先生の生徒やめたい

オレンジ
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yun. @_1126_maru

高校2年生の夏、付き合ってた先輩から空き教室に呼ばれ〈別れてほしい〉「何で?だめなところあったら直すから…別れたくない」〈そういうとこがうざい〉「待って!」教室を出ていく先輩にしがみつく私を振り払い出ていった。大好きなのに…その場から動けずひたすら泣いた #エイトで妄想

2018-11-24 21:36:25
yun. @_1126_maru

いつの間にか外は暗くなってた『誰かおるの〜?』電気がついて『○○さん?』「丸山先生…」『どうした?』とこっちに歩いてくる。泣いてる事に気づくと、しゃがんで私の頭に手をやり『何かあった?』「大丈夫ですから」『大丈夫ちゃうやん』ズボンのポケットからハンカチを出し渡した。

2018-11-24 21:43:41
yun. @_1126_maru

『何があったか教えてくれへん?』「私…先輩に振られちゃいました…」先生は辛かったなと私の頭を撫でる。その手が温かくて涙が更に溢れ出す「大好きなのに…」『そんな男の為に泣くのもったいないで?』「はい…」先生は私が泣き止むまでずっと頭を撫でてくれた。

2018-11-24 21:53:27
yun. @_1126_maru

『もう帰れそう?』「はい…ありがとうございました」2人で教室を出た「いつもこんな遅くまで残ってるんですか?」『そやねん〜…実はこの学校出んねん…』「え?」『幽霊…』「え?」『うおおおおおー』いきなり大きな声だして「きゃぁぁぁー」と先生にしがみついた。

2018-11-24 22:09:47
yun. @_1126_maru

『冗談』「バカ」先生の胸を軽く叩いた『そんなびっくりする思わんくて』「びっくりするに決まってるじゃないですか!」『ごめん』と頭をポンポンした「もう帰ります」先生から離れて歩き出す『怒ったん?』『怒ってません』「怒っとるやん」先生は私の後ろを小走りでついてきた。

2018-11-24 22:26:00
yun. @_1126_maru

玄関に行くと『1人で帰れる?』「はい」『送ろうか?』「1人で帰れます」『ほんまに?』「大丈夫ですから」『気いつけて帰りや?』「はい」先生に背を向けて歩き出す、少し歩いた所で後ろを振り向くと先生はまだいて私に手を振った。振り返すと遠くからでも先生が微笑んでいるのが分かった。

2018-11-25 00:06:23
yun. @_1126_maru

次の日から先生はよく話しかけてくるようになった。呼び方も○○さんから○○になって『おはよう』そう言って毎朝頭をポンポンと撫でられる度に何故か胸がキューっとなった…つまらなかった学校も何故か楽しみで…あんなに楽しみだった夏休みも来なきゃいいのにって思った。

2018-11-25 00:36:35
yun. @_1126_maru

放課後、教室の自分の席で頬杖をついて外を眺めていると『○○』「あ、先生」丸山先生が教室の入口に立っていた『何考えてたん?』「色々です」先生は近づいてきて私の前の席の椅子に座った『もうすぐ夏休みやな』「はい、先生はどこか旅行とか行くんですか?」『ずっと仕事やねん』

2018-11-25 00:48:46
yun. @_1126_maru

「じゃあ、学校に来たら先生に会えますか?」『え?』先生はきょとんとした顔になって「あ、今のは忘れて下さい」何聞いてるんだと我に返った。廊下から他の生徒の声が聞こえて先生は立ち上がった『そろそろ戻らな怒られるわ、まっすぐ帰るんやで』先生は教室を出ていった。

2018-11-25 00:59:51
yun. @_1126_maru

来なきゃいいって思ってた夏休みはすぐ来て、1日が長くて退屈だった。そんな時に友達に花火大会に誘われて〈○○一緒に行こ?〉「2人で?」〈ヤスくんと侯くんも誘った〉私たちは高校入学して仲良くなって4人で過ごすことが多かった。待ち合わせた場所に行くと△△とヤスくんと侯くんが待ってた。

2018-11-25 01:12:11
yun. @_1126_maru

本当は先輩と行くつもりだったから浴衣を買ってて△△が着ていこ?なんて言うから仕方なく浴衣で〈○○可愛いい〉[めっちゃ似合ってるやん!]「そうかな?」2人は褒めてくれたけど照れ屋の侯くんはノーコメント…〈行こ!〉4人で人混みの中を進んでいく

2018-11-25 01:20:30
yun. @_1126_maru

屋台で色々買って、花火が始まるのを待ってて「あ、△△…え?」隣にさっきまでいたはずの△△達がいない…どうしよう…そう思ってたら手首を掴まれ[○○]侯くんがいて「△△達は?」[俺も迷子なった ]2人に電話するけど繋がらなくて結局花火が始まって2人で見ることに

2018-11-25 01:34:33
yun. @_1126_maru

[浴衣似合うてる…]「え?」私には花火の音が煩くて聞こえなかった[何もないわ]侯くんは掴んだままの手首をギュッと握った。 花火も終わってやっと2人と連絡がついて2人が待っている場所に向かう。 目の前から歩いてくる見覚えのある姿…丸山先生……と知らない綺麗な女性

2018-11-25 01:44:03
yun. @_1126_maru

[あ、丸山やん]侯くんも気づいて…私はただそれを眺めることしかできない…胸が締め付けられる…ボーッとしてる私に[○○?]呼ばれて侯くんの方を向く[何で泣いてるん?]「…え?」[泣いてるやん]自分の頬を触ると濡れてて…「目が乾燥しちゃって」なんて嘘を言った

2018-11-25 21:04:37
yun. @_1126_maru

先生もこっちに気づく[先生、デート?]『うん…』照れ笑いして[そんな可愛ええ彼女おったんや]泣いてるのバレたくなくて俯いたけど、私の方を見た先生から笑顔が消えて『○○…?』泣いてる事に気づいた『横山…泣かせたん?』[俺ちゃうし!]

2018-11-25 21:16:16
yun. @_1126_maru

「侯くん…行こ」手を引っ張ってその場を後にした…これ以上見るのが辛かった『○○!』と呼ぶ先生の声が聞こえたけど無視した。少し歩くと[ちょっと待って]侯くんの声で私は足を止めて掴んでた侯くんの手を離した[丸山と何かあったんか?]首を横に振る[もしかして…]

2018-11-25 21:21:55
yun. @_1126_maru

「ごめん、先に帰る」そう言って走って逃げる。だけど侯くんが追いかけてきて[待てって]私の手を掴む[気になるやん]「1人にしてほしい…お願い」侯くんの手を振りほどいて走り出した。

2018-11-25 21:27:26
yun. @_1126_maru

家に帰っても涙は止まらなくて…朝まで泣いた。先生が彼女といる光景が頭に焼き付いてて…それを思い出すだけで止まっていた涙がまた溢れ出して…何の気力も起きなくてみんなの連絡を無視して残りの夏休みは部屋に引きこもった。

2018-11-25 21:46:37
yun. @_1126_maru

始業式の日、△△は〈え?○○ダイエットしたの?〉食事が通らなくて痩せた私を見て言う。先生が好きだと気づいてる侯くんは心配そうな顔してこっちを見てる[○○…]「花火大会の日はごめんね、もう大丈夫だから!」そう言って笑った……きっと上手く笑えてなかったけど…

2018-11-25 22:00:44
yun. @_1126_maru

放課後、侯くんから[今日一緒に帰らへんか?]て言われて2人で帰ることになって[あのさ…]「なに?」[花火大会のことやねんけど]「うん…」[好きなんやろ?]「……」俯く私に[やっぱりか]と侯くんは言った。

2018-11-25 22:25:30
yun. @_1126_maru

[○○…俺じゃあかん?]「…え?」[ずっと好きやった…初めて見た時から]「私…」[丸山のこと好きでもええから付き合って欲しい]侯くんは顔を真っ赤にして「忘れさせたるから…丸山のこと」私を抱き締めた。

2018-11-25 22:31:09
yun. @_1126_maru

「……」戸惑ってる私に気づいた侯くんはそっと体を離した[返事待ってるわ…] 結局家の前まで送ってくれて「ありがとう」[ええよ、また明日]と言って一緒に歩いて来た道を戻って行った。 次の日学校に行くと下駄箱で会った△△が〈昨日一緒に帰ったんでしょ?〉と聞いてきた「うん」

2018-11-27 02:08:23
yun. @_1126_maru

〈告白されたんでしょ?〉「え?」〈図星?〉「さ、されてない!」〈怪しい〜〉小走りで教室に向かうけど△△から質問攻め〈OKしたの?〉「もうっ!」ドンッ…「痛っ」曲がり角の所で誰かにぶつかって見上げると「先生…」『大丈夫?』って私の腕を掴んで立たそうとした。

2018-11-27 02:16:34
yun. @_1126_maru

先生の手を振り払った「ありがとうございます、△△行こ?」△△の手を引いてその場を後にした〈先生と何かあったの?〉「何も無いよ…」クラスが違う△△と廊下で別れて教室に入ると侯くんと目が合ったけど、侯くんはすぐ目を逸らした。

2018-11-27 16:19:01
yun. @_1126_maru

昨日のことがあって気まずいから変に話しかけられなくて良かったって思った… いつも通りに時間が流れていって、HRが終わるとみんなすぐに帰って行った。私も帰ろうと下駄箱の方に向かってると『○○』先生に呼び止められた。

2018-11-28 01:00:11