【ダッチマンズ・パイプ・カクタス】#1

むんかむ主役回、はむらびちゃん&チャールズちゃん初登場
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黒岩トリコ@100日チャレンジ中 @Rico2655

「お困りのようだな、皆んな」 その時!東風屋の扉を開く一人の百合ゾンが! 「貴女は……シルフさん!?」 21

2018-09-07 21:38:40
黒岩トリコ@100日チャレンジ中 @Rico2655

「ンアーッ!ごーかむちゃん……お札を……!!」 たまらずごーかむに助けを求めるむーん!慌てて水を汲んでくるチベスナ!だが蒸気の火傷は思いのほか深い、むーんの治療呪術でもなければ処置は難しい。だが火傷とパニックで、むーんは呪術を使える状態ではない! 「むーんちゃん……しっかり!」 20

2018-09-07 21:36:49
黒岩トリコ@100日チャレンジ中 @Rico2655

「迷惑だなんて、そんな事ありませんよ♪赤ちゃん、可愛いじゃないですか♪」 むーんはそう宥めながら、お子さんの顔を除きこむが…… 「絢爛なりし灰燼世界(ディメンジョン・オブ・スチーム)」 ブシュウウウゥゥゥ!ナムサン、泣き蒸気だ!顔面にモロに受けたむーんはたまらず床を転がる! 19

2018-09-07 21:34:27
黒岩トリコ@100日チャレンジ中 @Rico2655

むーんとごーかむは、あまりの事態に言葉を無くす。チベスナも流石に受け入れられず、天を仰いでいる。 「そう、想像妊娠で……うん……」 「ミルクもオムツもちゃんとしてるんだけど、どうにもグズりやすい子でね。皆さんごめんなさい」 そう言い、チャールズは頭を下げる。 18

2018-09-07 21:30:35
黒岩トリコ@100日チャレンジ中 @Rico2655

「ああチャールズさん、そのお子さんは?」 チベスナとは既知の仲なのか、チャールズという女性には慣れた様子だ。 「あーうん……ちょっと知り合いの子が想像妊娠して産んだ子なの。まだ大学生だから、しばらくウチで預かることになって」 17

2018-09-07 21:28:31
黒岩トリコ@100日チャレンジ中 @Rico2655

その時!東風屋を聞き慣れない声が包みこむ! 「OGYARHHHHHHHHHHH!」 「えっ赤ん坊の泣き声!?」ナムサン、赤ん坊の泣き声である!百合ゾンは子を宿さないはずなのに!? 「おーよしよし、いい子でちゅねぇ……」 赤ん坊を抱き抱えるのは、どこか飄々とした雰囲気の女性である。 16

2018-09-07 21:22:50
黒岩トリコ@100日チャレンジ中 @Rico2655

「相変わらず暑いねー、なんか冷たい飲み物ちょうだい」 「はいよ、むーんちゃんもごーかむちゃんもオレンジジュースでいい?」 コクリと頷く二人。付け合わせの冷奴と一緒に頂く。 「……冷奴とオレンジジュースはミスマッチだぁ……」 15

2018-09-07 21:20:14
黒岩トリコ@100日チャレンジ中 @Rico2655

手にしたマンガを読み終えたむんかむは私設図書館を去り、最近リコが開いた海の家でダイビング講座を受け、少し疲れたので東風屋で休憩することにした。 「「こんにちわー」」 「いらっしゃいませー」 応対してくれたのは、キツネを思わせるやや細い目つきのチベスナだ。 14

2018-09-07 21:15:28
黒岩トリコ@100日チャレンジ中 @Rico2655

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2018-09-07 21:14:20
黒岩トリコ@100日チャレンジ中 @Rico2655

「へえどれどれ……アハハ面白い♪太った男子が坂から滑って死んじゃった♪」「でしょでしょー!あと変なメガネの人とかいて……」 はしゃぐむんかむの元に、はむらびが。 「図書館では静かに、お願いしますね?」「「アッハイ」」 13

2018-09-07 21:12:41
黒岩トリコ@100日チャレンジ中 @Rico2655

それから本棚を物色するも、目当ての本……料理レシピが書かれた実践本は見当たらなかった。少し落胆しながらも、むーんは古文書を手に取り、マンガを楽しむごーかむの元へ。 「えへへ見てよむーんちゃん。このマンガ、好きな人同士が告白しないと地球に帰れないんだって」 12

2018-09-07 21:09:54
黒岩トリコ@100日チャレンジ中 @Rico2655

「あっ駄目仙人さん♪最近見ないと思ったらここに来てたんだ♪」 「ドーモ……図書館ではお静かに……」 ハッと我に返ったむーんは、頭を下げ本棚に向き直る。図書館はみんなが利用する施設なので、当然それなりの配慮が求められるのだ。 11

2018-09-07 21:07:31
黒岩トリコ@100日チャレンジ中 @Rico2655

「へえぇ……古文書もたくさん、興味深いわね」「むーんちゃん、あっちのマンガ読んでていい?」 古い本棚にステンドグラス、静かで澄んだ空気……まるで絵本かお伽話に出てくるような雰囲気の図書館には、よく見ると他の百合ゾンの姿も見られた。 10

2018-09-07 21:06:15
黒岩トリコ@100日チャレンジ中 @Rico2655

「初めて見る方ね、私はむーん♪」「ごーかむだよぉ」 「よろしくお願いします……あの、飲み物とか如何ですか?」 入館料を支払い、案内されたテーブルに紅茶とコーヒーを置いてもらったむんかむは、早速本棚へと向かった。 9

2018-09-07 21:04:20
黒岩トリコ@100日チャレンジ中 @Rico2655

古めかしい建物の中には、新旧さまざまな本が棚に飾られていた。 「あら……初めましてですね。ここは私設図書館、はむらびと申します、以後お見知り置きを」 犬を思わせる耳を生やし、長く艶のある黒髪を大きな三つ編みに束ねている。どこか知的な雰囲気を持つ百合ゾンのようだ。 8

2018-09-07 21:00:39
黒岩トリコ@100日チャレンジ中 @Rico2655

「もーやめやめ!明日は私とデート、いいわね?」「アッハイ、デートします」 翌日!ちょうど新たな店がメインストリートに開いたと聞いたむんかむは、この間まで空き家だった古めかしい建物の扉を開く。「ごめんくださーい」 7

2018-09-07 20:58:26
黒岩トリコ@100日チャレンジ中 @Rico2655

「せっかく一緒に暮らしてるのに、毎日仕事じゃつまんない!」「んーごめんね、でもクソリプモンスターの羽を集めないと布を織れないし……」 「まって、どうして布を織るのにクソリプモンスターの羽が必要なの!?」「わかんない……」 6

2018-09-07 20:55:45
黒岩トリコ@100日チャレンジ中 @Rico2655

月恋神社のもふもふカップルの片割れであるごーかむは、小さな体に反して高い戦闘力を有する。夏場は他の島民が外出しなくなるのと、クソリプモンスター駆除は良質な素材獲得のチャンスがあるので、つい毎日を駆除に費やしてしまうのだ。 5

2018-09-07 20:53:55
黒岩トリコ@100日チャレンジ中 @Rico2655

百合ゾン島にはしばしば、クソリプモンスターという不可解生命体がスポーンする。放っておくと卵を産みつけたり変なコミュニティを形成するため、戦闘力の高い百合ゾン島民が逐次駆除することになっている。 4

2018-09-07 20:52:44
黒岩トリコ@100日チャレンジ中 @Rico2655

【ツイート順を間違えたのでケジメして再投稿します】

2018-09-07 20:52:18
黒岩トリコ@100日チャレンジ中 @Rico2655

「ただいまぁ、今日も退治ごくろーさんだったよぉ」 「んもお!ごーかむちゃん、毎日仕事ばかりじゃつまんない!待たされる私の身にもなってよ!」 然り、月恋神社で暮らす二人のもふもふ百合ゾンは、ちょっとした問題にぶち当たっていたのだ。 3

2018-09-07 20:39:43
黒岩トリコ@100日チャレンジ中 @Rico2655

【ダッチマンズ・パイプ・カクタス】

2018-09-07 20:38:15
黒岩トリコ@100日チャレンジ中 @Rico2655

そんな中、思い通りの夏を楽しめていないカップルがいた……メインストリートから外れた森にある『月恋神社』で暮らすむーんは、伴侶であるごーかむに対し、ほんのり不満を抱きつつあったのだ! 2

2018-09-07 20:36:33
黒岩トリコ@100日チャレンジ中 @Rico2655

常夏の百合ゾン島はまだまだサマーシーズン! 海のレジャーを楽しんだり、クーラーの効いた部屋でインドアゲームを楽しむなど、思い思いの方法で夏を満喫する百合ゾン島の島民たち! 1

2018-09-07 20:32:27