青春の1ページ・Ⅳ Ⅴ Ⅵ Ⅶ

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「呼び捨てか」『しょーたって名前以外の情報持ってへんねんもん』「まあそうだけど」『あれが噂の…』「余計なこと言わないでよね」ちょっとして錦戸くんがきて、受付にいる私を見てびっくり。「◯◯何してんの？」「バイト」「…章ちゃんおまたせ（笑）」こいつ今事情を知ってるから笑いやがったな💢

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わいわいしながら二人で個室入って行った。うわー注文入んないかな。うちドリンクバーだから取りに来てくれるだけでもいいけど。『注文入ったら俺が行く』「なんで？！💢」『男二人の部屋に女行かせへん💢』「今までそんなこと言ったためしなかったでしょうが！！」

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もう休憩入っていいよって言ったのにこれ休憩みたいなもんやん〜とか言って片時も受付から離れない。「じゃあ私休憩するね」って言って裏に回ってスマホ開くとしょーたからLINEが！！！ pic.twitter.com/f97Q06HXwf

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『なあ暇やから受付出てきて〜』っていつの間にか大倉くんが裏に入ってきたから“そんなことないよ！”とだけ返信して慌ててスマホ閉じる。「表からっぽにしないでよ」『ごめんって〜寂しいんやもん〜』きっと群がる女どもは一撃だろうけど！しょーたに可愛いって言われちゃった私は何にもなびきません！

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「◯◯〜暇なん？」ってドリンクバー取りに来たついでにしょーたが話しかけてくれたのに『こんにちは〜？仕事中やで！』とか真ん中に割って入ってくる大倉くん。「そうやんなあ（笑）頑張ってな！」って言ってファンタオレンジ入れて戻ってっちゃうのね。「なんで邪魔するわけ？💢」『へ？🤥』

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結局何もなく私の上がりの時間になったんだけど同じ時間に大倉くんも上がりで交代の人も来てるし二人で一緒に上がろうとしたらちょうどしょーたと錦戸くんがお会計してたの。「あー◯◯！ちょっと待って！」って呼び止められて止まるんだけどなぜかむすっとした大倉くんも一緒に立ち止まる。

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「どした？」「一緒かえろーや！リョーこれからバイトなんやて」えっっっっ！一緒に！一緒に帰ってもいいの！！？！私はここが学校に近いからバイトしてるんだけど大倉くんは家が近いからバイトしてるのね。だから店から少し歩いたらどうせお別れだったしいいよね、、？！

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キラキラした目で大倉くんを見ると『えー俺も一緒でもええですか？😊』って聞いてんの。「邪魔する気？！」って小声で言ったら「どうせすぐそこまでやしええやん！俺寂しい😣』とかわざとらしく、あざとく、、。何も知らない優しいしょーたは「もちろんです〜大倉くんやんなあ？◯◯から話聞いてます」

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とりあえず錦戸くんとは店の前でバイバイして駅の方向に向かって歩き出す。『え！◯◯俺も話ししてるん？！』「してない」「してますよ〜？モテモテやって！ええなあ羨ましい」「しょーたもモテモテじゃん、、」「そんなことないで（笑）」『でも僕好きな子おるんですよ〜？』「噂の天使ちゃんや！！」

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『お前どこまでおしゃべりやねん』肩をポンって疲れてよろけたらさっとしょーたが支えてくれたのね。ギュンギュンする。これで！大倉くんさえいなければ！カンッペキなのに！！おのれ大倉一生恨んでやる、、、『あ、じゃあ僕ここ曲がるんで！』「バイバイ！」「また明日ね」『帰ったらLINEするわ』

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「しなくていい」みたいないつものやりとりを終えてとうとう本当にしょーたと二人きり。心臓ばくばくいってる、、。普段から仲良くしてるから慣れてるっちゃ慣れてるけど学校外だとやっぱり緊張する😫…戻ってこい大倉くん！！！

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まあ結局しょーたは2駅で降りちゃって私はもう少し先だしたわいもない話しただけ。みんなに優しいからこれが特別だとも思えないし、やっぱ脈ないかなあ、って思いながらスマホ開いたら通知237件。クソ野郎大倉くんだな？😊💢

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しょうがないから開いて返信してあげる私本当に優しいと思う。イケメンだからって全世界の女子に許されると思うなよ？！結局返信してるので私も許してるうちに入ってるのかな〜。てかスタンプ可愛くない？「なぜにタキシードサム？」『◯◯専用やで♡』「何人に言ってんだか🤷🏻‍♀️」#エイトで妄想 pic.twitter.com/UXpxdCCAaG

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翌日も昨日と同じようなシフトだから暇なお昼に大倉くんと二人な訳で。『しょーたのどこが好きなん？』「見た目ももちろんだけどね、手短に表すと地球みたいな人なの」『は？』いまのは？は本当に日本語喋れてない人に向けるやつだった💢「優しさっていうの？なんかもうすごいの。とにかくすごい。」

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そこから私がしょーたとの思い出とか胸キュンエピソードをガンガン話していくんだけどいつもなら相槌うつのに今日は黙って聞いてるの。最後に「まあでも、みんなに優しいから脈なしだよ、笑」って言ったらボソッと『俺の方がええやんか』って真剣な顔で言ってきてちょっと思考停止しちゃう

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「えっと…？いつものイケメン自慢？かな…？笑」なんて返したらいいかわからなくて茶化して誤魔化す。『確かにカッコよかったけど、俺の方がイケメンやし』「ハァ？😮」『背も高いし』「私より高いからいいの」『俺はみんなに優しくするけど好きな子にしか特別なことせえへんもん』

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「あ、そう…？」『無駄にLINEとか、会話邪魔したり、無理やり理由つけて写真撮ったりせえへん』あれ…？身に覚えがあるぞ…？『なんで気づかへんの？普通こんなにシフト被らんやろ！俺がめっちゃ店長とか先輩に頼み込んでシフト被せてんねん！この店で俺が◯◯の事好きなん知らんの◯◯だけやで？！』

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「…え？！」『…なに』むすっとしてる。「大倉くん、私のこと好きなの？」気が動転して普段だったら絶対聞かないようなことを口走っちゃって後悔する。『好きやで。天使ちゃんやん』いやいやいやそんな可愛い猫見る目みたいな感じに見つめられても！！？！え！？？『顔赤い』「そりゃ赤くなるよ…」

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『そういうことやから。もう今ので宣戦布告！これからはガンガン落としにかかるから覚悟しとき？』なんて余裕そうな笑顔を浮かべながら言ってくる大倉くんがあまりにもかっこよくて、すでにちょっとときめいちゃう午前11時。(end)

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