世代を越えた教師への逆恨み

教師が体罰できないのをよいことに、生徒が教師に暴力をふるう場面が報道されるようになった。背景には、かつて日本に強かった管理教育への恨みがあり、その世代が親になって復讐している面がある。
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shinshinohara @ShinShinohara

今の親の世代は、教師をバカにしていたり、恨みに思っている人が少なくない。管理教育の副作用とも言える。教師による理不尽な管理教育に恨みを持った人たちが、親になり、今、学校の先生達に「復讐」している面がある。先生の評価が異常に低い。そのために生徒から暴力を受ける逆転現象。

2018-08-11 15:13:16
shinshinohara @ShinShinohara

大学進学率が高まったこともあり、学校の先生よりも学歴が高いと自認している人の中には、先生をひどくバカにし、自分の方が教育が分かっていると勘違いしている人が一定数いる。そういう人が一定数、クレーマーになるので学校の先生は大変。

2018-08-11 15:21:30
shinshinohara @ShinShinohara

人間は、相手をバカにすると「バカの壁」ができるという特徴がある。学校の先生をバカにしている親は、先生が何言おうと「またなんか言ってる」と取り合わない。バカの壁の中で聞く耳を失う。私はクレーム自体を悪く思わないが、聞く耳持たないのはダメだと考える。

2018-08-11 15:42:49
shinshinohara @ShinShinohara

私は、保育士や幼稚園の先生を心から尊敬している。子ども達に真剣に向き合い、親の不安にも丁寧に向き合って、日々学び、子育ての腕を磨いている。ああ、教育のプロだなあ、と感心する。学校の先生にも、そうした人がたくさんいる。

2018-08-11 15:45:41
shinshinohara @ShinShinohara

学校の先生に敬意を払うのは当然。もちろん疑問に思ったことは伝えたらいい。そして先生の言い分も聞く。話し合い、互いの立場でできることを協力しあうのが大事。大切なのは、先生を貶めることではなく、子どもをどうするかなのだから。

2018-08-11 15:50:22
shinshinohara @ShinShinohara

このままだと、皮肉にも管理教育復活となりかねない。生徒たちに暴力をふるわれても何もやり返せない教師の様子に憤慨し、「やはり管理教育は必要だ」という声が湧きかねない。教師に権限を与えすぎた管理教育も、教師をバカにするのも、どちらも間違っている。大切なのは子どもをどうするか。

2018-08-11 20:56:28
shinshinohara @ShinShinohara

まず、親が弁えておかねばならぬこと。教育には、教師への敬意が必要だということ。なぜ敬意が必要なのか?子どもに「バカの壁」ができるからだ。バカの壁とは、養老孟司氏が指摘したもの。バカにしている人の言動はみな愚かしく見え、学ぶ気を失ってしまうのだ。

2018-08-11 21:01:45
shinshinohara @ShinShinohara

以前、こちらにもまとめたことがあるが、「敬意」は学びを増幅する触媒になる。尊敬する場合、相手が何の気なしに言った言葉でも深い意味があるのではと考え、誤解する事で勝手に学ぶことがある。敬意は重要な学びの基礎だ。 togetter.com/li/279436

2018-08-11 21:07:11
shinshinohara @ShinShinohara

逆にバカにしてしまうと、教師をからかいの対象、貶めるための対象にしか見えなくなり、教師が何かよいことを言っても「偶然だ」とか、大したことないとか、まともに聞かなくなる。学びがほぼ成立しなくなる。

2018-08-11 21:13:46
shinshinohara @ShinShinohara

子どもが学ばなくなってよいのなら、教師をバカにするといい。自分の子どもが「バカの壁」に囲まれて、学ばない子になるだけだから。学んでほしいなら、基本的に教師に敬意を持つように、親自身が敬意を抱く方がよい。

2018-08-11 21:28:36