「テニスの皇子様」テニスコートの出会い

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枢密院勅令(省エネモード) @order1914

皇后とのテニスコートでの出会いはロマンチックに語られがちだが、今上の友人や侍従の話を聞くに「俺より強い女が現れた」みたいな感じなんだよな。

2018-07-04 22:46:16
枢密院勅令(省エネモード) @order1914

割とマジで描けそうな「テニスの皇子様」

2018-07-04 22:49:25
枢密院勅令(省エネモード) @order1914

美智子皇后は「変わった女性」扱いで、今上が猛アタックを仕掛ける事に疑問符を浮かべる同級生も多かったそうな。確かに自分が皇后に向かない理由(君主制への不理解など)を冷静に列挙し、述べられる女性は変人の部類かもしれない。

2018-07-04 22:53:51
枢密院勅令(省エネモード) @order1914

明日、暇なら天皇夫妻のファーストコンタクトを吉田伸弥『天皇への道』から紹介しますか。そんなにうけるなら。

2018-07-04 23:57:45
枢密院勅令(省エネモード) @order1914

軽井沢会ABCDトーナメント準々決勝。テニスの皇子様こと明仁親王は、日清製粉グループ会長令嬢と僅か13歳の少年のペアと対戦に臨んだ。誰もが親王の完全勝利を疑わなかったのだが……(ラノベかよ

2018-07-05 00:10:07
枢密院勅令(省エネモード) @order1914

さて、今上天皇である明仁と、皇后美智子の出会いは昭和32年8月19日の軽井沢会ABCDトーナメント二日目の事でした。このイベントは軽井沢国際トーナメント終了後の親善イベントであり、当時、皇太子明仁親王は念願の国際トーナメント出場を果たしていました。

2018-07-06 20:57:39
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当時22歳の美智子皇后(正田美智子)は関東学生選手権ダブルス準優勝の腕前でした。しかし、相棒は米国人少年ボビー・ドイル(13)。観客席には田中最高裁長官、小泉参与など列席。そして誰もが明仁親王の勝利を疑っていませんでした。「女と子供相手なら勝負にもならない」と。

2018-07-06 21:08:31
枢密院勅令(省エネモード) @order1914

実際、第一セットは皇太子明仁親王と早大生石塚研二のペアが勝利。これには小泉参与は「勝負はついてる」と離席する始末。この時の美智子の様子を小泉の娘である妙は「とても落ち着いており、何処かの奥様かと思った」と回想しています。実際、余裕があったんでしょう。我らの皇后様は。

2018-07-06 21:15:14
枢密院勅令(省エネモード) @order1914

「殿下何やってんだ」という浜尾侍従の言葉が示すように、第二セットに入った途端に事態は一変します。美智子は皇太子チームに「決め球」が欠けている事に気づき、コードのエンドラインに立った。そして、極めて正確に5.6メートルの高さから一撃を加え続けた。勿論、13歳の少年に指示を与えながら

2018-07-06 21:21:19
枢密院勅令(省エネモード) @order1914

美智子チームの戦術は、皇太子側のミスを誘引する一撃を正確に加え続ける「徹底した持久戦」。実際この戦術は功を奏し、第二セットは5-7で美智子チームが勝利。完全に美智子チームの戦術に翻弄された皇太子チームは第三セットでは1-6で完敗。結局皇太子チームは敗退しました。

2018-07-06 21:27:20
枢密院勅令(省エネモード) @order1914

2時間にも及ぶ激闘の後に、皇太子明仁親王は「あぁ正確に返ってくるんじゃかなわないよ。すごいね」と美智子のプレイを評した。美智子は将来の皇后候補には一切名前があがっていませんでしたが、皇太子の心は決まったようです。

2018-07-06 21:36:50
枢密院勅令(省エネモード) @order1914

この時期の皇太子明仁親王は「もう一生結婚できないかもしれない」と悩むくらいには、「婚活」に苦しんでいました。今上の旧友である橋本明は、この背景に「花嫁候補で有力だと思われてた華族達が新時代の自由を手放す事に躊躇した」事を上げています。彼もまた人間でした。

2018-07-06 21:41:41
枢密院勅令(省エネモード) @order1914

皇太子明仁親王はテニス友達が「正田さんはちょっと近寄りがたい人だ」などと口にすると、「そんなことはない」と懸命に弁護するなど完全に惚れ込んでました。「展覧会に出すから」という理由で、美智子の写真まで撮ったり、友人に美智子を連れてくるように強引に頼み込んだり、それはもう。

2018-07-06 21:51:02
枢密院勅令(省エネモード) @order1914

出会い自体予定されてたのでは?と思うかもしれないが、国会では「一般人からも皇太子妃を」「巫山戯てんのか」という喧々諤々の議論の最中であり、美智子を押すグループがそもそもいません。

2018-07-06 21:54:21
枢密院勅令(省エネモード) @order1914

当然、皇太子の一目惚れだけが原因ではない。イラク皇帝の弟であるゴルムレザーを明仁親王と一緒に歓待した時の美智子の態度はまさに「模範的」だった

2018-07-06 22:01:42
枢密院勅令(省エネモード) @order1914

実際あのテニスコートの出会いからは多難&多難。母親の香淳皇后は大反対だったし、常磐会は猛反発。正田家も固辞していました。

2018-07-06 22:07:39
枢密院勅令(省エネモード) @order1914

当時の天皇観からも、旧皇族や旧華族でもない女性が皇室に入る事は考えられませんでした。一般人が皇室に入る事で神聖性が失われると、猛烈な拒否感を示す保守派も多数いましたし、世論も複雑でした。

2018-07-06 22:12:18
枢密院勅令(省エネモード) @order1914

とはいえ、この婚姻は今日の「大衆天皇制」を構成しているのは間違いなく、皇太子と宮中の賭けは成功に終わったと見るべきでしょう。

2018-07-06 22:14:21
枢密院勅令(省エネモード) @order1914

テニスコートの出会いに関しては以上です(どうせネタ部分しか受けないだろうから伸びは期待してない

2018-07-06 22:19:31