【来週レディ プレイヤーワンを見たまえ！】「あれは傑作やぞ〜！」

三一十 四四二三 @31104423

前のパシフィック リムを見た後、知人に「パシフィック リムってトランスフォーマーの続きなんだろ？」と訊かれた。面倒臭いので「あ〜そうだよ」と答えた。すると知人は目を輝かせて「トランスフォーマー好きやから、今から見てきます！」と言い、映画館に行ってしまった。 (悪いことを言ったな…)

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その晩、知人から電話があった。 「三一十！また嘘をついたな！」 と怒られる、と思ったら、知人は 「やっぱりトランスフォーマーは面白いわ〜！」 と喜んでいた。

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「パシフィック リム ライジング」 を見ようと思い、シネコンのロビーまで行ったが、急に睡魔に襲われ、眠くて眠くて仕方がなくなり、断念した。 ダメだな…。老化だな〜。

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昨夜、シネコンのロビーで睡魔に襲われ、このまま「パシフィック リム」を観ると、絶対途中で寝る…やはり観るのはやめよう…と思ったその瞬間、スマホが鳴った。 友人のMであった。 Mは興奮しており「三一十！レディ プレイヤー ワンを知っとるか？」と訊く。その映画は今、ロビーの大型モニターに

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予告が写っている。 「何かガチャガチャした映画だろ？それがどうしたのだ」 「あれは傑作やぞ〜！」 Mはレディ プレイヤー ワンが如何に素晴らしい映画か語り始めたが、興奮が過ぎて何を言っているのか、よくわからない。 「ガンダムが…メカゴジラが…アイアンジャイアントが…」 「ちょっと待って

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君は、もう観たの？」 「公開はまだや！わしはYouTubeに出ている断片を見ただけじゃ！今日の14時からずっとYouTubeを繰り返し見ている！何度見ても泣く！傑作であることを確信した！従業員にも、この良さをわかってもらおうとしたが、目から涙が出て、言葉に詰まるんや！従業員は引いてしまった！」

三一十 四四二三 @31104423

「へ〜」 「へ〜…やない！傑作や！ガンダムが！メカゴジラが！アイアンジャイアントが！ゼイゼイゼイ(Mは私と同い年なので老人だ)」 「…しかし君は、アニメや特撮を馬鹿にしていたではないか。君と付き合って四十年近くになるが、筋金入りのオタクであることを隠し続けていたんだな！」 「…ううう…

三一十 四四二三 @31104423

そうではない！そうではないんや！わしのような知らない者でも傑作と感じる、ということなんや！」 「そうか〜?君はやっぱり、本物のオタク…隠れオタクだったんだろう！」 「…ううう…違う違う！わしはガンダムもメカゴジラもアイアンジャイアントも知らんかった…」 「嘘つけ〜!よく考えたら

三一十 四四二三 @31104423

そんな奴が40年近くも、私と友達づきあいができるはずがない！今、やっとわかった！君はおたく、私以上のオタクだったんだ！オタクの中のオタクだったんだ〜!」 「グギャ〜！違うんや！わしは普通の人なんや！ガガガガンダムが！メカゴジラが！アイアンジャイアントが〜!……ところで三一十、お前、

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今、どこにいるんや？」 「イオンシネマのロビーじゃ。パシフィック リムを見ようと思ったが、眠たくなったので帰るところだったのだ」 「…パ、パシフィック リム〜?お前は幼稚な奴だ！そんなしょうもないものは観るな。ガキか？オタクか？社会不適合者か？そんなのは観ずに、来週レディ プレイヤー

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ワンを見たまえ！」 「………」 その後、帰宅したが、Mの興奮がうつったのか、結局２時半まで眠れなかった。こんなことならパシフィック リムを観ればよかった…。