アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、ベルサイユのばら18話コンテ:風が巻き起こす、禁断の愛

アニメカイジに感動し、かつ高屋敷英夫さんは子供~大人になるまで、よく見る名前なので気になった…と思ったがこの方の歴史は膨大すぎた。 今回は、ベルサイユのばら18話コンテ。 前回はベルサイユのばら11話コンテ。 続きを読む
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まきもgpfb @makimogpfb

カイジが好きで始めた、カイジのシリ構・高屋敷英夫さんの歴史を追うシリーズの続きやります。今回は、ベルサイユのばら18話コンテ。 前回は同作11話コンテ。 ブログ:makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2018/05/… ブログ関連ツイートまとめ:togetter.com/li/1224797 他: togetter.com/id/makimogpfb

2018-05-13 14:08:39
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高屋敷氏コンテ ベルサイユのばら18a アニメ・ベルサイユのばらは、池田理代子氏の漫画をアニメ化した作品。フランス革命前後の時代が、男装の麗人・オスカルを中心に描かれる。 監督は、前半が長浜忠夫氏、後半が出崎統氏。今回18話は、演出が山吉康夫氏、脚本が杉江慧子氏、コンテが高屋敷英夫氏。

2018-05-13 14:11:26
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高屋敷氏コンテ ベルサイユのばら18b 詳細は、ブログに書きました: ベルサイユのばら18話コンテ:風が巻き起こす、禁断の愛 - カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2018/05/… #はてなブログ

2018-05-13 14:12:40
リンク カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 ベルサイユのばら18話コンテ:風が巻き起こす、禁断の愛 - カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 アニメ・ベルサイユのばらは、池田理代子氏の漫画をアニメ化した作品。フランス革命前後の時代が、男装の麗人・オスカルを中心に描かれる。監督は、前半が長浜忠夫氏、後半が出崎統氏。高屋敷氏は、前半にて数本、コンテを担当した。今回18話は、演出が山吉康夫氏、脚本が杉江慧子氏、コンテが高屋敷英夫氏。 ━━━ 今回の話: マリーに取り入っているポリニャック夫人の陰謀により、オスカルは襲撃され負傷。偶然通りかかったフェルゼンに助けられる。フェルゼンの久々の訪仏に、マリーは胸踊らせるが、フェルゼンは政略結婚することに。それ
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高屋敷氏コンテベルサイユのばら18c 今回の話: ポリニャック夫人の陰謀で、オスカルは襲撃され負傷するも、フェルゼンに救われる。 フェルゼンに久々に会えたマリーは喜ぶが、フェルゼンは政略結婚することに。ショックを受けるマリーだったが、後日、マリーとフェルゼンは互いの想いを爆発させる…

2018-05-13 14:14:18
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高屋敷氏コンテベルサイユのばら18d 冒頭から、高屋敷氏の特徴である、炎のアップ・間が出てくる。 家なき子演出、空手バカ一代演出、あしたのジョー2脚本と比較。 ちなみに、暖炉の中からの構図は、家なき子(高屋敷氏演出参加)などで出崎統氏(家なき子監督)が好んで使っていた。 pic.twitter.com/V4QbatTt6B

2018-05-13 14:15:46
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高屋敷氏コンテベルサイユのばら18e 高屋敷氏のコンテの癖の1つに、長年一緒に仕事した出崎兄弟(哲・統)ゆずりの、手前にオブジェクトを大胆に置く構図がある(哲氏が超大胆、統氏は繊細な感じ)。 高屋敷氏のは、出崎兄弟の中間くらいの大胆さがある。 高屋敷氏のルパン三世2nd演出/コンテと比較。 pic.twitter.com/ONesD4ElmC

2018-05-13 14:20:06
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高屋敷氏コンテベルサイユのばら18f 本作における、以前の高屋敷氏のコンテ回(11話)でもそうだったが、オスカルのばあや(アンドレの祖母)が可愛い。高屋敷氏の作品では、大人が子供のように泣く事が多い。 ルパン三世2nd・元祖天才バカボン演出/コンテ、1980年版鉄腕アトム脚本と比較。 pic.twitter.com/C1CNjHiIf3

2018-05-13 14:21:55
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高屋敷氏コンテベルサイユのばら18g 11話のコンテに続き今回も、カードゲームが出てくる。忍者戦士飛影・キャッツアイ・カイジ脚本と比較。 前も書いたが、オリジナル作品の飛影で出してくるあたり、かなり好きなのかもしれない。 原作つきでも、強調されることが多い。 pic.twitter.com/5eWIAtBGPS

2018-05-13 14:26:01
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高屋敷氏コンテベルサイユのばら18h 頻出の、意味深なランプのアップ・間も出てくる。画像はシャンデリア集。 今回、家なき子演出、ルパン三世2nd演出/コンテ、カイジ2期脚本。 赤ルパン(オリジナルエピソード)に到っては、盗む対象がシャンデリアであるほど。かなりのこだわりが感じられる。 pic.twitter.com/O0afokQmoS

2018-05-13 14:29:23
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高屋敷氏コンテベルサイユのばら18i フェルゼンの訪仏を知り、マリーが喜ぶ場面のイメージ映像(画像1)では、白鳥が出てくる。これも、出崎兄弟ゆずりの鳥演出。家なき子演出と比較。  続いてのイメージ映像(画像2)も、家なき子の高屋敷氏演出回と雰囲気が重なる。 とにかく全体的に、家なき子っぽい pic.twitter.com/o1hyTbXC5v

2018-05-13 14:32:42
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高屋敷氏コンテベルサイユのばら18j オスカルは、自分を襲撃した首謀者・ポリニャック夫人を鋭い眼光で見つめ、ポリニャック夫人は狼狽。 証拠が掴めないので、今回はここまでとなるが、カイジ2期脚本では、証拠を掴んだ上で、カイジが班長に逆襲。時と作品を越えたリベンジのようで、比較すると面白い pic.twitter.com/I0rTzXPnra

2018-05-13 14:35:30
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高屋敷氏コンテベルサイユのばら18k 宮中でフェルゼンとオスカルが話し込む場面にて、高屋敷氏のコンテの癖と見られる、手前にアーチ状のオブジェクトを置く構図が出る。ルパン三世2nd演出/コンテと比較。 こういった共通箇所を見つけるのは面白い。 pic.twitter.com/797heAuXuu

2018-05-13 14:38:11
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高屋敷氏コンテベルサイユのばら18l 本作における高屋敷氏コンテ回全てに、虹が出てくる。本作11話コンテ、エースをねらえ!演出と比較。同氏の好みなのかもしれない。 画像が用意できなかったが、まんが世界昔ばなし「11わの白鳥」でも、虹が出ていた。 pic.twitter.com/zd9EfMLghr

2018-05-13 14:40:18
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高屋敷氏コンテベルサイユのばら18m フェルゼンが結婚すると知り、マリーがショックを受ける場面でも、出崎兄弟ゆずりの鳥演出が出る。高屋敷氏のは、後年(特に脚本作)になると、ストーリーとの関連性が、より密接になっていく。空手バカ一代演出/コンテ、カイジ脚本、ルパン三世2nd演出/コンテと比較 pic.twitter.com/Gx9ZgpGQ3s

2018-05-13 14:41:35
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高屋敷氏コンテベルサイユのばら18n 高屋敷氏の演出・脚本作ともに、苦悩したり疲れたりしているキャラが、木によりかかる画が多く出てくる。これも癖なのかもしれない。 元祖天才バカボン演出/コンテ、めぞん一刻・じゃりン子チエ脚本と比較。 pic.twitter.com/UDZ8RFmYx3

2018-05-13 14:42:56
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高屋敷氏コンテベルサイユのばら18o オスカルがフェルゼンの言葉を思い出す場面では、フェルゼンの画がぐるぐる回転する。似たような演出が空手バカ一代演出/コンテにある。 また、台詞を何回もリフレインさせるのは、高屋敷氏の脚本によくあるので、ここは、コンテにて同氏が連呼を指定したかも。 pic.twitter.com/4Cg2mwoJzX

2018-05-13 14:45:54
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高屋敷氏コンテベルサイユのばら18p そして、オスカルが考え込む場面でも、火の意味深なアップ・間が出てくる。太陽の使者鉄人28号・MASTERキートン脚本、ど根性ガエル演出と比較。 この中では、ど根性ガエル演出(下段右)が最古で、半ば強引に出している。それ位、火に対する思い入れが感じられる。 pic.twitter.com/xmiNoUObZf

2018-05-13 14:49:17
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高屋敷氏コンテベルサイユのばら18q オスカルの飲むワインに、マリーとフェルゼンのイメージが映るが、忍者戦士飛影脚本とシンクロを起こしている。恋愛要素を絡めているのも共通する。 忍者戦士飛影脚本執筆時に、本作の経験を生かした可能性がある。 pic.twitter.com/wlE4WrjnGW

2018-05-13 14:50:59
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高屋敷氏コンテベルサイユのばら18s 更に、ワインにオスカルが映る。 己と向き合ったり、真実を映したり、状況を映したりする鏡演出は、高屋敷氏の作品によく出る。蒼天航路・カイジ1、2期脚本と比較。 pic.twitter.com/IMsstDvPcw

2018-05-13 14:52:30
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高屋敷氏コンテベルサイユのばら18t オペラ会の日、林で鉢合わせしたマリーとフェルゼンは、互いの想いを爆発させ、抱き合う。ここでは、木々や風が2人の恋をアシスト。 高屋敷氏の作品では自然が重要な役割をする。めぞん一刻脚本では、雪が恋をアシストした。 pic.twitter.com/UyRIp3kwzW

2018-05-13 14:54:00
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高屋敷氏コンテベルサイユのばら18u 恋愛と母子愛の違いこそあれど、抱擁シーンが、家なき子演出と似てくる。 年代も近く、本作における高屋敷氏のコンテは、雰囲気が家なき子と重なる(具体的には、キラキラや七色バブルをスクロールさせるなど)。 pic.twitter.com/RW9sr85sIn

2018-05-13 14:57:38
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高屋敷氏コンテベルサイユのばら18v フェルゼンとマリーは、ついに結ばれる。 同じく禁断の愛(呂布と貂蝉)が描かれた、蒼天航路脚本と比較。どちらも暗喩やイメージが多め。 マリーも貂蝉も、妃としての自分をかなぐり捨て、夫以外の男への想いを成就させる。 pic.twitter.com/He6ZBL1hGZ

2018-05-13 15:00:21
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高屋敷氏コンテベルサイユのばら18まとめ1 マリーとフェルゼンのラブシーンは、後に高屋敷氏の様々な演出・脚本作に生かされることになる。特に、自然や天の役割が重要。 めぞん一刻の脚本・最終シリーズ構成では、雪の夜に五代と響子が結ばれる描写が印象的。 (詳細:togetter.com/li/1130496)

2018-05-13 15:04:30
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏コンテベルサイユのばら18まとめ2 鳥演出も、要所要所でうまく機能している。気になるのは、イメージの止め絵にも鳥が描かれていること。以前の高屋敷氏コンテ回のイメージ絵と比較。 イメージ絵の発案者は作品によって様々ではあるが、とにかくイメージ絵にまで出張るくらいに、鳥が活躍。 pic.twitter.com/FuaGWJRzzv

2018-05-13 15:08:00
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