デレポタパロ②

ハイジ🍊 @gray_all

これはドギツイ喧嘩をして仲直りした後の話なので…ていうか喧嘩する前はお互いのことあんまり知らなかったような関係

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蘭子とアーニャは別件で出会っているのでもともと凄く仲良い、飛鳥とアーニャは別寮なので何となく顔は知ってるな〜程度の関係だったイメージなんですけど……

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レイブントリオ　＃デレポタ pic.twitter.com/eOeMeFyFc2

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この3人、まだ学年が下の頃、冬の寒い休みの日にホグズミード村に遊びに行って、美波が他の友人に呼ばれて少し席を外した隙に志希と文香2人して居なくなっちゃったことがあって、美波にとっても迷惑をかけたことがある

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その日は冬のとっても寒い日で、空も暗くて灰色の重い雲で覆われていて、そんな中、村はずれの森の入り口で、積もった雪のうえを足跡つけながら歩いている。あの…もう帰らないとと焦る文香と、んーもうちょっと！って新雪を踏む感触を楽しんでる志希です

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そんなことしていたら雪が降り始めて、みるみるうちに天気は悪くなり辺りが真っ白で見えなくなるような猛吹雪になってしまった。でも志希も文香も魔法の能力はある方(文香は積極的に使いたがらないけど)なので、杖を振って積もった雪を固めて並べて、ひと2人分が入れる雪のドームを作った

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魔法で炎も出して、にこにこしながら志希はあったかいねーなんて笑っているけれど、文香はしきりに外の様子を伺っている。 「どしたの文香ちゃん。防御強化魔法かけとく？」「え？あぁ、…いえ。そうではありません…。ただ、その…美波さんのことが、気がかりで」

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「美波ちゃん？あの子なら村にいるだろうし、心配無いでしょ。この程度の吹雪下なら自分で判断して動けてると思うけどなー」「…そうでしょうか」「そうでしょうとも。にゃはは」「私達を…探している、なんてことはありませんでしょうか」「美波ちゃんが？」

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「もちろん彼女が、この悪天候の中、無策で歩き回るとは到底思えません。そして、おそらくですが…私達にこの環境を耐え凌ぐ能力があることも、把握していると思います。美波さんは…今は志希さんと私を信じて、天候が回復するのを待つことが、最善だということを選択出来る方です」

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「まぁ、そうだろうね。それで？」「ですが……ですが、理屈と感情は違います。頭では分かっていても、それでも、私達のことが心配して、何も出来ずにじっと待つことが耐えられず、いても経ってもいられなくて、この吹雪の中を探し歩いているのではないかと…」「にゃはは…。かもしれないねー」

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氷漬けの美波ちゃんなんて、匂いもしないだろうしつまんないもんね、と言ってから自分の杖をくるくる回して杖先に金色の糸くずのようなものを巻きつけて、そのままひょいと外に放り投げる。 「今のは…？」「あたしたちだよーってしるし。美波ちゃんの匂い覚えてるから、ちゃんと届けてくれるでしょ」

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誤字 「あたしたちは元気だよー」が正しいです

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「怒るかなー」「…その時は、一緒に怒られましょう」「じゃあ志希ちゃんは、文香ちゃんが怒られてる隙に失踪しまーす」「……！！」

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結局、雪が止んだ後に美波が志希と文香を見つけて、2人はそれなりに何か言われると身構えていたけれど、美波は2人が怪我も無く具合も悪くなっていないことを確認した後、そのまま雪の上にへたり込んじゃって、ただ一言「無事で良かった」と弱く笑う

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安心したら、力抜けちゃったなんて言うもんだから志希と文香は顔見合わせて、心配かけてごめんなさいとあやまって、くたくたになってる美波を背負って3人一緒に帰ったのでした