予防原則

予防原則と科学的判定の相異について、です。
0
@yabotage

凄まじい。ただ僕は必ずしも彼のスタンスを否定しないが。否定で済めば手間はいらない。 RT @nishi_hiroshi この人凄いな…たしかに衝撃的。栃木県上三川町出身だって…。何が彼をそうさせるんだろう…。こんな奴呼ぶなよ…(-_-) http://is.gd/dacLC2

2011-04-30 06:45:47
@yabotage

この人のホームページとか見てみたけど、すっげえ胡散クセエ(笑)ただ、まず粗雑な印象論で言うと、この手の胡散臭さを持つ人の中には、胡散臭いなりにスゴいヤツがいるという経験を何度かしたことがあるので、僕は振る舞いのキワモノさだけでその人物を判断することはしないようにしてる。

2011-04-30 06:52:43
@yabotage

で、本質的なことはと言えば、要はこれは予防原則に基づく意思決定と事後的な科学的判定とが、齟齬をきたす場合についての問題。ついつい陥りがちなのが予防原則を科学的判定と混同してしまうこと。そうじゃない。予防原則は科学的判定を踏まえながら、科学的判定と独立になされる意思決定メソッド。

2011-04-30 06:59:34
@yabotage

高校や大学の受験勉強のときに、日本人なら口を酸っぱくして言われ続けているはずだ。「記述式問題は、答えだけじゃなく考察過程を書かないと減点だよ」と。科学者を自称する専門家が「これは科学的に見て全く問題ありません」という宣言をしたところで、それは答えだけが書いてある解答用紙と同じ。

2011-04-30 08:48:29
@yabotage

ところで、その考察の過程を検証するには一定の時間が掛かる。よく数学の懸賞問題の検証作業に数年かかるなんて話があるが、まず同業者の中で検証があり、さらにそれが市民生活に大きな影響を及ぼす場合は、市民もその検証を欲し、当然それには時間がかかる。 

2011-04-30 08:51:55
@yabotage

問題は、この「検証途中」の意思決定をどうして置こうか、ということ。もひとつは「科学はときに事後にその盲点を指摘される」という経験則も我々は持っている点。特に因果モデルに関するもの。もちろんそれを敷衍しすぎては科学は機能を果さないが、かといってそれを意思決定から除くことは出来ない。

2011-04-30 08:57:23
@yabotage

そこで予防原則。「検証作業に一定の時間を与えよ」というのは科学的要求ではなく、政治的要求。そして「科学は時に反証される」という経験則を意思決定の中に反映させろ、というのも政治的要求。科学的判定と予防原則は密接な関係にありながら、相互に独立したもので「なければならない」という要求。

2011-04-30 09:03:44