〝絶滅危惧種系男子〟

流空 @ri0_0kuu

@qk 〝絶滅危惧種系男子〟 pic.twitter.com/7hcdIxV68F

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「今日こそ話しかけなよ」『無理やって』「すぐ無理とか言わないの」『ほんまに無理』「情けないな」私の幼馴染の横山は絶賛片思い中で私はそれを見守る係『今日もめっちゃ可愛い』「…はいはい」それを私に向けてほしいんだけどな、私は横山に片想い中なのに #エイトで妄想 pic.twitter.com/zQdHwrbTXi

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『今日も話しかけられへんかった』「ガンガン行かないと」『無理、そんな勇気ないって』横山は照れ屋で恥ずかしがり屋だから全然好きな女の子に話しかけられなくて毎日のように落ち込んでる。私はそれを励ます係「明日は話し掛けよ？」『そやな、頑張る』私とは夜の電話まで出来てるのに #エイトで妄想

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『なあそれってどうやって解いた？』横山が好きな女の子に数学の問題の解き方を聞いて話しかけてるのを目撃した。…昨日話し掛けなよって言ったのは私なのに見てるだけで胸が苦しい『聞いて話しかけてん俺！』私の所に来て嬉しそうに話す横山に「偉いじゃん！次も話しかけな」って言うの #エイトで妄想

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こんな気持ちを今言ったって玉砕すること間違いなしだから言えなくて、はあとため息をついたら『めっちゃため息』と隣の席の安田くんに話しかけられた「うわごめん」『ううん、話しかけてごめんな』ため息をついたのは私なのにわざわざ謝るなんて優しいな安田くん #エイトで妄想

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『で？なんかあった？』「あー……」安田くんは横山とそこまで仲良くないし口も固そうだから別にいいかなと思って全部話した『うわ、辛ない？その立場』「うん、めっちゃ辛い」『俺やったら無理』って苦笑いしながら言っててホントだよねって意気投合 #エイトで妄想

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安田くんと話してたらいつの間にか休み時間終わっちゃって、そういえば今回の休み時間横山と話してないなと思ってチラと横山の席を見たら普通に次の授業の準備をしてた。まあ話さないことだってあるし別に横山からしてみたらどうってことないか、と思って私も準備を始める #エイトで妄想

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『安と仲良かったんやな』「え？」お昼休憩になって横山ともう1人友達の村上と一緒に食べてたら突然そんな事を言い出した横山『ああ、それ俺も思った』「仲良いの、かな？」よく分からないけどあの後何回も安田くん話しかけてくれてよく話すっちゃ話す関係にはなった #エイトで妄想

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『だって話してたやん』「話すくらいするよ」『そうやっけ？』「そうだよ」私だって横山と村上以外にも友達いるんだから的なことを言ったら不思議そうだけどちょっと口を尖らせてる横山『仲良いんやったらそっちと飯食えばええやん』「はあ？」突然何を言い出すかと思ったら #エイトで妄想

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「そこまで仲良くないよ」『あっそう』「なになに」『横どしてん』『なんも』横山は明らかに不機嫌そうな顔をしてて何なの、私とご飯が食べたくないのかな？もしかしてあの子と？って思って「あの子とご飯食べれば？」とか聞いてみたら『はあ？』ってさっきの私みたいな声 #エイトで妄想

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『んなもん無理に決まってるやろ』「話しかけられないもんね」『そういうんちゃうわ』『お前ら落ち着けって』村上に止められてやっと止まった横山とのちょっとピリピリした言い合い。なんの意味もないのに横山にちょっと当たって何してんだろって、今になって冷静になる #エイトで妄想

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『ごめん』「ううん私もごめん」二人で謝りあって村上がそこからベラベラ喋り出してお昼の時間は終わった。隣の安田くんが午後からの授業の最中に話しかけてきて『横山くんとどう？』って聞かれた「どうもこうもないよ、喧嘩しかけたし」『喧嘩？』「なんか安田くんとご飯食べればって」#エイトで妄想

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『…それ横山くんが言うたん？』「そう」私が返事したら安田くんは『ふうん』って意味深に言うと前を向いて頬杖を付いて先生の話は明らかに聞いてないんだけどちょっとだけニヤッとしてて、おもむろに私の方を向いたかと思ったら『な、明日一緒に食べへん？』って訳わかんない事を言った #エイトで妄想

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「…え？」『な、ええやろ？』「…でも」『あかん、決まり』ってにまって可愛い前歯を見せながら笑って授業を聞き始めてて私は完全に取り残されてる状態。安田くんどういうこと？なんで突然？って思ったけどでももう決まっちゃったし仕方ないかってその時は軽く思ってた #エイトで妄想

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「ごめん今日安田くんと食べる」『…は？』次の日の昼に横山にそう言ったら案の定驚いた顔。『なんなんそれ』「いや、昨日横山が言ったから」『ほんまにそうなると思わんやろ』「いや私も思わなかったけど」『何お前、』私も安田くんの意図が分からないから横山に言い返せない #エイトで妄想

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『はあ』「ため息つかなくても」『そらつくやろ』「…怒ってる？」『知らん』さっきからずっとこの調子の横山。なんで怒ってるのか分からなくて。でももしかしてって思うことがひとつ「本当は自分があの子と食べたいのにってムキになってる…？」絶対言っちゃいけない言葉だと思った #エイトで妄想

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流石にダメだと思ってその言葉は飲み込んだけど横山が不機嫌なのは変わらない「…じゃあ私安田くんの所行くね」『…おん』「…」まだ納得してないみたいだったけど安田くんを待たせたら悪いからって安田くんの所へ行く「ごめんごめんお待たせ」『ん！全然！』多分一部始終見てた安田くん #エイトで妄想

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横山に比べて温厚な安田くんは本当に喋りやすくてお昼の間ずっと話し込んでた「安田くんって話しやすいね」『そう？』「知らなかったよ」『話した事無かったもんな』「隣の席なのにね」確かに安田くんとは隣の席なのにあんまり話さなくて、まあ話すきっかけになったのは横山なんだけども #エイトで妄想

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「なんで一緒に食べようって言ってくれたの？」ずっと疑問に思ってたことを安田くんに聞いてみる『んー、すぐ分かるで』安田くんは的確な返答は返してくれなくて謎は深まるばかり。んむむって考えながらふと視線を横山に移してみたら『なあ、』ってあの子に話しかけてる所だった #エイトで妄想

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あの子はいいな、横山に想われてるのも知らないで幸せ者だな、なんて目をして見てたのか安田くんが『…健気やなあ』って私を見て言った。「…そんな事ないよ」『ええ子やんか』「…嫉妬ばっかりだもん」私はいい子なんかじゃなくて、横山に想われてるあの子に醜い嫉妬をしてるの #エイトで妄想

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お昼休憩が終わるまで横山とは話す事も無く放課後になった。『帰ろ』「うん帰ろ帰ろ」横山とは幼馴染だから家も近くていつも一緒に帰ってる。…もう怒ってないかな、って様子を伺ってたら『なあ』って声が後ろから聞こえて、二人で振り返ったらそこには安田くんがいた #エイトで妄想

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「安田くんどうしたの？」『…』横山は何も言わずに安田くんを見てる『俺も途中までええ？』「…え？」何言い出すかと思ったら、お昼に加えて安田くん何か変じゃない？ってなってたら『…ええよ』って隣の横山が言った『ほんま？ありがとー』「…」すんなりOKした横山になんだかモヤモヤ #エイトで妄想

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三人で並んで駅まで向かうけど安田くんと私しかほぼ喋ってなくて、何度も横山をチラチラ見た『じゃあ俺反対やから』「あっ、そうなんだ」『ほなまた明日な』「うん、ばいばい安田くん」『…じゃあ』『ばいばい！』安田くんと別れて横山と二人になったら急に無言になって、気まずい #エイトで妄想

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「…横山？」『ん？』「や、何でもない」横山がいつもと違うと思ったから話しかけたけどどこか抜けてる返事「あの子とはどう？」いつもの話題を出してみる『あー…』「話してたじゃん今日」『…話せたけど』「けど何？」『…何やろな』なんか、横山さっきから変じゃない？ #エイトで妄想

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「横山変だよ」『普通やって』「…ふうん」何年一緒にいると思ってるんだろ。そのくらい分かるし、その言い返し方は何かあるって言う証拠なのに。でもこれ以上追求してもだめだってことも知ってるから「帰ろ、横山」『…おん』横山の腕を掴んで帰りの電車に向かった #エイトで妄想