世界線カキカエ少女 第2話

一話の続きですたい
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-=≡( ՞ਊ ՞)<ノ\⚪︎➖ノレ @lupinus_marine

七志乃 景子(ななしの けいこ) 名無しの背景娘。 日常系物語の背景でいつも読書していた眼鏡の娘だったが、ニジソウサクの効果によって「実は粗暴な性格が眠る二重人格」「幼い頃から凌辱され続けていた」などの設定がくっついた状態となる。 創造者から世界線書き換え能力を受け取り、塗りつぶした。

2018-05-14 01:59:39
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あらすじ 話が行き詰まったせいで世界が崩壊した日常系物語の中で生き残ってしまったモブ娘「景子」が創造者によって主人公に任命された。早速主人公補正である世界線書き換え能力によって憎き創造者のアバターを練り潰し、いざ復興の旅へ...

2018-05-14 02:02:51
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世界線カキカエ少女。 第2線「タイトル未定の物語」

2018-05-14 02:05:15
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目の前の状況を整理する。 崩れたビル。 焼ける有機物とガスの臭い。 赤と黒に塗れた空。 ゴミ箱の中の方がまともに思えるくらいの光景だ。 「...試してみるか。」 崩れたビルを元に...はできない。 赤黒い空を青く...も無理か。 であれば... 「炎はようやく鎮火した。」 するとどうだろうか。

2018-05-14 02:10:48
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あんなに激しく燃えていた街が、山が、急速に落ち着きを取り戻していく。 「結構10でもやれそうだな...これなら少しづつあげていけば世界も元に戻るか...」 生き残りが居ないかを探すため、私は自分の記述を書き換えて「飛べる」ようにした。これで少しは移動も楽になるだろう...

2018-05-14 02:16:47
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暫く低空飛行を続けて居たら、瓦礫にもたれかかっている子供がいた。助けに行こう...でもその前に、容姿を少し落ち着いた感じにしておこう。怖がられるかもしれないからね。 「おねえちゃんだれ...?」 「私は景子って言うの。随分と疲れてるみたいだけど、大丈夫?」

2018-05-14 02:26:49
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「かじのなかで、パパとママとはぐれたの...ずっとさがしてたらつかれちゃって、きがついたらここにいたの...」 「...そっか、お腹、空いてる?」 「うん...」 「...ちょっと待ってね。」 少しぬるめの、鮭粥。疲れてる時には、消化がいいものを食べた方がいい。 「はい、どうぞ。」

2018-05-14 02:33:11
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「...おねえちゃん、まほうつかいさん?」 「えっ?」 「なにもないところからおかゆをだしてくれた...」 「...ヒミツ。とにかく、ゆっくり食べて。」 「...いただきます。」 お粥を口に入れていく少女を尻目に、私は何かを察してしまった。 あの火事の中で、この子の両親は...

2018-05-14 02:36:22
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「ごちそうさまでした。」 「ん、お粗末様でした。」 とりあえず、この子の安全を確保してあげないといけない。 「お父さんとお母さんが見つかるまで、お姉ちゃんと一緒に来る?」 「でも...」 「一緒に探してあげるから。それに、もう暗くなってきて、一人じゃ危ないよ?」 「...わかった...」

2018-05-14 02:38:48
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「うん、いい子。じゃあちょっとまってね...」 瓦礫まみれの道端を、雨風を凌げるくらいの小屋に書き直す。 とりあえずここを拠点にしておこうかな。 「あ...」 「ごめんね、まだこれくらいしかできないの...」 「ううん...ありがと、まほうつかいのおねーちゃん。」

2018-05-14 02:41:33
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「うん、いい子。じゃあちょっとまってね...」 瓦礫まみれの道端を、雨風を凌げるくらいの小屋に書き直す。 とりあえずここを拠点にしておこうかな。 「あ...」 「ごめんね、まだこれくらいしかできないの...」 「ううん...ありがと、まほうつかいのおねーちゃん。」

2018-05-14 02:41:33
-=≡( ՞ਊ ՞)<ノ\⚪︎➖ノレ @lupinus_marine

少女の身体を拭きあげて、毛布にくるんであげた。 あのクソッタレの創造者が、最後の足掻きで書き換え能力による書き換え能力自体の上昇を封じたせいでアイツのところには向かえないし、当分はこの子に付き合う事になるだろう。 「おやすみ、おねえちゃん...」 「うん、おやすみ...」

2018-05-14 02:44:40
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少女の身体を拭きあげて、毛布にくるんであげた。 あのクソッタレの創造者が、最後の足掻きで書き換え能力による書き換え能力自体の上昇を封じたせいでアイツのところには向かえないし、当分はこの子に付き合う事になるだろう。 「おやすみ、おねえちゃん...」 「うん、おやすみ...」

2018-05-14 02:44:40
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私は創造者をぶっ飛ばす事を夢想しつつ、眠りについた。

2018-05-14 02:45:32
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私は創造者をぶっ飛ばす事を夢想しつつ、眠りについた。

2018-05-14 02:45:32