1988年6月6日（月）の旅日記（72日目）

桃岩荘人 @namihei1224

目覚ましで0710起き、すぐ支度して階下へ。今日はソ連はじめ東欧各国のビザ取りだ。一昨日からエレベータが故障したまま。最上階はつらい。出租自行車、宿の門外のそれはダサイので、宿のを借りる。デポジット40美元（100FEC、5千円)FECも残り少ないのでドルで払う。1日3元。 pic.twitter.com/1BAIZGEhA7

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1700～2130の間に返却せねばならない。0800発。順調。へん、俺様は2歳3歳の頃から乗ってるんだぞ。負けてられっかい！中国の車はすごく強引だ。こっちも負けない。ぶんぶん飛ばす。北京の街は他とはやや違う。道にポイ捨てが少ないし、チリンチリンの警報も極度に少ない。

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お上りさんの俺が目立ってしまうくらい。天安門を朝靄の中に通り過ぎ、ひたすら、こぐ。起床時はすごい靄と霧で、こりゃ今日は雨降るかもと準備してきたが、全く無用。

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東直門北大街を北上し、0845ソ連大使館着。東直門北中街4号。唯一の内城内に位置する大使館だ。途中、いよいよ腹が減って、揚げたての油条2本、0.18元食う。揚げたては違うね。しかしケツが痛い。そして汗だく。結構暑い。今日も快晴だ！ pic.twitter.com/6uAaKHgzci

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左側の小さな門を入ったところのビザセクションで、少し待たされた後、ソ連トランジットビザをExpress申請。トランジットを証明するために、3日にCITSで予約したシベリア鉄道の切符を示す。通常、目的国のビザも必要だが、ベルリン行きのため不要。1000受理。 pic.twitter.com/o2OCGJBzzC

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6月6日にソ連のトランジットビザを申請した際のアプリケーションフォーム。 pic.twitter.com/J6XTVCtAQ0

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写真3枚、45FECで水曜にできるとのこと。たぶん6月30日まで有効なビザがもらえそうだ。ちなみに10日間かかる通常申請だと25FEC。

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同じオフィス内にインツリもあるが、その職員、特に女の人たち、よく見ると、本当ロシア人の顔をしているなあ。ガードの兄ちゃんなんか、ちょびひげ生やしていて、キャメルを吸っている。なんか、いろいろ考えてしまう。奴も、俺たちもみたいに自由に何かしたいと思っているのでは？

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同じ白人同士が全く違う環境の中、同じ黄色人種たる日本人と中国人が違う環境にいる。「なんでお前たち黄色い日本人が西欧人と同じように好きなこと、自由な旅ができて、おれたちは黄色い中国人と同じでなきゃいけないんだ？」と言われている気がする。

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いかにもウズベク人っぽい人々が、中国のパスポートを持っている。カシュガルあたりの人々が、国境の向こう中央アジアの親戚を訪ねるのに、わざわざ北京までこないといけないってことなのか？

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すぐチャリをころがし、ポーランド大使館へ。1030アプリケーションフォームを書き、ツーリストビザを申請。40FEC。パスポートを渡してしまってから、出国前の1月に大学生協で作っておいた国際学生IDカード見せるの忘れていたことに気づき、手続き途中であわてて見せる。 pic.twitter.com/q1nzBynmKY

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するとOK,やった！強制両替の金額が、1日15＄→７＄に減額。本当に「だまし方」に書いてあった通り！30分くらいでまって、すぐ発行された。よく確認しビザ上も15→7＄に書き換えてもらい、完全に成功。 pic.twitter.com/XZbKUXFaN3

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1日15ドルの強制両替を、7ドルに書き換えてもらったポーランドのビザ。 pic.twitter.com/dY70VtroA9

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これはビザ代のレシート。北京にて。 pic.twitter.com/VMFuMYlYxh

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とって返して近くのチェコスロバキア大使館に行くが、すでに遅し、昼休み。ちなみにソ連大使館ビザセクションは月水金0900～1300、ポーランド大使館は月火水金0830～1130。チェコスロバキア大使館毎天0830~1000、モンゴル大使館月火金0830~1030。 pic.twitter.com/mhujCHqSWP

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明日、ハンガリーとチェコスロバキアのビザを取りにいくつもり。日本大使館へ行き、手紙届いていないか、見せてもらうが、シゲ宛てもなし。AMEXには来てるかな？ハンガリー大使館の場所を教えてもらい、遠いのを知る。とりあえずこの大使館街をサイクリング。 pic.twitter.com/AQOJRobcIH

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ニュージーランド、アイルランド、チャド、ルワンダ、美国、東独、スリランカ、イラク、・・・。NZは本日は女王誕生日でお休み。美国大使館の門前にはさすが中国人の群れ、イラク大はひっそり。極めつけは北朝鮮大使館。日本にないから、試しに入ってみた。ちょっと怖かったけど。

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領事部へ行き、金日成バッヂをつけた職員に「ビザ取れるか」と聞く。その中の一人が突如「にほん」と日本語をしゃべる。在北京のNK外交官、必要のない日本語をなぜしゃべれるのか。推して知るべし。観光パンフレットをもらい、まずCITSに行けと言われ、さらに「困難」と言われた。😩

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この大使館街は整然としてかつ緑が多く、サイクリングにはうってつけ。ケツの痛さと護衛の兵士の視線さえなけりゃ・・・朝昼兼用のめし9.8元。2皿。エビ入ると高いね。そして友誼商店で牛奶3パック2.16元、新聞立ち読み「うーん日本は平和だ。原よ、もうちょいしっかりせい！」 pic.twitter.com/9PDzGItFih

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次に京伦AMEXへ行き、ウニコとテニスサークルの女の子から1枚ハガキゲット。ウニコの北京宛の中で文面最高！国際郵電局に行き手紙と絵はがきを出す。ここは包装材料も販売してるようだ。国際電話は1900までだけどRMB払いOKを確認。

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次に国際飯店へ。外見も内装も豪華１級、でもなんか完工してないのか、テナント入っていなかったり、ちょい変。後で聞いたところによると韓国出資で建てるの失敗したらしく、上の回転展望台も回らないなど設計ミスもあるようで。トイレットペーパー２つ失敬。

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次に新僑飯店で散髪。カットのみ1.8元。OK！good！親切かつ上手いじゃないか。サイドと後ろ暑苦しくないよう切ってもらった。ヒゲも剃ったし結構男前になったぜ！所要10分ほど。目前の崇文門飯店にも行ったけど、北京はランドリー見つけるのに苦労するなあ。ジーパン売るのに洗いたいのに。 pic.twitter.com/BDCfr4iRqU

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桃岩荘人 @namihei1224

何とか探さなきゃ。CITSで北朝鮮との国境の延吉行きの情報を収集し、シャンプー、石けん、ひげそり買って僑園飯店へ帰還。終日のチャリ遠乗り、疲れた。チャリを返さず駐輪場にキープしたまま、シャワー浴び、飯。3.8元でトンカツと昨日の食パン4枚、ジャム、牛奶。トンカツは油悪くまずし。

桃岩荘人 @namihei1224

例の4年生の休学中の小川氏が来て、いっしょに食う。食後チャリで永定門站前へ。ヨーグルト0.3元、ジュース0.3元飲んで帰る。

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2030チャリを返却し部屋で一休み。どうも日本人とべらべらおしゃべりする気になれない。小川氏は好い人だ。でも国立大って休学費用タダだと！なんてこった、道を間違えたかなあ。でもまあ間違えてかえってよかったんだ、出会うべき人に出会えたんだし。人間万事塞翁が馬。