突発現パロSS、第十三話

お喋り回
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鉢植えホットケーキ @in_KabeWall

大井は名前の長い飲み物を三つ持って席に戻る。 「そういや大井、今北上帰ってきてるじゃん。会わないの?」 「ダメね、球磨姉さんが許さない」 「若かりし頃の過ちが今、大井の身に降りかかる......」 「私は至って健全だったと思ってるけど?」 「好き好き言ってただけだもんね、いやぁ気の毒」

2018-06-10 23:38:14
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「北上さんといえば、うちの阿武隈があのヒトに前髪いじくり倒されるから仕返ししたいって」 「大井的にどうなの」 「どうも何も、北上さんを傷つけないなら構わないわ。あのコ、北上さんに懐いてるでしょ、だから傷つけるような事はしないって信じてる」 「由良、阿武隈に釘さしときなよ......」

2018-06-10 23:43:19
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全員が大井の買ってきた飲み物を飲んで一息つく。 「そういえば由良、何か話す事がありそうだったけど」 「う、うん......あのね、夕張、さんと......その、お付き合いする事になって」 「夕張ってうちの夕張?」 由良はそう、と照れ臭そうに肯定する。 「前から時々会ってたの」

2018-06-10 23:48:13
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話をきくと、告白は夕張かららしい。 夕張はコミュニケーションに難があると思っていたのだが、大井の知らない間に彼女も成長していたようだ。 「驚きすぎて上手いこと言えないけど......応援するわ」 「ありがとう」 「おめでとう、ポテト追加する?」 「うん」

2018-06-10 23:51:04
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大井は小銭を取り出して川内に押し付けた。 「メールでも伝えたけど、今日は二人とも夕方まで捕まえさせてもらうから」 「いいよいいよー、いろいろ話そ」 「ゆ、夕張さんの事色々きいていい?」 「大した話はできないかも」 カウンターで何かを買い足しながら話す。三人は結局、閉店まで居座った。

2018-06-11 00:00:21