SKEのドキュメンタリー「アイドル」をようやく観た。タイトルからSKEを媒介にアイドル一般を語った映画のように思う人がいるかもしれないが、そうではない。最初はそうした意図があったのかもしれないが、(あの事件に引っ張られて)結果として、10周年を迎えたSKEと松井珠理奈のドラマになっていた。 pic.twitter.com/EaFBOAJCxR
2018-11-01 19:44:33総選挙コンサートのリハーサルの段階から松井珠理奈さんは極限状態にあった。斉藤真木子さんは「それまで見た事のない珠理奈さんだったし、怖かった。SKEが壊れちゃうんじゃないかと思った」と呟いている。あれは予期された悲劇だった。運営はその予兆に気づかなかったのか?気づいても無視したのか?
2018-11-01 19:48:00リハーサルから力を入れないメンバーを松井珠理奈さんは叱咤した。SKEの中でもベテランと若手の意識には乖離があり、危機感を抱いた松井珠理奈さんは率先してライブへの取り組み方を示していた。総選挙での彼女態度はその延長線上だったのだが、SKEのメンバーには判っても他グループの人には判らない。
2018-11-01 19:51:56須田亜香里さんは「私達から見るとオブラートに包み過ぎるくらいに包んで言っていたけれど、それでも受け入れられない人はいたと思う」と語る。ライブへの取り組む姿勢にSKEと他グループに差があることは、今までも松村香織さんや大場美奈さんが指摘してきたが、それが最悪の形で顕在化してしまった。
2018-11-01 19:54:56「でも実際、生ぬるいなと思ったAKBは。紅白のリハでも、私の前でAKBの聖域の子たちが全然踊ってないの。リハだからかな?と思ったら本番でもユルユルで。私は、ダンスは下手だけど一生懸命踊ろうって気持ちはあったから、なんでコイツのうのうと歌番組に出てるんだろう?と思った」(松村香織) pic.twitter.com/Yc3xp7xMlp
2017-06-04 16:24:05「なぜリハーサルから全力を尽くさないの」これは、かつてなら高橋みなみさんが言っていた事ではないだろうか。しかし同じ言葉が松井珠理奈さんから出た時「なんで、あなたから言われるのか?」という反発が生じてしまった。その「受けとめてもらえない」現実が、さらに彼女を追い詰めたのではないか。
2018-11-01 20:02:22高橋みなみ「(AKB選抜で)最近TVに映る機会が増えたので、なぜだろうと考えたとき、卒業とか知名度とかではなく、撮りたい動きと表情をしているメンバーが減ったんだなと思った。ハングリーさとか、カメラ割を自分から取りに行こうとかいうメンバーがいないんだと判って、すごく寂しいと思った」
2015-10-04 16:12:55宮澤佐江「(AKB48選抜としてTVに出たとき)前みたいに自分をテレビ番組とかでアピールするメンバーが今少ないからこそ、昔と同じことをしてても、自分が目立っちゃう。それは、いい意味では、自分としてはラッキーだなと思うけど、それを見て後輩は何を思ってるのかっていうのは、すごく思う」
2015-10-04 15:52:33宮澤佐江「AKB48の良さって、可愛いさとか、歌が上手い、ダンスが上手いとかではなかった。ガムシャラさとか、必死になるとか、今までのアイドルの固定概念とは違う、ちょっと道をズレたのがAKB48で、だからこんなに大きくなれたんだと思っているんだけど、今、その楽しさはないなって思う」
2015-10-04 15:57:14大島優子卒業後に実質的に48Gを牽引してきた5人、渡辺麻友、柏木由紀、指原莉乃、松井珠理奈、山本彩のうち、今年の総選挙に臨んだのは松井珠理奈さんだけだ。みんなフェードアウトしている。彼女はそこに過剰な責任を感じていたのではないだろうか? twitter.com/uw_susu/status…
2018-11-01 20:09:122年前の総選挙で悔し涙を流した宮脇咲良さんについて、指原莉乃さんが「自分で言うのもなんだけど、上位の5人(指原莉乃、渡辺麻友、柏木由紀、松井珠理奈、山本彩)はちょっと違うんですよ。そう簡単には勝てない」と評していたが、実際、この5人が当時の48Gのコアであり、その存在感は別格だった。
2018-06-03 10:26:59しかし松井珠理奈さんが「本当に怒っていた」のは運営のSKEに対する扱いだったのだ。10周年に名古屋で開催する総選挙なのに、余りにもSKEの曲が少ない。なぜSKEのメンバーで舞台に立たせて貰えないのか。「私達は10年間48Gに尽くしてきた。なのに、この仕打ちなのか?」松井珠理奈さんは激高していた。
2018-11-01 20:15:12この瞬間の松井珠理奈さんは明らかにバランスを失っているし、この発言を理解できないメンバーやファンも多いと思うけれど、これは松井珠理奈さんだけの特定の想いでなく、「SKEの魂の叫び」だったのではないだろうか? twitter.com/uw_susu/status…
2018-11-01 20:20:39大場美奈「年に1回はガイシホールでコンサートやりましょうとか、そういうのがないと辛くない?だって博多はスゴイやってるじゃん」 松村香織「あそことは、比べちゃいけない。たぶん」 大場美奈「NMBもやってるじゃん」 松村香織「そうか!そうだね~!」 大場美奈「ウチだけだよ」
2016-09-30 18:00:29「先輩たちが卒業して行くなか、私が48Gを引っ張らなければ。そしてSKEをトップに押し上げなければ」「しかし、私が総選挙で1位にならないとその資格がないのでは?1位にならなければ、メンバーにも運営にも私の言葉が届かない」松井珠理奈さんはそう思い込み、自分を追い詰めていったのではないか。
2018-11-01 20:35:59総選挙後の宮脇咲良さんとのやり取りよりも、総選挙前のコンサートの姿で松井珠理奈さんに反発や違和感を覚えてしまったAKBファンはかなりいると思うが、そこに至るまでの背景は、この映画で初めて明らかにされたと言える。背景を知ると、コンサートで崩れる松井珠理奈さんの姿も、違う意味に見える。
2018-11-01 21:07:18映画「アイドル」は松井珠理奈さんの休養騒動に対する世間の見方への反論という側面があると思う。しかし、全く事情をしらない人が観たら、松井珠理奈さんの休養は自分を追い込んだ「自滅」に見えてしまうのではないか。それは違うでしょう!扱いが難しい問題ですが、そこを避けてはいけないのでは?
2018-11-01 21:40:41「アイドル」なかなか見ごたえはありますが、ここまで描くならもう一歩踏み込んで欲しかったというもの足りなさはある。確かに寸止めではなく当てているのだけれど、急所を抉らず、当てた段階で手加減している感じがする。当てたなら打ち抜いて欲しい。「商品」として成立するのかは、判りませんが。
2018-11-01 21:53:10竹中氏のドキュメンタリーには、常にそれは感じます。アイドルのドキュメンタリーなのに、寸止めではなく当てている、けれど振り抜かない人。それで内輪で「いやぁ、あれは当ててますよね」とか言われても、外部の素人としてはフラストレーションが溜まります。当てているからこそ生まれる不満ですが。
2018-11-01 21:59:12NMBのドキュメンタリー映画はフルコンタクトに挑んでいます。でも舩橋淳監督はアイドルには素人で今一つ急所が判らない。だからノックアウトシーンはなかった。一方、竹中優介監督は急所が判っている、そして急所に当てて見せるけれど、打ち抜かないからやっぱりノックアウトシーンはないんですよね。
2018-11-03 09:45:44NMBの映画はドキュメンタリーとしていささか型通りの試合運びでノックアウトもなかったが、堂々とした判定勝ちだった。『アイドル』は「これは凄い」というマニアもいるけれど、素人には判りにくい試合で、判定も微妙な感じだ。どちらが好みか?ということですね。まぁ観客の勝手な「望蜀の言」です。
2018-11-03 10:05:17高橋栄樹監督のドキュメンタリーは寸止めだと思う。当てているように見えて、直前で止めている。寸止めの演舞であっても、本気であれば人を興奮させ、感動させて、真実にも迫れるという「寸止めの美学」を感じる。
2018-11-03 10:13:33