ヤマドリタケモドキ,ススケヤマドリタケ,ススケイグチをめぐる分類学上の問題
- benitengunokai
- 12152
- 16
- 1
- 20
@fungi0323 @myco_radical @gyukankin @Seabass2Aw 牛研さんによると、B.aureus は日本にはない、ということですが、川村博士のB.aureus はB.hiratsukae のことで、それは日本にもあり、広義のヤマドリタケモドキのひとつ、という理解でよろしいでしょうか?
2018-06-14 00:06:34@fungi0323 @myco_radical @gyukankin @Seabass2Aw あ、ヒラツカエは広義のヤマドリタケモドキには入っていない別のきのこですか。和名だと何になるのでしょうか?
2018-06-14 00:09:23@benitengunokai @fungi0323 @myco_radical @gyukankin @Seabass2Aw それがススケヤマドリタケじゃないですか?
2018-06-14 00:26:36@benitengunokai @fungi0323 @myco_radical @gyukankin @Seabass2Aw 川村清一が黒っぽいヤマドリタケモドキみたいなやつを海外で記載されたB.aereusだとして「ススケイグチ」という和名を与えていたものを、長澤氏が新種ススケヤマドリタケ(B.hiratsukae)として記載した。 ここでススケイグチという和名もなくなり=B.aereusでもなくなった。
2018-06-14 00:34:28@benitengunokai @fungi0323 @myco_radical @gyukankin @Seabass2Aw ススケヤマドリタケ(B.hiratsukae)=黒っぽい広義のヤマドリタケモドキではない
2018-06-14 00:36:13@benitengunokai @fungi0323 @myco_radical @gyukankin @Seabass2Aw ところが、広義のヤマドリタケモドキの中の黒っぽいかんじに見えるものを「ススケイグチ(B.aereus)」と呼ぶ人がいる。 ススケヤマドリタケ(B.hiratsukae)=ススケイグチ(B.aereusではないもの)ではないし、=B.aereusでもない。 現状「ススケイグチ」なるものはない、と理解しました。
2018-06-14 00:42:02@sanjukyusan @benitengunokai @fungi0323 @gyukankin @Seabass2Aw さすが39氏、わかりやすい説明だ。 ヤマドリタケモドキのくくりに他にどんな小分けができるのかなぁ。
2018-06-14 00:37:10神戸キノコ観察会 その9 ススケヤマドリタケでちょっと盛り上がってるで参加しよっ(笑) 1枚目はどうみてもススケヤマドリタケ。赤松の下に出ていました。2,3枚めはヤマドリタケモドキかな?と思ってましたが、結局ススケじゃないか?ということになったもの。 pic.twitter.com/QeJE6Q7XOk
2018-06-13 23:31:51@sanjukyusan @benitengunokai @fungi0323 @myco_radical @Seabass2Aw この図は「川村図鑑」の「ススケイグチ」です。これがススケヤマドリタケであるとされたのですが、「和名ススケイグチ、学名Boletus aereus」の組み合わせは、将来日本にBoletus aereusが見つかった時のために温存しておくという判断をされたと理解しています。 pic.twitter.com/Jwx4CB94nc
2018-06-14 06:58:17@sanjukyusan @benitengunokai @fungi0323 @myco_radical @Seabass2Aw これまでにヨーロッパのBoletus aereusと同じものが発見されたという報告はありません。ネットや、地方の図鑑などで「ススケイグチ」と書かれたものがあったとすれば、それは根拠の無い思い込みということになります。
2018-06-14 07:00:41@Seabass2Aw 「日本にB. reticulatusはないだろう」というのは2014年に分類学で無い論文で示された知見によるもので、ヨーロッパ産 B. reticulatusと日本産ヤマドリタケモドキの1型、では系統が異なることが示されています。
2018-06-14 07:24:28@Seabass2Aw しかしながら、その論文では便宜上、両者を「広義のB. reticulatus」として扱いました。その「広義」の中身はまだきちんと整理および報告がなされていないので、いまのところだれも本に書くことはできないのです。
2018-06-14 07:24:44補足。きちんと報告されたわけではなく、DNAデータベースを調べることによりわかったことで、あくまでも未発表の知見です。「ホントのヤマドリタケモドキ、といえるのはどれか?」と問われれば、Boletus bainiuganに一致するものである、とするのが現時点で最適なのだろうと考えます。
2018-06-14 07:34:14@gyukankin なるほどです、 便宜上日本産ヤマドリタケモドキに Reticulatusを使ってしまったがために、色々な図鑑でもそれが学名として当てはめてしまった。 また、複数種含まれているので、いまでは手を出せない状況に陥っているのですね…… 為になります。
2018-06-14 12:22:28@Seabass2Aw Boletus reticulatus が適用された当時(30年ほど前)の知見では、確かにそれは正しかったのです。お話しした内容は、DNAを見るという手法が発展したために明らかになってきたことなので、決して当時の知見を否定するものではなく、さらに発展させたものであると思っていただければ。
2018-06-14 20:19:57