ハセガワ(neet_gimi)氏の「福島行」

ハセガワ @neet_gimi

さて、福島行きの感想、以下多分クソ長い連投をいたします。TL汚し失礼。

ハセガワ @neet_gimi

【福島行01】元々GWにでもお邪魔する予定であったのだが、二本松市出身で何度か実家にお世話になったことがある @1kry より木曜日に電話。幼なじみが車で帰郷するのに一緒にどうかと誘われたのだが、東京生まれの私も一緒にどうか、という。その場では即決できなかったが結局行けることに。

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【福島行02】できるだけ早いうちに行って、ある程度安全と思える二本松市に滞在するとはいえ、福島県をこの目で見ておきたかったし、ぶっちゃけ金もないし、新幹線で通うくらいならその分現地で使いたい、という生活レベルの人間なので、スケジュールが問題なければ行きたいとは思っていた。

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【福島行03】また、電話をもらった時点で行きたいと思っていたけど、もうひとつ、Twitterで剛竜馬きっかけに知り合った @hanaaaii 氏が週末に知人の音楽家のチャリティーライブの手伝いで石巻に行くというので、それに足並みを揃えてみたいという思いもあった。

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【福島行04】で、迎えた土曜日。 @1kry がいいと思って僕を誘っているのだから、まあ問題なかろうとは思いつつも、初対面のＭ氏には恐縮しきり。というか基本２人乗りのVolkswagenのスポーツカーだった。そしてＭ氏に「どうして行かれるんですか？」と聞かれた（笑）。

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【福島行05】僕がなぜ行きたいのかと言えば、一言「見たいから」としか言いようがない。興味本位や贖罪の思いがないまぜで（そんなライターじゃないし、ジャーナリズムは皆無）、そのどの感情をピックアップしても嘘臭くなるのは間違いないので、結局言えることは「見たいから」でしかなかった。

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【福島行06】東北道を北上中、救援物資を積んだ車や、タンクローリーや、日本赤十字社の献血運搬車（日本財団贈）を見るたびに、「ありがとう！」「頑張れ！」などと言ったり、しょうもなさすぎる下ネタを炸裂させたり。途中雨が強く、福島での降雨はちょっと不安に思ったりも。

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【福島行07】福島に入ると高速の路面の悪化を感じる。また高速から見える屋根は、瓦が落ちた部分を覆う布団やブルーシートが散見されるようになった。田んぼは田起こしがまったくされていない。福島空港の近辺で、田んぼに１人佇む農夫が目に入った。

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【福島行08】放射線量の分布図は大体頭に入っているのだが、やはり福島に入ると震災の爪跡が目に入るのもあり、緊張するものはあった。911の後に、もう年は明けていたけどNYCに行ったことがあるが、その時はまったく怖くなかった。しかし今回は、恐怖心ははっきり言って、少しあった。

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【福島行09】目に見えるテロより、目に見えない放射能ということか。また、原発がいつどうなってもおかしくない、という認識は常にあるほうだったので。逆に言えば、こんなに大きな余震が日を置かずに続くことは、ないのでは――というまったく根拠のない理屈で自分を慰めていたりはした（笑）。

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【福島行10】二本松ICで下道に。降りてすぐのヨークベニマル（スーパー）に行ってみることに。福島でも普通にマスクを下ろしていたりもしたが、基本的にはつけていた。花粉症対策でしてきたマスクが、北上することで放射性物質対策の意味合いを帯びる日が来てしまったか、と思いながら車外に出た。

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【福島行11】入口すぐ近くで第一市民に遭遇。少々ヤンキー風味の同年代と思しき男性と、その彼女だか妻だかの女性２人組。その女性が、本当ににこやかな笑顔を湛えていて、それだけで僕は完全にやられた。来てよかったなあと思った。中に入ってすぐ正面には茨城のキャベツ。リアル助け合いが沁みた。

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【福島行12】後で @1kry のお母様に伺ったところ、ちょうど一週間程前から、かなり品揃えは回復したようで、ベニマルの中は特に激しい欠品なし。地元ブランドのある納豆や、ヨーグルトなんかは東京より豊富という印象すら。水は母子手帳保持者に優先販売を実施していた。

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【福島行13】近所のアサヒ工場も甚大なダメージを受けたが、スーパードライは大ボトルや超大瓶なども含め種類豊富。在庫が切れたらなくなってしまうのかもしれないが。そして、地元ブランドの牛乳やヨーグルトに、衝撃の表示。何と岩手県産生乳の提供を受けて製造されたのだという。

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【福島行14】http://twitpic.com/4ja4qt クソガラケーなので画質悪すぎワロタなのだが、ご容赦あれ。被災地が被災地を助ける。非被災地の我々は被災地をどれだけ助けているというのか。名物べこの乳も、中身の元は岩手の生乳。これは本当に凄いことだと思った。

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【福島行15】http://twitpic.com/4ja7dk コチラもまともに判読できないレベルだが、店の掲示板より。集まった義援金を報告する内容なのだが、80がらみのおじいちゃんが、袋いっぱいの１円玉を持ってきたという。これぞプライスレスというやつか。

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【福島行16】ベニマルのご進物コーナーには、福島県民のソウルフードならぬ銘菓、三万石のままどおるや、柏屋の薄皮饅頭が並んでいた。昔東京駅で薄皮饅頭を配送していたりしたので、一方ならぬ感懐が。皆様も福島のアンテナショップなどで是非ご賞味下さい。あと柏屋は大塚駅近くにもあったはず。

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【福島行17】ベニマルを出て @1kry の実家へ。Ｍ氏とはここで一旦お別れ。１月に訪れたばかりだが、よもやこんなことになるとは。中通りでも郡山は地盤が弱いのか地震の被害が大きかったのだが、二本松市はそれほどでもなかったのはせめてもの幸い（津波の被害は当然ない）。

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【福島行18】少し崩れてしまった塀を確認する。部屋の中も色々と軽くヒビが入っているところなどを見せていただく。また @1kry のお母様は無類のキティコレクターなのだが、１月に訪問した際のキティ部屋に比べてピンク度激減。怖い思いをさせないようにと、大部分を倉庫に移したのだそうだ。

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【福島行19】早速晩ご飯をいただく。 @1kry のお母様の料理は絶品なのである。息子が基本的にまったく酒を飲まないので、お父様に地元の日本酒「千功成」を勧められ、ぐいぐいいただく。一方は息子の代わり、もう一方は父の代わりという奇妙な交換親子盃。

ハセガワ @neet_gimi

【福島行20】以前3/31分まで大量連投で震災後の福島民報をご紹介したが（それ以降もまた読む予定）、食後4/8・9の福島民報・朝日新聞・日刊スポーツをチェック（それより以前はすでに東京の @1kry 宅に発送済）。北乃きいが避難所を訪問していたというのにビックリ。

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【福島行21】福島に行けるのが確定したのが直前のことだったので、100枚程度しか撮れない７・８年前のコンデジしか持って行かなかったので写真はないが、小錦に抱きつく子どもたち（武蔵丸も行ったらしい）や、それとは別に白鵬の写真なども。力士力をまざまざと感じる。

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【福島行22】またTwitterでも話題になった小林幸子の記事も東北ニッカンに大々的に。南相馬市から避難されて旦那さんを失った女性、カラオケ大会で３位になった際の記念のトロフィーも流されたが、旦那さんの名前で幸子さんに書いてもらったサインを新たな記念にするとの記事。ずるすぎるわ。

ハセガワ @neet_gimi

【福島行23】翌日の新聞で判明するのだけれど、海江田・蓮舫両氏と、それとは別に鳩山由紀夫氏も福島に来ていたのだが、記事はかなり小さかった。県民の怒りであるとかを抜きにして、小錦が来たほうが県民が救われるのは事実なんだろうな、などと思った。フラガール募金に @1kry と高まる。

ハセガワ @neet_gimi

【福島行24】新聞をひと通り読み、夜の散歩に出ることに。「私たちは（放射能は）どうでもいい」と笑うご両親だったが、外に出ると聞くと、我々に「帽子とマスクしないと」と。沁みた。結局帽子は持ってきていない我々だったが、花粉症対策をしていない @1kry もマスクで外出。