サンセット・ウォーカーズ
今回、ある地区を対象に「歩く」から集落を見直すというテーマで調査をしているのだが、フィールドワークの途中で散歩する住民にしばしば出会った。夕暮れ時にぞろぞろ出てくる村の散歩者たち。暫定的にサンセット・ウォーカーズと呼んでいる。 #神山町 pic.twitter.com/FnHKTcusco
2018-09-05 11:42:14サンセットウォーカーズは高齢者が多い。お話を伺うと、多くは「健康のため」とおっしゃる。車道や水路沿いのルートが多く、あまり急な坂道を避け、景色のいいところを数キロ回ってくる方が多い印象。
2018-09-05 11:46:27もともと私たちは、山あいの集落に車道が敷設されたことで農村景観が変わってしまったことをひとつの問題意識としてこれを始めたのだったが、「歩かれている道」に注目すると、高齢者がのんびり散歩できる経路と車道は重なっている(車道が一種のバリアフリーであるのは考えてみたら当然なんだけど)。
2018-09-05 11:50:26大部分が失われている山あいの伝統的な歩経路と、近年に建設された車道とを二項対立的に捉えるだけではなく、それらを統合するものとして、サンセットウォーカーズに注目している。
2018-09-05 11:55:10「歩く」という観点から、「ひとまとまりに感じられる道の単位(パス)が組み合わさって散歩コース(ルート)ができている」という仮設をたてた。調査に参加している学生たちがそれぞれ自分の「推しパス」を選んでいるのだが、これがなかなか多様で面白い。 pic.twitter.com/7XH29ljt1u
2018-09-05 12:16:10サンセット・ウォーカーズ、いいな。 博論の調査でお世話になった集落では、毎日夕方に1〜2km散歩するのを日課にする方がたくさんおられた。そういった方々は自分で野菜や花を作り、自分の生活を成り立たせていたのだけれど、月に1回の通院、卵や肉などのタンパク質を買いに行くのに困っていた。
2018-09-05 11:58:18その集落の美しい田畑を維持しているのは、サンセット・ウォーカーズで、日々の散歩は、多分、ご本人の健康だけでなく、地域の状況の確認も兼ねていたんじゃないかと。そういった人達が住み続けることができるようにと、住民主体型のバスを走らせることになったのだが、未だに運行しているようで嬉しい
2018-09-05 12:02:20@t80935 我々が出会った、その集落で夕方の散歩を始めたご夫婦という、オリジナル・サンセット・ウォーカーも「健康のためと、農地の見回りを兼ねてる」とおっしゃっていました。
2018-09-06 06:50:54