クリフ・フィッターとヨーロッパ的道徳観念との関連
- kirishimaao
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ストーリー冒頭ではフェイトを「守る」と発言し、主人公に成長が見られソフィアらが合流したタイミングでは、これら非戦闘員を「守る」。
2011-04-13 17:10:41反銀河連邦組織クォークの活動理念は、「星間勢力的弱者である中小惑星を、銀河連邦の不当な権力濫用から解放し、基本的主権を保護する」というもの。
2011-04-13 17:20:22「弱者」を「不当な圧力・暴力」から守る。だれも異議を挟むことのできない正義であり、クリフはこの正義を曲解することなく体言している。
2011-04-13 17:40:3417歳(ソフィア)は「嬢ちゃん」、14歳(スフレ)は「がきんちょ」、12歳(ロジャー)は「小僧」。愛称ではあるものの、明らかに「子供扱い」である。
2011-04-13 18:21:59子供扱いするというのは「大人扱いしない」という裏返しではあるが、「大人としての権利・義務を認めない」ということにつながりはしないか。
2011-04-13 18:36:55フェイトは19歳であり、まさに大人=「成人」と子供=「未成年」の中間にいる。クリフのフェイトに対する態度は、初めは「守ってやる」という保護対象としての態度だが、次第に一個人として意見を尊重するようになる。
2011-04-13 19:21:52クリフの態度が変わるのが、はっきりとはしていないが、仮ではあるがアーリグリフからカルサアへ至る道中であると設定することができる。これ以降では、シーハーツへの協力について、クリフは「お前が決めろ」と決断を一任している。
2011-04-13 19:24:03カルサアへの道中に何があったかというと、ネルたちシーハーツ国の隠密からの状況説明と協力要請である。これに対し、フェイトははっきりと「否」を突き付けている。
2011-04-13 19:25:15クリフは「どういう状況が一番有益であるかが不明であり、どのような状況でも自分とフェイトの身の安全を守ることができる」という自負があったともいえるだろうが、フェイトの「大人への通過儀礼」として、決断する権利と付随する義務を負うことを見守ったと言えるのではないだろうか。
2011-04-13 19:27:50金髪碧眼の白人というのは完全に典型的なアングロサクソン、もしくはゲルマン人種を指向している。体格の良さを考えるとゲルマンにやや寄るだろうかという具合である。 *Tw*
2011-04-13 20:07:49さらに、筋骨隆々とした体格、豪放磊落といえる性格は、古典的な「成人男性の典型的な理想像」を模していると言える。簡単に言うとちょっと古いハリウッドアクション映画の主人公である。 *Tw*
2011-04-13 20:19:46つまり、クリフは精神的特徴、外見的特徴の双方が、「伝統的(古典的)ヨーロッパの観念」を表している、と結論付けることができるのである。 *Tw*
2011-04-13 20:21:36また、公式で「特にオヤジ的な要素を入れておらず、主人公の兄貴分的青年として設定した」とされているにもかかわらずオヤジ的言動が多いと思うことが多々あるのは、これに起因するのかもしれない。 *Tw*
2011-04-13 20:45:42「典型的」というのは「古典的」に通じるものがあるし、実際、「弱きを助け強きをくじく、タフでワイルドでマッチョで金髪碧眼の白人男性」なんて古典的以外の何物でもなく、もはやオヤジと呼ばれる年代が保持する価値観念であるからである。 *Tw*
2011-04-13 20:47:54注目したいのは、スフレ加入に際し一切の発言をしていないという点である。彼の行動理念であれば、子供が戦闘へ出向くことは歓迎するはずがないのである。(ロジャーに対しては明らかに反対しているが、他の要因も大きいため割愛) *Tw*
2011-04-13 21:06:27