アイシャが熱を出した

りぇえちゃま @syaku_syakunasi

カバー用：アイシャが熱を出した pic.twitter.com/C3rDYtTYfF

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【日曜日】 ブラッド（リルカから電話……？） ブラッド「どうした？」 リルカ『ねえ課長さん、お粥の作り方教えて！』 ブラッド「急にどうした？風邪でもひいたのか」 リルカ『お姉ちゃんがね、朝から熱出して寝込んじゃってるの』 ブラッド「そうなのか」（……昨夜の観覧車で体を冷やしたせいか？）

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リルカ『だから、今日は私が看病してあげようと思って……病院行こうって言っても嫌だっていうし、ほんと困っちゃう』 ブラッド「そうか、後でメールで……」 リルカ『お米どこかな？　ここかな？　これどうやって火つけるの？　こまったー』（棒） ブラッド（……心配だ（リルカが））

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ブラッド「……だ、大丈夫か？」 リルカ『大丈夫だよ！　お米は洗剤で研げばいいんだっけ？　あー、こんな時に頼りになる大人の人がいてくれたらなー』（棒） ブラッド「～～～」（溜息） 【アイシャの部屋】 リルカ「お姉ちゃん、どう？」 アイシャ「頭が痛い……」（布団にくるまって背を向け）

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リルカ「病院行こうよぉ」 アイシャ「休日診療は高いから嫌だ」 リルカ「何か食べてよ～」 アイシャ「いらない、気持ち悪いし吐きそう……」 ブラッド「食べないと治らんぞ」 リルカ「ほら、課長さんも言ってるよ」 アイシャ「もう、うるさい……静かに……」 アイシャ「！！？？」（飛び起き）

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ブラッド「……すまん、リルカが心配で」 リルカ「お姉ちゃんが言うこと聞かないから呼びました」（ふんぞり） アイシャ「！！？　……！！」（寝間着で頭ボサボサのひどい顔で部屋も散らかってるのに気付いた） アイシャ「馬鹿！！　馬鹿！！　出てけ！！！」（涙目で枕投げ）

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【しばらく後、リビング】 アイシャ「………」（小綺麗な部屋着に着替えてむすっ） ブラッド「……すまん」 リルカ「ごめんってば、機嫌なおしてよ～」 アイシャ「あんなところ見られたら誰だって怒る！！人の気も考えろ！！」 リルカ「……ごめんなさーい」（しょぼん）

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アイシャ「……一番悪いのはリルカだけど、課長も！　もうちょっと考えろ！」 ブラッド「リルカは悪くない、勝手に来た俺が無神経だった、すまん……」 リルカ「だって、お粥の作り方分かんなかったし、コンロ一人で使うの不安だったんだもん……お姉ちゃん、看病したかったもん……」（うるうる）

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アイシャ「う……」 リルカ「わたしも課長さんも、お姉ちゃんが心配だったんだもん……」（うるうる） アイシャ「……分かった、あたしこそ怒って、悪かったな……」 リルカ「いいよ！　あっ！　わたしお姉ちゃんが食べられそうなゼリーとか色々買ってくるね！　行ってきまーす！」（けろっ＆脱兎）

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アイシャ「ちょっ、リルカ！」 ブラッド「！？」 アイシャ（くそっ、あいつ……！） アイシャ「……あ」（まずい、熱あるのに動いたから……）（ふらっ） （抱きとめ） ブラッド「すまなかったな、とにかく寝てろ」 アイシャ（腕の中で真っ赤） ブラッド「歩けるか？」 アイシャ「だ、大丈夫……」

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【自室・ベッド】 ブラッド「39度超えてるぞ、本当に大丈夫か」 アイシャ（1度くらいは課長のせい……） ブラッド「病院に行った方がいい」 アイシャ「大したことない……」 ブラッド「……金欠なら診療代くらい出すぞ？」 アイシャ「だからそういう気遣いが余計なんだよ！」（恥ずかしくて真っ赤）

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アイシャ「～～～」（自分の声が響いて頭抱え） ブラッド「病院行かないならせめて何か食え、台所借りるぞ」 アイシャ「……いらない」 ブラッド「駄目だ、上司命令だ」 アイシャ「だ、だからそういうのは……」（赤面） ブラッド「？」 アイシャ「な、何でもない！　馬鹿！」（布団被り）

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ブラッド「良く分からんが、粥くらいは入るだろう、台所借りるぞ」 アイシャ「い、嫌だ、片付けてないから嫌だ」 ブラッド「どこの家も同じだろう」 アイシャ「台所見られるくらいなら裸を見られた方がマシだ！」 ブラッド「……」 アイシャ「！！　た、例え話で……！　裸は、その……」（あわあわ）

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ブラッド「……と、とりあえず、借りるぞ」（恥ずかしい＆気まずい） アイシャ（恥ずかしすぎて布団にくるまり） （ごちゃごちゃの台所） ブラッド（ほ、本当に散らかってるな……）（汗） ブラッド（……子供もいると、仕事しながらだと手がつけられんだろうな）（ついでに片付け）

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ブラッド「出来たぞ、起きれるか」 アイシャ「……いらない……」 （アイシャの額に手を当てる） ブラッド（また熱が上がってるな、食べさせたら病院に連れて行くか） ブラッド「一口でもいいから食え、ほら」（抱き起こす） アイシャ「んん……」（熱でぐったり） ブラッド「ほら、少しでいいから」

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アイシャ「……いらない……」 ブラッド「まったく……」 （一さじすくってふーふー） ブラッド「ほら、一口」 アイシャ「………」（はむ） ブラッド「どうだ？」 アイシャ「……おいしい」（ケホッ） ブラッド「それは良かった、ほらもう一口」 アイシャ（はむ）

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ブラッド（……一緒になってこいつが風邪をひいたら、こんな感じなんだろうな）（ちょっと照れ） アイシャ（……課長と結婚してから風邪をひいたら、こんな感じか……）（照れ） ブラッド「半分食えたなら上出来だ、水分もとれよ」 アイシャ「……」（素直にポカリ飲む）

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ブラッド「リルカは遅いな、大丈夫か……」（リルカに電話かける） ブラッド「大丈夫か？」 リルカ『！！　あ、ゼリー売り場が大繁盛でね！　お姉ちゃんどう？』 ブラッド「さっき簡単なものを食べさせたから大丈夫だ、この後病院に……」 リルカ『そっか！　良かった～！　ごゆっくり！』（電話切る）

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ブラッド「？？」 アイシャ「……リルカは？」 ブラッド「……良く分からんが、もう少しかかるみたいだ」 アイシャ（あいつ、余計な気を……） アイシャ（ゴホッゴホッ） ブラッド「大丈夫か、横になれ」 アイシャ「……もう帰ってくれ……うつったら悪い……大丈夫だから」

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ブラッド「病院に連れて行く」 アイシャ「……だから、いい」 ブラッド「……すまなかったな、昨夜、俺が観覧車に誘ったりしたせいで、体が冷えたんだな」 アイシャ「……それとは関係ない、どこかからもらっただけだ……」 ブラッド「……そうだとしても、面倒は見させてくれ」 アイシャ「………」

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ブラッド「……俺なんかで、すまないな」 アイシャ「……」 ブラッド「……早く治して、好きな奴と会ってこい、それが一番の薬だ」 アイシャ「……嫌い」（寝返りして背を向け） ブラッド「？」 アイシャ「課長のそういうところ、大嫌いだ」 ブラッド「……すまん」（……つい女々しくなってしまった）

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アイシャ「……課長、あたしの好きな人と似ててイライラする」 ブラッド「そうなのか」 アイシャ「デリカシーもないし……」 ブラッド「耳が痛い」 アイシャ「気持ちに全然気付かないし……」 ブラッド「さすがに俺は好意を向けられたら気付くぞ」 アイシャ「ばか」 ブラッド「？」

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【病院に行って帰宅後】 ブラッド「ただの風邪で良かったな」 アイシャ「だから、大丈夫だって言ったのに……」（コホッ） ブラッド「熱も少し下がったようで安心した」 アイシャ「ん……」（ブラッドに寝かされ） ブラッド「……じゃあ、そろそろ帰る。長居してすまなかったな」

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アイシャ「……課長」 ブラッド「？」 アイシャ「……その……ありがと……」（尻すぼみ） ブラッド「早く治せ、じゃあな」（頭なでなで） リルカ（も～～！！　好きって言えばいいのに！！　いいのに！！）（ベッドの下のもう一台のスマホと繋げて盗み聞き中）