「風雨の季節の末裔たち」感想まとめ

榊P @sakakiyukino

風雨の季節の末裔たちを読みはじめた。流れは酔わない、ってこれか！出だしから殴ってくるな……

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長久手さんのお話は故あって本当に久々に読むのだが、なんというか、蛍光ペンで線を引きながら読みたくなるやつなんだよな。2冊かっとけばよかった。

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長久手さんの日本語は読んでいると透明になるな。メリーがすごく可愛く感じるのはなんでじゃろ。

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長久手さんの日本語は読んでいると透明になるな。メリーがすごく可愛く感じるのはなんでじゃろ。

榊P @sakakiyukino

「あっ今進化した」のとこ可愛すぎじゃろ……なにこいつ……

榊P @sakakiyukino

シーン切り替えが多い小説はキリが良くつきやすいので意外と読むペースが上がらない気がしている

榊P @sakakiyukino

ぼくだけかもしらんが

榊P @sakakiyukino

長久手さんの「風雨の季節の末裔たち」を読んだ。大学生最後の夏休みに漂う寂寥感を、ものすごく透明感のある、エモい文章でぶつけられるお話だった。捻れた青春というか。とにかく美しい。

榊P @sakakiyukino

中の人を知っていると、舞台が京都であることは必然的にメタ視点を孕んでしゃらくささを増す様な気持ちもあるのだが、中盤で挟まれる少し不思議できちんと「これは東方の二次創作なんだぜ？」と示してくるのは唸るしかない

榊P @sakakiyukino

そしてその絡ませ方がまた良い。ロケーションの巧さ、ビジュアルを浮かび上がらせる様な文章、そして紫と菫子の使い方。この最後が特に目から鱗というか、菫子の登場は蓮メリにとってかなりのパラダイムシフトだったと思わされた。

榊P @sakakiyukino

菫子の登場というのは、メリー≒紫に際して、同じような拡張性を蓮子に持たせられるようになったんだなと。こういう見せ方で忍び寄るように解釈を馴染ませてくるのはかなり鳥肌ものだった。「ん？眼鏡？バリア？」から気づいた時の感覚、マジで声が出そうだった。

榊P @sakakiyukino

純粋なシナリオについてはよく分かんなかった気もするのだが、そういうのじゃなくて本質の話なのかなという感じはあるので、様々なギミックはすべておまけだったんだと思う。宇佐見蓮子が進化するための。

榊P @sakakiyukino

あとね、この本はとにかく文章がすごいの。上手いとか面白いとかエモいとかパクりたいとか真似したいとかじゃなくて、とにかく、すごい。線を引きながら本人の前で「ここ、ここなんですよ。なにキメてたらこんなの出るんですか？」とか3時間ぐらい言いたいレベル。

榊P @sakakiyukino

流れは酔わない。進化している。このあたりもだけど、サラッとぶち込んでくる「夜が降りてくるところを。」がマジでシビれた……

榊P @sakakiyukino

ともかく面白かった。実は他の本も密かに積んであるので時期を見て読んでいこうと思いました。おわり。