SW設定妄想垂れ流し-019
- kapitan_black
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「皮肉なものだ、そうは思わないか?」「我々は人類同士の戦闘を通じて武器を発達させ続けて来た。それは剣技や弓術と言った個人技の世界から集団戦の世界へと移行し、それは銃器の発達と火力の増大に伴い決定的なものとなった」
2011-04-27 19:38:43「そして、一部の優秀な戦士では無く、ガリアの様にたった一人の優秀な指揮官が戦争を変えた世界から、我カールスラントが構築した参謀団によるシステマティックな戦争戦略指導が戦争を支配し」
2011-04-27 19:43:29「その不可避の結論として突出した個人はおろか、部隊単位であっても突出した能力は求められなくなった・・・いや、それは正確ではない、それは邪魔な能力となったのだ」
2011-04-27 19:45:08「同等の戦力単位が同等の装備と同等の人数で運用されるならば、予測される損害も必要とされる補給も予測される戦果も数値化できる。結局のところ、軍隊とは必要最小限の意思疎通で必要とされる行動を行える、平準化された兵士をこそ求める教育機関でもあるのだ」
2011-04-27 19:46:52「だが、ネウロイと言う『人類共通の敵』が立ちはだかった時、その戦闘システムは有効に機能した物の、充分に期待には応えられなかった。それはシステムの問題では無いかもしれない、だが、我々は本来銃後にて守るべき存在であるはずの少女らにその過半を委ねなくてはならないのだ、決定的な局面でだ」
2011-04-27 19:50:07「彼女等は、軍事教育を施したとしても、結局は少女でしかない。魔女である事と、本当の意味での兵士である事の両立は余りに困難であり、結局は戦場の要求は我々の側に妥協を強いる事になる。いや、妥協と言うのは傲慢に過ぎるか?彼女等に戦場への参加を要求しているのは我々なのだから」
2011-04-27 19:52:26「結局のところ、魔女達に施す事が出来る軍事教育とは戦術と命令への服従の必要と言う部分のみであり、戦略のレベルでの理解を求めるのは困難だと言える。我々が期待するのは理解する事では無く許容する事だけなのだ」
2011-04-27 19:55:35「万が一そうした素養の持ち主がいれば、我々はあらゆる手段でもって軍に取り込む事を厭いはしない、がそれは既に語るまでも無い話だ。問題は魔女で編成された戦闘部隊の運用にある」
2011-04-27 19:57:42「軍が平均化された一定水準の兵士と兵器を求め、それを運用するのに特化したシステムに発展したのに対し、魔女戦闘部隊は余りにも個々の能力が多彩で、状況に応じた適性も平準化と言うには程遠い」
2011-04-27 19:59:31「そうした『部隊』を率いるのは、軍隊の指揮官に務まるものでは無く、敢えて最も近似の才能を求めるならば、それはアマチュアのスポ-ツチームの監督やコーチと言ったものになるだろう」
2011-04-27 20:00:57「しかもそれが扱い辛い多感な年代の少女の集団であり、しかもその能力が丸々精神面に左右されるとあれば、指揮官に求められる能力はスポーツチームの監督であると同時に教師/保母と言った側面が求められるのだ」
2011-04-27 20:03:12「どうだね?まさしくお手上げだ、数値管理だと?冗談では無い。冷静さと冷徹さを装いながら、数々の指揮官たちが魔女部隊との折衝/接触の中で深刻な問題を抱えたと言う事実のみを、我々は数値として扱う事に成功したに過ぎないのだよ」
2011-04-27 20:05:19「そして最大の皮肉は、我々の持つような部隊の連携運用能力を持たないネウロイの側が平準化された多単位の戦力を駆使するのに対し、それに対抗する我々の側の戦力が個々の能力とその把握を以って最適化された連携に頼った戦闘集団に拠るものだと言う事だ」
2011-04-27 20:08:55「わかるかね?ガラント少将。我々が抱えた苦悩を。そうだ、我々はネウロイこそが我々に相応しい戦力単位だと認識しており、君達の協力に頼り切っているのだ。ブリタニアのあの暴走事件を笑わないで欲しい。あの事件を笑う事が出来る軍人は恐らく皆無なのだよ」
2011-04-27 20:12:12