アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、F-エフ-4話脚本:天才同士の関係

アニメカイジに感動し、かつ高屋敷英夫さんは子供~大人になるまで、よく見る名前なので気になった…と思ったがこの方の歴史は膨大すぎた。 今回は、F-エフ-4話脚本。 前回はF-エフ-3話脚本。 続きを読む
1
まきもgpfb @makimogpfb

カイジが好きで始めた、カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの歴史を追うシリーズの続きやります。 今回は、F-エフ-4話脚本。 前回は、同作3話脚本。 ブログ:makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2018/06/… ブログ関連ツイートまとめ: togetter.com/li/1233557 他: togetter.com/id/makimogpfb

2018-06-10 14:12:29
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-4a アニメ・F-エフ-は、六田登氏の漫画のアニメ化作品。 破天荒だが天才的な運転技術を持つ青年・赤木軍馬が、レーサーとなって数々の熱い勝負を繰り広げていく。 監督は真下耕一氏で、高屋敷氏はシリ構・全話脚本。今回は、コンテが石山貴明氏、演出が杉島邦久氏。

2018-06-10 14:15:46
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-4b 詳細は、ブログに書きました: F-エフ-4話脚本:天才同士の関係 - カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2018/06/… ─── F-エフ-記事一覧 makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego…

2018-06-10 14:18:17
リンク カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 F-エフ-4話脚本:天才同士の関係 - カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 アニメ・F-エフ-は、六田登氏の漫画をアニメ化した作品。破天荒だが天才的なドライビングテクニックを持つ青年・赤木軍馬が、様々なドラマを経てレーサーとなり、数々の勝負を繰り広げていく姿を描く。監督は真下耕一氏で、高屋敷氏はシリーズ構成・全話脚本を務める。今回は、コンテが石山貴明氏、演出が杉島邦久氏、脚本が高屋敷英夫氏。 ─── 今回の話: 軍馬のメカニックになるべく上京したタモツは、軍馬と合流し、同じアパートに住むことに。タモツの知人・森岡の店にて、中古のレーシングマシンに魅了された軍馬は、タモツの預金を勝
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-4c 今回の話: 上京して来た親友・タモツが紹介したレーシングマシンに魅了された軍馬は、タモツの預金を勝手に使い、それを購入。 だが、その金は、軍馬の異母弟・雄馬の金で、タモツの実際の預金は無事。 そしてタモツは純子に、軍馬が免許を取れるよう指導して欲しいと頼みこむ。

2018-06-10 14:19:36
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-4d 冒頭は、軍馬がタモツに宛てた嘘八百の手紙を、軍馬が読み上げる形で、これまでが振り返られる。アニオリ構成で、うまくまとまっている。 じゃりン子チエ脚本でも似たような描写があり、そちらも、まとめ方が上手かった。 カイジ2期1話脚本冒頭の、1期のまとめ方も上手い。

2018-06-10 14:22:46
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-4e 脚本面での高屋敷氏の特徴の1つに、「まとめが上手い」というのがあり、これは、未視聴だが、劇場版「がんばれタブチくん」の「構成」(様々なエピソードを映画1本にまとめる)を務めた経験が生きているのかもしれない。

2018-06-10 14:23:35
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-4f 上京して来たタモツ(軍馬の親友で、天才メカニック)は、軍馬の住むアパート・小森荘に到着。 軍馬はタモツを歓迎し、抱きつく。 これはアニオリで、可愛い友情描写は、高屋敷氏の得意分野。 ど根性ガエル演出、チエちゃん奮戦記脚本、家なき子演出、めぞん一刻脚本と比較。 pic.twitter.com/lBgWeaoMwN

2018-06-10 14:28:08
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-4g 夕飯の時間には、軍馬がタモツに、「ばあちゃん(小森荘の大家)の作る飯は天下一品だ」と言う。 ここもアニオリで、高屋敷氏の特徴である、食いしん坊描写や、お年寄りに優しい描写が出ている。 画像は食いしん坊集。今回と、監督作忍者マン一平、コボちゃん脚本。 pic.twitter.com/MRxYyprnpO

2018-06-10 14:29:45
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-4h 翌朝タモツは、知人である森岡のモーターショップに軍馬を連れて行き、中古のFJ1600用レーシングマシンを見せる。 それを見た軍馬は、目の色が変わる。 スイッチが入ると豹変するのは、カイジ(脚本・シリーズ構成)も同じ。 pic.twitter.com/D2yyUBxBgr

2018-06-10 14:31:04
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-4i マシンの値段は、約100万円。タモツは、家を出ていく替わりに山を一個もらったという、軍馬の(嘘八百の)手紙のことを話題にする。 すると、釣竿の浮きがはねる描写が入る。「物」に役割を与えるのは、高屋敷氏の大きな特徴。 チエちゃん奮戦記脚本、ベルばらコンテと比較。 pic.twitter.com/Q9HS4ghJN3

2018-06-10 14:34:01
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-4j 手紙の嘘を本当にするべく、軍馬は一旦実家に行き、異母兄・将馬に、百万円くれと言うも、将馬は、父・総一郎に切った啖呵が問題だとして、それを却下。 ここもアニオリ展開で、後の伏線と思われる。 ユキ(軍馬を慕う、赤木家の使用人)も意味深に描写される。

2018-06-10 14:35:28
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-4k 更にアニオリ展開は続き、タモツは本屋にて、聖(軍馬の後のライバル)がモータースポーツ雑誌に載っているのを見つける。聖を極力登場させる、高屋敷氏の意図が見える。 雑誌を購入したタモツは、改造トラクターに乗って東京に帰ってきた軍馬と鉢合わせる。

2018-06-10 14:37:32
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-4l 軍馬は、タモツの買った本がエ口本だと思ってからかい、その拍子にトラクターがバランスを失う。だが軍馬の卓越した運転技術で、何とか立て直す。  ここも軍馬とタモツの友情が可愛く、高屋敷氏の特徴が出ている。 コボちゃん脚本、元祖天才バカボン演出/コンテ、DAYS脚本と比較 pic.twitter.com/3XXJrOOXJP

2018-06-10 14:40:37
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-4m 軍馬とタモツは、車が不調で困っている純子達(小森荘の住人)を見かける。軍馬はタモツに、車を見るよう促す。彼は能力を発揮し、純子達と打ち解ける。 高屋敷氏のテーマの1つに、孤独救済があり、ここで強調されている。 めぞん一刻脚本、元祖天才バカボン演出/コンテと比較。 pic.twitter.com/e8CWW7hROs

2018-06-10 14:44:57
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-4n 一方軍馬は、資金の事で悩むも、息抜きに、タモツが買った本を開く。そして聖の記事を見つけ、雑誌を床に叩きつける。これはアニオリで、紙媒体をうまく使う、高屋敷氏らしさが出ている。エースをねらえ!演出、ど根性ガエル演出、怪物くん脚本と比較。 pic.twitter.com/ljLQIp26Br

2018-06-10 14:47:42
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-4o 軍馬はさらに頭を悩ませ、逆立ちしてみる。これもアニオリ。 監督作の忍者マン一平に、何でも逆さまにする忍者が出てくるほか、考え方を変えるという演出として、カメラを傾ける描写が、元祖天才バカボンの演出/コンテや脚本に出てくる。他の作品にも、幾つか見られる。 pic.twitter.com/ssFFjMu1lD

2018-06-10 14:49:38
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-4p 「貯金がある」というタモツの言を思い出した軍馬は、タモツの部屋に向かう。ここまでは原作通りだが、軍馬を罰するように、画ビョウが軍馬の足に刺さるのはアニオリ。高屋敷氏特徴の、「物に魂」描写。 元祖天才バカボンでも、ノコギリがパパを罰する回の演出/コンテをしている pic.twitter.com/zUO4rz9tYi

2018-06-10 14:54:56
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-4q 軍馬はタモツの部屋を物色し、タモツの通帳を発見。預金は100万円。 ここで、時計が意味深に描写される(アニオリ)。ここも、高屋敷氏がよく使う、「もの言わぬもの」の意味深描写。コボちゃん・めぞん一刻・カイジ2期脚本と比較。 pic.twitter.com/lzbvzxyI6p

2018-06-10 14:56:20
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-4r 軍馬は、タモツの預金でマシンを買ったこと、手紙が嘘八百だったことをタモツに話し、開き直る。 アニオリで、感情と連動して動く鍋が描写される。 意味深に物が動く描写は、高屋敷氏の大きな特徴。めぞん一刻・忍者戦士飛影・あしたのジョー2・チエちゃん奮戦記脚本と比較。 pic.twitter.com/Cgrd5AZJGk

2018-06-10 15:05:17
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-4s 軍馬は、モタモタしてるわけには行かないこと、絶対にレーサーになるという決意があることをタモツに話し、「テメーの財産は、この俺だ」と宣言。 それを聞いたタモツは、真剣な顔つきになり、その言葉を忘れるなと言って部屋に戻る。 pic.twitter.com/4eXY6hSoyw

2018-06-10 15:06:30
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-4t 部屋に戻ったタモツは内心、うまく行った、と思う。手紙が嘘八百なのは、予想がついており、軍馬に貸しを作っておきたい思惑が、タモツにはあった。 原作通りだが、知略を使った駆け引きは、カイジ脚本・シリーズ構成はじめ、多くの作品で強調されている。

2018-06-10 15:10:59
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-4u 軍馬が使った金は、実は軍馬の異母弟・雄馬が、軍馬のために用意したものだった。心配して部屋を訪れた純子に、タモツはその事を話し、自分の本当の通帳は、床下に隠してあることも打ち明ける。純子に打ち明けるのはアニオリ。

2018-06-10 15:14:08
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-4u タモツは、自動車教習所の教官でもある純子に、軍馬が免許を取れるよう、彼に個人授業をして欲しいと、土下座して頼みこむ。ここは、前述の通り、(アニオリで)タモツが純子に真実を打ち明けたことが効いている。 これも、うまい改変だと思う。 また、原作と時系列を変えている。 pic.twitter.com/KfsDBgezJq

2018-06-10 15:17:51
拡大
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本F-エフ-4v タモツは、軍馬(の才能)は「本物」だと言い、真剣に純子を見つめる。「本物」という言葉に、純子は戸惑う。 アニオリで、意味深に時計が映る。ここも、高屋敷氏が使う、「物」の活躍描写。コボちゃん・カイジ脚本と比較。 pic.twitter.com/rnQGtmuZBf

2018-06-10 15:18:54
拡大