界は一つであったが、指導者の不一致により分裂し、戦争状態にある。

【楽園世界用語集】

楽園
ある地域の、ある種族の人間が死後に行く、かつて存在した「神」と呼ばれていた存在が、人間を哀れんで作った楽園。食べ物の心配がない、温暖で季節が穏やか、老化、自然死、災害、大きな病がない、本当に死にたい時は死ねる等、理想的な世界のはずだった。

天使
神が作ったとされる神の使いであるが、実際は昔人間だったものもいる。天界の管理や、いわゆる「お役所仕事」的なことをする為に存在する。楽園世界は基本暇なため、公募制のボランティアという扱いだが希望者は多い。

冥使
冥界の天使、魔族たちの自称。堕天使や、そのままではあまり意味がよくないため本人たちはこちらを普及させたい。天使と同じ、冥界を管理するための存在。

堕天使 (冥使)
ルクスを筆頭とした天使を辞めた者たち。 (脱サラからとって、脱テンと呼ばれる)冥界でのんびり暮らしてる。冥界に対して人はマイナスイメージを抱きがちだが、実際は田園風景が広がるのどかな空間。戦いに消極的で、自分達の外の事態に関わりたがらない。知的で温厚、長く天使をやっていたものが多く、伊達に長生きしてないため経験も豊富。

魔族
宇宙人が地球の生物とまぐわることで出来た人とも神とも獣とも取れないもの達。「魔法」という人類とは別の未知の強大な力を使えるが、個体差がありすぎてそれ以外は不明。神、妖精、妖怪、etc・・・等の不思議生物がすべてこれに当たる。ほとんどの個体が「魔法」を使っていて、一時期は人間界にも多くいたが、魔女狩りなどの影響もあり殆どが楽園などに移住したり、姿を現さなくなった。寿命は恐ろしく長いものから短いものまでおり、知能も体力も見た目も様々、むしろ一括りにするのが間違っている(地球の生き物をまとめて地球生物、と呼んでいるようなもの)。

集合意識
楽園世界においては他者と自身の感覚が曖昧になりやすく、しょっちゅう融合、分裂を繰り返す。その中でも特に、多くの魂が融合し、巨大な力を得たものを集合意識と呼ぶ。

【天使】

・ルミア
第一騎士団「光天使」の隊長。純粋な力や体術においては天使でも最高峰レベルであるが、変身や飛行が未だに苦手であり、天界に来て二百年は経つのに未だに男性体を保てない。任務の成功率の高さとその清廉なまでの真面目さが、彼女を隊長たらしめている。だが一度うっかり冥界に落ちてしまったことがあり、その際に適当にあしらわれた上に菓子折を渡され送迎されたのを未だに根に持ちつつ、少々現在の戦争状態について疑問を持ち始めている。実は死者ではなく人工的に造られた新生天使であり、能力が安定していないのは彼女が失敗作だからである。

・ヨハン
第二騎士団「炎天使」の隊長であり、天使の中でも最古参の1人。の割には、神に対する忠誠心は薄い。なぜなら彼は元々神よりもルクスに忠誠心があるからである。彼は一斉堕天にも参加する予定だったのだが、親友・エリスに謀られ、劇薬を盛られた上で牢獄に監禁されたため、天使側に残ることを余儀なくされた。更に「人質」「裏方家業への参加」「冥界からの裏切り者の烙印」などの弱みがあり、裏切ることもできない可哀想な人。剣技においてはこの世界で右に出るものはいない。本名は実は少し違うのだが、時代ごとに自然と呼びやすいものに変わっているという。

・オリバー
広報・近衛団「告天使」の隊長。告天使が皆無垢な子供の姿をしているのは幼い魂にもきちんと神の教えを伝えるためである。しかし彼の場合は子供のうちに死んだために、大人の姿になるときはあくまで本人の想像の姿にしかなれない。見た目に反して非情な性格をしており、神へ危害を与える相手には容赦せず、神のためなら多少の犠牲は厭わない。新生天使計画の草案をエリスに提出したのも彼である。その分自身に関しては無頓着であり、自分に払われた微々たる給料も部下に回してしまう。一斉堕天後に召された魂で、神の声を知らないため、いつか神が回復した際にその宣誓を聞くのが夢。

・アビゲイル
医療団「癒天使」の隊長。癒天使が戦場で皆目隠しを着用しているのは、凄惨な光景によるMPの消費を無くすためである。彼は人の話を聞き、引き出すことが得意であるため癒天使というカウンセリングの立場(死者は基本自己再生可能なため)は天職に近い。元々は女性であるのだが、戦時中なのでステータス底上げのために男性の姿をしている。だが最近本人自身本来の性別を忘れ始めており、少し前に光天使隊長・ルミアの胸元がはだけたとき、うっかり顔を背けてしまった。機密情報保持のため表には出さないが、職業柄裏事情を知ることが多く、比較的新しい天使であるにも関わらず本心では天界と冥界に関して中立の立場でいる。

・アメリア
新生天使で、ユリアとは違いその自覚がある。実験の影響から特異体質で、髪も肌も色が濃く、白目や部分まで黒い。更に能力が低く変身能力が皆無なので、本人はかなりコンプレックスを抱えている。目覚めた時から役に立たないと分かっていてなお自分に態度を変えず接するヨハンを慕っていた。しかし彼が神よりルシファーに忠誠を捧げていることを知り、神を陥れるために利用されていた、あるいは彼が故意に自分を失敗作に仕立てたのではないかという疑念を抱き、以来彼を嫌うようになった。だが頭が良くないため、すっぴん状態(天使は化粧必須)のヨハンをヨハンと気付かず、友情を育んでしまっている。

・イリス
神の側付きの天使二位の内の一つ「弟天使」に属する。弟天使の枠は一つしかないため、彼以外の弟天使は存在しない。知略と謀略に富み、一斉堕天時に何人かの古参天使を留まらせ、天界の建て直しを図ったのも彼である。本来は情に厚く気遣いと優しさ、正義感に溢れた人物なのだが、その優しさを全く出さずに冷徹な判断を下すこともできるため、冥界でも恐れられている。本来の性分を捻じ曲げるほどの決断力があるため、実行後には盛大にへこみ、親友のヨハンに毒を盛った時などはorz状態で床に蹲っているのを数名に目撃されている。だが有事とあればすぐに立ち上がることができるので、良くも悪くも大人であると言える。

・パゴニス
神の側付きの天使二位の内の一つ「側天使」に属する。弟天使より階級は一つ上に当たるが、さほど差は無い。弟天使と同じく一人だけの階級。彼は魔族だが、その力は神と同等程度である。昔魔族同士で争った際に大半の記憶を奪われてしまったのが原因であるらしく、その際神に助けられて以来忠義を尽くしている。自身を分身させて天界中に配置しているため、一番上の天使にも関わらずエンカウント率は非常に高い。その分身で民の近況や噂を聞き、立法に役立てている。自分の仕事の範囲外でも周囲を積極的に助ける良い人なのだが、気質が熱血であるため、人数も相まってうるさいと言われることがしばしばである。

【冥使】

・ルクス
神が自ら作った最初の天使で、神が人であった頃から共に過ごしてきた存在。元々は知性や発達に遅れがあったが、長い年月を生きる間にその傾向は目立たなくなった。優秀な執政官として活躍している。神が既に死んでいることを知っている。偽物の神に変身し、その苦しみを一手に引き受けてしまっている魂を救おうとするも、他の天使に反逆と思われ叶わず、さらにその事件が天界を二分させるきっかけとなってしまった。現在は冥界と呼ばれる場所で魔族と堕天使の共存の為の制度を整えている。服のブランドが分からず全部ユ●クロと呼ぶ、物を書くときの姿勢が悪すぎて怒られる、お酒に弱い、などあまり威厳はない。名前の由来は元々目の見えなかった神が彼女を「光」と呼んだことから。元男性。

・トム
現在でこそ、色々と放っておけないルクスの補佐官として穏やかな一面を見せているものの、元はある地域の最高神として崇められていたほど力のある魔族。だが最終的に権力争いに負け、打ち滅ぼされようとしたとき、ルクスの機転により人間である彼の「部下」となることで生き延びた。以来ルクスと行動を共にするうちに段々と愛情が芽生え、現在はルクスファンクラブの二号会員にである(本当は一号会員になるはずだったが、ルクスに頼み込まれ神にその座を譲った)。神がいなくなった現在、ルクスの保護者または親友としてほぼ同居に近い形で生活している。

・ハサウェイ
ユグドラシルという巨大な木の魔族が知恵と養分を蓄えこんだ地下茎があり、その地下茎に自我が宿って生まれた魔族。自他共に認める性根の曲がった人嫌いで、下手に寄ってくる生き物は例え子供でも容赦なく蹴り飛ばしたり本体の根で締め上げたりする。本来の地下茎としての役割を果たすため、必要な時がくれば親であるユグドラシルの養分として身を差し出さなければならない。しかし補佐官としては有能。ルクスの頼みはなんだかんだと断れない。実は音楽が好きで、彼の住む地下室には様々なレコードやCD、楽譜があり、本人も様々な種類の楽器が弾けるらしい。だがその腕前を聞いたものはほとんどいない。

【共鳴神話・現実世界】
時系列
現代

あらすじ
神南(かんな)町に住む神奈崎澄明と新城茜は、かつて「神」と呼ばれた一人の人間の生まれ変わりである。宇宙人から引き継いだオーバーテクノロジーである「魔法」を駆使して死後の世界「楽園世界」を作りあげた神。しかし澄明はその世界の改変を、茜はその世界の破壊を望んでいる。彼らの長い長い喧嘩の先に「桜」「葵」などの分岐が生まれる。

神奈崎澄明
長めの黒髪、黒縁眼鏡、始終ぼーっとしたような顔をしている。愛想笑いも人に合わせるのも苦手ではないが、常に影が薄く、いじめに遭っている。しかし本人はあまり気にしていない模様。運動能力は中の下、学力は中の上、また両親が多忙なため家事能力に秀でる。茜とは複雑な愛憎関係にある。

新城茜
癖っ毛のショートヘアの黒髪に猫目の女の子。運動能力が高くバドミントン部のエースをしている。カリスマ性があり、愛されやすいが、本来の性格は自己中心的でほとんど他者を省みない。澄明は例外で、口説いたり貞操を狙ったりしている。学力は下。両親とは不仲なため祖母の家に住む。

【KILL ME MY COMET !】
時系列
現代

あらすじ
佐々木留美というメンヘラ系地下アイドルをしている松島涼子は、大雨の中帰宅していた。忙しい毎日に疲れ切っていた涼子は、ふとゴミ捨て場に黒い上半身のマネキンを見つける。自分の趣味である手芸に没頭する機会を失っていたことを思い出した涼子は、そのマネキンを拾って自分の洋服を仕立てることを思いつくが……持ち帰ったそのマネキンはなんと宇宙人であった。

松島涼子
佐々木留美こと「キルミー」の愛称を持つ地下ソロアイドル。地下アイドルとしては売れている方だが、その売り方はとても過激で、狂信的なファンを多く獲得している。ゴミ捨て場に捨てられていた(?)宇宙人にハレーと名付け、匿うことにした。

ハレー
自分のことをあまり話したがらない宇宙人。マネキンのような姿をしているが、球体である頭部は青い炎を纏って発光し、首から下はその質量や形を自在に変化できる。涼子の薄給でも負担がないほど小食で燃費が良い。一応地球人にも化けられる。

【NSB】
時系列
未来・葵

あらすじ
一般人の文明レベルが抑制された世界で、親友かつ幼馴染のハーフエイリアンのものくん、地球人のじょじょ、生体アンドロイドちーちゃんという三人組を描く青春成長物語。

・ものくん
短髪、ゴーグル、ジャケットのような白衣の青年。エイリアンの女性と地球人の女性から生まれたハーフエイリアンで、地球人名は守谷信理生(もりやのりお)。ノリオはノルマル・・リタリク・オルフィーリアプの略。高度な記憶能力と思考能力があり、その特性から発明の天才であり、先端文明開示許可証3級(別名科学者免許)を最年少で所得している。

・じょじょ
癖っ毛の黒髪、紫のタレ目、下駄姿の青年。彼は普通の地球人だが、時代に合わない顔立ちと捻くれた性格のせいで世間の評価は低い。本名は城音寺情一(じょうおんじじょういち)、某有名漫画と名付けが被ったのはたまたまなので許して。能力値は普通の人間だが、親友二人が人外で超人なので、それに少しでも並ぼうと頑張る努力家。将来は法律家の道に進みたい。

・ちーちゃん
膝裏まであるストレートヘア、褐色の肌の女の子。目と髪の色を自由に変えられる能力がある。デモによって生物としての人権を獲得した生体アンドロイドの一族出身で、子供の頃からパワードスーツを身につけた闘技者として名を馳せていた。しかし記憶の飛ぶ遺伝病を発症し、何年かごとに記憶や経験が消えてしまうため、現在は自分の道を模索している。

【エレグシィ・ニーガタイヴ】
時系列
未来・桜

あらすじ
レオナルドは身分を隠した元王子である。彼は義務である徴兵によって首都で働いているが、気は乗らない。彼は死んだものとして王国から逃げ出した身であるため、身分がバレれば国が混乱してしまうからだ。
ある日、兵の中に魔族のスパイが紛れ込んでいることがわかった。男の名はニコラス。冷静実直な軍曹として名を馳せていて、レオナルドも彼の下で働いたことがあった。それもあって彼が魔族とは信じられない。監視としてニコラスについたレオナルドは、彼の真意を探ろうと声をかける。

・レオナルド
金色の巻き髪を持つ元王子。容姿端麗、才色兼備、文武両道、でも性欲大魔神。給料は大概娼館で消える。元々の身分の関係で何事にも積極的になれないため、女に逃げている節がある。現在の国王は実兄で、お忍びで手紙の交換などもしている。

・ニコラス
シルバーブロンドに細目の魔族。この世界観における魔族は元アンドロイドであるため、機械的な特徴をいくつか持っている。身体能力が高く、自分にも他人にも厳しいものの、根本的に愛情は深い。性別が不定。軍隊に紛れていたのはスパイというよりは出稼ぎのためだった。