[つぶやき]ヴォ×奇病

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久しぶりのアンケ 何も考えずにポチッとしてください

2018-07-13 12:38:50
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実は、カノジョ視点→モモチ、エーダッシュ カレシ視点→レオード、ヨシュア だったんですよねぇ……🤔

2018-07-13 21:56:14
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日めくりカレンダーの日付は 「7月××日」 部屋に散らばった過去の日付にはバツ印が刻まれている。 「オ、もうそんな季節だっけ??ならオレ、ハニィと一緒に海行きたい~!」 隣にいるカレはにこっと笑顔を私に向けたが、その後付け足すように ウソ、と呟きを残す。

2018-07-13 22:02:34
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「こんな体じゃ、ハニィが海で溺れた時、助けてやれねぇもんな?」 苦笑いをすると、ポロポロと何かが落ちる音が鳴る。

2018-07-13 22:04:06
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何とか乗り越えられた三度目の夏。 暑いのは苦手だが、カレと海に行くことが何よりの楽しみで。

2018-07-13 22:04:27
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一昨年の夏、 手をつないで一緒に泳いだ海の景色も、 夜の海岸でした、色とりどりの花火も、 全部鮮明に残っている。 そういえばあの時二人ではしゃぎすぎて、煩いって、海の家の管理人に怒られたこともあったよね。

2018-07-13 22:04:57
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昨年の夏、 海辺で大切なモノを無くした。 それは絶対に無くしちゃいけないモノなの。 泣きながら探しに走っても、見つからない。 カレに謝ったら、 それよりハニィが傍にいてくれるだけで幸せって、 怒ってもいなくて。 その瞳はウソ偽りなく真っ直ぐだった。

2018-07-13 22:05:29
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医師からは原因不明の病としか言われない。 何度検診を受けてもカレのカラダが良くなることはなかった。 私も、貴方と一緒なら幸せだよ。 ずっとそう、想っている。 「なぁハニィ? ダーリンからのお願い、聞いてくれる?」 私は自分の体をカレの近くに寄せて、カレのお願いを聞いた。

2018-07-13 22:06:16
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「病院もう、行かなくてもよくね? だって何度行ったってアイツらの言ってること信用できねぇもん。 だからさ、 もし、ダーリンが動けなくなったら、 ハニィが壊してくんね?」 「最後のオネガイ。」

2018-07-13 22:06:51
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カレが目線をやった先にはもう動くことのない腕に握られていたモノ。 私が絶対に無くしちゃいけなかったモノ。 どうしてここにあるんだろう。 カレが誕生日プレゼントにくれた、緑の石が埋め込まれたハートのネックレス。 でも、それはまるで未完成品のように見える。

2018-07-13 22:08:00
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顔を上げるとカレはさっきよりも柔らかい笑顔を向けてこう言った。 「イイ事思い付いたんだわ? こうしてればずーっとオレら、一緒だよなッ?」 カレは勢いよく体を動かし、私を抱きしめてキスをした。 硬い。 柔らかな私の口からは、赤い血が流れていく。

2018-07-13 22:09:01
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カレが動かなくなったあの日。 キラキラと輝く欠片をそっと拾い集め、 ネックレスの不自然に空いている箇所に埋め込んだ。 そう、それは、 絶対に無くしちゃいけない、 私の大切な人。

2018-07-13 22:10:08
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『clinical record No.64 A´ Age:19 病名 : 奇石病 症状:体全体が時間を経つごとに石化していく病。 体の部位によって変化する石も様々である。 硬度もさまざまな為、石化した体部分が一度壊れることもあり、 その場合壊れた部分を取り戻すことは不可能。』

2018-07-13 22:10:43
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もう二度と来ないで、 酷く機嫌が悪い声でそう言われて、カレの家を名残惜しく去る。 本当は傍にいたい。 でも、カレはそれを許してくれなかった。 あくまで勘だが、最近カレは私になにか隠し事をしている気がして。 でもそれがいったい何なのか、直接聞けるわけでもなく。

2018-07-13 22:13:31
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数日後、私は意志を決めて、カレの家へと足を踏み入れた。 時刻は午後 18 期過ぎ、もうじき日が沈みそうだ。 合鍵を使って部屋に入ると そこは真っ暗で、何も見えない。 カレの名前を呼ぶが、返事はなし。 ただ、充満するタバコの香りが真新しい。

2018-07-13 22:14:06
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とにかく電気をつけないと… そう思って手探りで部屋を進むと何か布のようなものを掴んだ。 それをひらりと持ち上げると、眩しいほどの西日が部屋に線を引く。 その時だった、

2018-07-13 22:14:43
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暗闇からにゅっと現れた両腕が私の首を掴みあげられ、 思わず倒れてしまう。 暗闇の中から姿を現した影は、 私の体に伸しかかり、さらにその腕に力を込める。 カレが近づくと、じりり…と焦げるような音と匂い。

2018-07-13 22:15:36
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「アンタ、オレを殺す気なの?」 苛立ちの込められた冷たい声。 「そんな…事…ない。」 「じゃあなんでここに来たの。二度と来ないでって、言ったでしょ?」 「それは…モモチくんに…会いたくて…。」 私にはモモチくんが必要なのに。

2018-07-13 22:16:07
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薄れていく意識の中で聞こえたカレの嘲笑声は、私の脳に鮮明に刻まれていく。 「じゃあ… オレなしでは生きていけない カラダにしてあげる。 アンタが離れないように、ね?」

2018-07-13 22:16:50
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そこからの事は、 あまり覚えていない。 目を覚ますとそこは真っ暗な世界。 瞼を開けても何も映らない。 怖い、怖い… 暗い、コワイ。 モモチくんはどこだろう、 手探りでカレを探す。

2018-07-13 22:17:58
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あ、甘い香水とタバコの香り、 ここにいる。 手を差し伸べるとグイッとその体を引き寄せられて、 乱暴に口を塞がれる。 「遅すぎ、何分かかってんの。」

2018-07-13 22:18:42
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