田ノ浦の海は本当にきれいなのか

反対派が「生物のホットスポット」「世界遺産にする」と言っていることの検証ツイートになるか。
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1番サード @shinomaru01

『田ノ浦の海がきれいなのは中電の環境調査に起因?』についての考察。佐多岬沖を通って、黒潮の分流が瀬戸内海に入ってくる。入ってきた黒潮は2本に分かれ、1本は伊方沖を通過した後に北上、周防大島沖の水無瀬島方面へ。この流域では黒潮に乗って来たハマチやイサキなどの回遊魚がよく釣れる。

2010-11-27 01:32:26
1番サード @shinomaru01

続き1…黒潮の分流のもう1本は祝島方面に。祝島に当たった黒潮は、条件によって平生に向かっていく場合と、光市の室積方面に向かう場合がある。過去には、黒潮に乗って入ってくるイワシやサンマを追いかけて、クジラが祝島周辺にやってきていたという。島民はクジラを豊漁の使いとして歓迎していた。

2010-11-27 01:39:54
1番サード @shinomaru01

続き2…平生湾では河口付近でサンマが釣れる年があり、室積沖にはイワシを追いかけてきた数百ものイルカが観察されたこともある。これらは、いずれも黒潮の分流にのってやってきたものだと考えられる。ここからが本題。祝島周辺は瀬戸内海でも比較的海水の透明度が高い。これは黒潮の影響であろう。

2010-11-27 01:45:30
1番サード @shinomaru01

続き3…黒潮は非常に透明度が高いことで知られている。これはプランクトンやゴミなどをあまり含んでいないためで、時期によっては30mを超える透明度を持つ。分流は接した海水と混ざるため徐々に濁ってくる。それでも祝島辺りで10数mある。瀬戸内海は平均6〜8m程度だから、かなり綺麗である。

2010-11-27 01:54:34
1番サード @shinomaru01

続き4…田ノ浦も、流れによって充分に水が入れ替わる場所では、黒潮の恩恵を受けて透明度が高い。ところが奥まった場所は水が澱むため、ゴミやプランクトンで濁り、それらが堆積して海底がヘドロ状になる。これがSANCON氏が子供の時に体験した状態だと推測できる。

2010-11-27 02:01:21
1番サード @shinomaru01

続き5…中国電力は1994年から立地環境調査を開始し、2005年から海底ボーリングを行っている。これらの調査によって海岸線はとくに変化していないため、沿岸海域の水が綺麗になったのが中電の作業によるなら、海域調査、とくにボーリングに起因すると考えられる。

2010-11-27 02:14:48
1番サード @shinomaru01

続き6…『危機に瀕する長島の自然』に掲載されている海底湧水が事実であれば、海底のヘドロを洗い、海水の透明度を上げる効果は充分に考えられる。しかし地元の人も町内の古老たちも、湧水の話は知らなかったという。すると、考えられるのは海底ボーリングによって地下水脈から水が噴き出した可能性。

2010-11-27 02:23:06
1番サード @shinomaru01

続き7…『危機に瀕する長島の自然』の中に、最初に湧水を確認した時期の記載がない(見落としていたら失礼)ため断言はできないが、スギモクの群生が2006年に初めて確認されたのなら、2005年の海底ボーリング以降に環境が変化した可能性は高い。これは中電も把握していると思うが情報がない。

2010-11-27 02:33:13
1番サード @shinomaru01

ちなみに、1974年の空撮画像には沿岸海域に白い砂の部分はないが『危機に瀕する長島の自然』掲載の空撮では、仮桟橋付近が白くなっている。ボーリングによる湧水が原因か? 以上、これまで町内の漁師や古老からの採話、海洋関係の研究者などへの取材によって得た情報から、自分なりの推論でした。

2010-11-27 02:44:11