#機械カニバリズム(久保明教さん)

とっとこ。
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久保明教 @ponQ

言いかえると「浜本規約/実践論は論文に書かれた理論枠組を二つの主著の民族誌記述が裏切っていて、後者を理論的に敷衍すると本著四章の議論のようになるのではないか」という読解を示したものだと人類学の浜本さん好きな方々には思っていただければ。ま、この本、人類学のひと読んでくれなさそだが

2018-10-02 20:20:40
久保明教 @ponQ

まちがいた。本著第五章

2018-10-02 23:47:53
久保明教 @ponQ

#機械カニバリズム 5章「強さとは何か?」の補足 「実践論的自己言及問題と規約論的フレーム問題が互いに互いを無効化する」という部分はやはり分かりにくいと思うので、補足説明します 続

2018-10-03 20:00:41
久保明教 @ponQ

まず、規約論はどこまでの要素を定義に含めるか確定出来ないというフレーム問題に、実践論は実践においてあてにされる命題が実践を規定する全体でありながら実践の一部でもある(ために他の対立する命題があてにされる事態を導く可能性を排除できない)という自己言及問題に逢着する p111-114 続

2018-10-03 20:06:43
久保明教 @ponQ

ここで郡司ペギオ幸夫が提示した自己言及問題とフレーム問題の相互無効化という契機を導入する→「自己言及問題は全体を確定できることを前提としているが、フレーム問題は全体が確定できないことを示す。他方、フレーム問題は条件を確定する主体を前提としているが、自己言及問題はまさにそのような

2018-10-03 20:11:17
久保明教 @ponQ

主体の確実性を解体する。そして、自己言及問題とフレーム問題がたがいを否定するのではなくたがいの前提を無効化することにおいて、特定の現実の自明性が根拠づけなしに生み出されていく過程が肯定されうる」p115 ほいでここからが補足説明になりますが、 続

2018-10-03 20:16:50
久保明教 @ponQ

自己言及問題がフレーム問題(が示す全体の不確定性)によって無効化されるとは、「この文は嘘である」という自己言及文はそれだけで自足しているように見えるが例えば黒板の中央にこれが書かれていて隅に「は自己言及文である」と殴り書きされていれば、この文の真偽不確定性はやんわりて抑制される

2018-10-03 20:23:11
久保明教 @ponQ

これはたしか郡司さん自身が示していた例だけど隅っこに書かれた文面は忘れたのでたぶんこれはあんま良い例示じゃないなぁ。大事なのは、隅っこに書かれた文が自己言及文とくっついてるのかいないのかはっきりしないこと。

2018-10-03 20:26:35
久保明教 @ponQ

次に、フレーム問題が自己言及問題(が示す主体の不確定性)によって無効化されるっていうのは、有名なデネットの例で言うと爆発に関わる要素の全体を確定しようとするR2D1が爆弾爆発させちゃうのが失敗に見えるのはあいつを爆弾爆発を防ぐために動いてる主体とみなす限りにおいてであり、

2018-10-03 20:32:13
久保明教 @ponQ

爆弾処理班側なのか爆弾犯側なのか分からない主体としてR2D1をみなせばなんの問題もなくなる。というか、故障とかバグという概念を実体化させる努力なしには、実際あいつはそういうやつとして動いてることになる。

2018-10-03 20:35:51
久保明教 @ponQ

次にこれを浜本さんの規約/実践論に当てはめると、実践論的自己言及問題の規約論的フレーム問題による無効化は、「世の中ろくでもない」と考えるペシミストが「世の中いいことばかり」に反転してしまいうるのはそいつが「ただし、〇〇以外は」といったフレームの不確定性を元の命題に含ませうるから

2018-10-03 20:44:08
久保明教 @ponQ

規約論的フレーム問題の実践論的自己言及による無効化は、オフサイドは卑怯な行為だという命題をあてにした実践において何かを卑怯な行為とする主体(例えばサッカーの戦術的環境的変化に晒されてきた審判達)が不確定に流動するなかで、オフサイドに関わる要素が柔軟に増減されてきた例でいえるか

2018-10-03 20:51:14
久保明教 @ponQ

まぁ論理的にはまだ詰めが足りない気がするので、例示を細かくしたにすぎんのだけど、こんなもんでどうですか? > @thowmwmoyt

2018-10-03 20:53:02
久保明教 @ponQ

例えば「オフサイドは卑怯である」という命題をあてにした実践は「ボール保持者の逆サイドのオフサイドポジションにいる味方選手は卑怯じゃない/いややはり卑怯だ」という命題をあてにした実践を排除できない(=全体を確定する主体の変容を許す)からサイドチェンジの精度が変わるにつれて逆サイドの

2018-10-04 00:33:00
久保明教 @ponQ

オフサイド判定も変化してきた、とかね

2018-10-04 00:33:14
久保明教 @ponQ

「卑怯」という観念がルールに登場しないのは本に書いたように「規約論的フレーム問題の実践論的自己言及による無効化」が「規約による実践論的自己言及の否定」にすり替えられているからだ、ということになる。これが近代スポーツの仕掛けじゃねぇの?ってのがスポーツ人類学者/社会学者に向けた仮説

2018-10-04 00:43:16
moot @tomoquokua

爆発に関わる要素の全体を確定することの困難が、処理犯なのか爆発犯なのか分からない主体・R2D1によって抑制されるのは分かりますが、「処理犯=R2D1=爆発犯」のどこが自己言及的ですか? twitter.com/ponQ/status/10…

2018-10-04 04:14:19
久保明教 @ponQ

@tomodue すまんが引用RTだと通知こねぇんだわ。いま気づいた。 ここは確かに難解なとこだが、あらゆる行為主体は自己言及的だからR2D1を行為主体とみなせば自己言及問題が生じるってことになるかと思われる。続

2018-11-26 12:15:33
久保明教 @ponQ

@tomodue あらゆる行為主体が自己言及的、というのは、行為主体は自らの動作によってそれが何らかの行為であることを示す、ということね。通常、この自己言及性からくる行為主体の不確定性は意思という契機を仮設することで抑制されるが、被疑者が自白したにも関わらず後に冤罪が疑われるような時に顕在化する

2018-11-26 12:23:51
moot @tomoquokua

@ponQ 「フレーム問題が自己言及問題(が示す主体の不確定性)によって無効化される」という議論について、「処理犯なのか爆発犯なのか分からない」という不確定性はどのように自己言及構造に結び付けられるのかという質問だったのですが、「自己言及性からくる行為主体の不確定性は意思という契機を仮設す

2018-11-26 16:35:03
moot @tomoquokua

@ponQ ることで抑制される」というのはそれとどのような関係にあるのでしょうか?また、(『あらゆる行為主体が自己言及的である』の内実であるところの)「行為主体は自らの動作によってそれが何らかの行為であることを示す」は、この動作と行為の違いを明確にしなければどこがどのように自己言及的になるに

2018-11-26 16:36:35
moot @tomoquokua

@ponQ いたるのか判然としないのではないでしょうか。

2018-11-26 16:36:55
久保明教 @ponQ

@tomodue なんか立場的には自分で考えて欲しいんだがw(1)爆弾犯か処理班なのかどちらか分からないというのは、自己言及問題から発生する行為主体の不確定性として捉えられる (2)ある存在が行為主体であるとみなされるだけで自己言及問題が発生する(3)なぜなら行為主体は自らの動作によってそれが特定の行為

2018-11-26 17:23:37
久保明教 @ponQ

@tomodue であることを示さなければならないから。

2018-11-26 17:24:25
久保明教 @ponQ

@tomodue 動作によってその動作が特定の行為であることを示さなければならないために自己言及的であり、そのためにそれをどのような行為として行っている主体なのかが常に不確定になる、かと。てか、ツイッターでやらんでも。明日話すわ

2018-11-26 17:28:06