呟怖と散文 16

創作文まとめ
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晴れ時々雨 @rio11ruiagent

周りにいるムカつくやつを殺しまくってたら、ムカつくやつがいなくなった。 みんないい人。 俺もつい出る笑顔。 曇り空にムカついたけど、 さすがに空は殺せねぇ。 汚れた手はjoyで洗えばオーケー。 お湯で流せば万事解決。 うまいこと韻を踏めなくてムカつく。 #呟怖

2018-12-17 14:03:06
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

触れたあなたは幻想でした 長くうねる髪をシーツに散らばせゼンマイが切れたように横たわり動かない君 可憐な瞳にちらちらと淫靡な炎が宿り、凝り固まった根を容易に飲み込み溶かした 一瞬の濁流にいとも簡単に呑まれ、戸惑いながら悦楽に堕ちた昨夜 昼の無垢とはかけ離れた姿 尚知りたい #空想観覧車

2018-12-17 16:39:58
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

一言で言ってしまえば、得体のしれない人だった 変なオーラが漂っていて、近づくと酒の臭いがした 隣りにいたくないけど、今動くと余計な目に合いそうなのでそのまま居ると、おじさんは ぼええええーーーーー ぼええええーーーーーー と言った あれ、汽船じゃないから #おやすみ名前の知らない人たち pic.twitter.com/6c1TNpC5wC

2018-12-17 18:40:07
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友人はある一室に入った そっと覗くと中身が剥き出しの人らしきものが、友人の皮を脱いでいた。そこの物掛けには同じ皮がずらりと並んでいた #怪談大喜利 pic.twitter.com/UEf1WnTUMW

2018-12-17 21:58:22
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この空の下の何処かにいるんだろうなぁ 同じ星を見て、笑える誰かと とどめを刺すんだった 締められながらあなたの目に映る星屑がとんでもなく綺麗で、思わず手を緩めてしまった 私は人殺しにならずに、随分とやわな生き物になってしまった 小さい輝きが瞬くたび、抜けない棘が疼く #呟怖

2018-12-17 22:20:10
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

触れたあなたは幻想でした だってこんなに優しい あなたの目の中にいるのはわたしだけで、音なんか何も聞こえない 昂ぶる気持ちを抑えきれず、何か言おうと、あ、といった瞬間あなたは煌めく霧になって消えた 現実じゃ声をかけることも許されないものね #空想観覧車

2018-12-17 22:56:33
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決まりきったこと おまえのその怯えた顔、 叫び喘ぎ息継ぎ嗚咽、 ぬるい汗涙体液そして血、 全て出せ このやいばの一振りで叶える だがまだ死んではならん 最期まで受け入れてはならん それは好物ではない #詩人の本懐 好物

2018-12-18 00:37:34
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最終は19時のはずなのに、時化るからってもう出てしまった 翌日―― ほんまや…… #おやすみ名前の知らない人たち pic.twitter.com/Acok1xzvlQ

2018-12-18 09:27:24
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息を詰め潜る。体を見えない膜が覆い、一気に不自由になる。今は見ることしかできない。 けれど空気中にいるときより解放され、沈んだり浮かんだり、蛸のようにおかしな動きをしたって誰も笑わない。 息が続く限りどこまでも待っている秘密の世界。私に触れているのは水だけ。言葉もいらない。

2018-12-18 09:52:26
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

気まぐれに届くあなたからの手紙。忙しさにかまけ、返事はいらないという文句に甘えて読みっぱなしになっていた5通の束。 生活に一区切りついて改めて読み返すと、一枚にペンの書き跡を見つけた。 待ってる こうして送る相手は私一人だったんじゃないことを祈りながら、ペンを取る #なまえのない恋文

2018-12-18 11:59:30
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子供が植木鉢を倒して困っていたので少し時間を戻してやった ベビーが風船を飛ばして叫んでいたので杖を振って取り戻してやった あたいは魔女、ちょっとできる 男の人が公園で泣いていた ハンカチじゃないしお菓子でもない。そうだ おばあちゃんのお下がりの鞄から、白い子猫を出した #箱庭SF

2018-12-18 12:34:17
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俺には人の死にたさが見える この辺で一等高いビルの上が俺の定位置でそいつらの願いを叶えてやろうと毎日見下ろしてる どらどら レベル4の死にたさを感知して、そこまで飛んでく しかしそこまで行くとふと消える 最近はこんなんばっかだ どいつもこいつも本気で死んでやろうなんて思ってねぇ #箱庭SF

2018-12-18 12:52:46
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友人を家まで送ったあと一人車を飛ばしていると、前方に人間を確認した。目立つものを何も身に着けずふらふらと漂いながら歩くのは老婆だった。危ない。気づくのが遅かったらどうなっていたか。しかしこの辺りは民家ばかりか何もない田舎道で、一体どこからどこへ行こうとしているのか謎である #呟怖

2018-12-18 20:38:58
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世の中がきれいであればあるほど、悲しみが積もってゆく。 この時間が一番重い。人々が一日の疲れを癒やしにねぐらに戻る時間、夜の帳が降り闇がやって来ると私は完全にひとりになる。 ここから見える㉚cm弱の景色が私の全て。もうすぐここの鍵を締めにあいつがやって来る。私を殺しに来る。 #呟怖 twitter.com/daf9damit/stat…

2018-12-18 20:50:27
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これぐらいの速度なら轢かれても痛くないかもしれない 溺れるかもしれないけど #おやすみ名前の知らない人たち pic.twitter.com/dDwVqGs54E

2018-12-18 21:10:13
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今更遅いのだ。黙っていたらあなたは誰かの物になった。 わたしの惨めなちっちゃい気持ちはどこへ仕舞ったらいいんだろう。 だからせめて書こう。読まれなくたっていいから、わたしが成仏させなくては。 必死で纏めた便箋1枚分の紙吹雪。 #なまえのない恋文

2018-12-18 21:20:33
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

言ってはいけない気がした。 夢見た未来を叶えると言われれば、止めることなど。 そこにわたしは居なくても、それが君の願いならば何も言わず送り出すのが務めなのだと。 なんてきらきらしい。 そんなものに八つ裂きにされる。 #おやすみ名前の知らない人たち pic.twitter.com/rK2msvYdKw

2018-12-19 07:59:10
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この汽笛を聞くと、つんと引き攣れを起こす。 別れが永遠なんじゃないかと。 くっついていた道が分岐し、交わらないふたつの線になっていく諦めたような気持ち。 また繋ぐことのできた手の温もりを確かめて、指を絡める。 #おやすみ名前の知らない人たち pic.twitter.com/GDHF2OXUYS

2018-12-19 09:10:50
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おじいちゃんが、畑の様子を見に行ったまま帰ってこない #おやすみ名前の知らない人たち pic.twitter.com/vvR4pLIZXm

2018-12-19 20:48:08
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おばあちゃんは急に覚醒して、洗濯物を抱えて出て行ってしまった #おやすみ名前の知らない人たち pic.twitter.com/NcD411ZwBR

2018-12-19 20:54:11
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晴れ時々雨 @rio11ruiagent

もう一回作ってもろうたので自慢したいと思います(⌒▽⌒) pic.twitter.com/4Hd2YqjiIr

2018-12-19 23:27:33
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晴れ時々雨 @rio11ruiagent

#たるたる文学067 初めてのオーダーだった。 人は考え事をするとき、顎に手をやるというのは本当らしい。私は今朝切り揃えた髭を撫でながら思考を飛ばす。 「犬にしてくれ」 一見の客はそう言った。 この道35年に届こうとしているが、犬が来るとは思いも寄らなかった。 柘植の木と言うのはあった twitter.com/talbosecond71/…

2018-12-20 00:18:11
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