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猟奇学研究所 #怪談オチまとめ

当アカウント主催の、物語の続きを無理矢理怪談で落とす企画 #怪談オチ の参加者の皆さんによる、秀逸回答のまとめになります。御賞味下さい……。
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レディ @xxxladyxxx06

#怪談オチ 穏やかな夕暮れに空と海がとけあっていた。 油紙に包んだトカレフを取り出す。目を閉じ凪の僅かな波音に耳をすませている父の頭頂部に銃口を当てる。これで良かったのか?心の中で父に問う。「コルトの方が良かったのに」とポツリ。最後まで我儘親父め。 俺は一つ笑って引き金を引いた。 pic.twitter.com/Hj8B34obCq

2019-01-12 20:58:35
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レディ @xxxladyxxx06

#怪談オチ 金魚の夢を見た。大きな平たい水槽の中をゆらゆらと泳ぐ赤い金魚達。女の子が金魚すくいの成果を誇らしげに掲げ、祭囃子が鳴り響く神社の境内の石階段に腰をおろしている。 家では飼えないよ。素っ気ない男の声。 女の子は一つため息をついて森の中に金魚の袋を捨てた。半年後俺が見たのは pic.twitter.com/PtK2uizOoA

2019-01-12 20:44:14
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レディ @xxxladyxxx06

#怪談オチ 閉じ唇を寄せてきた。 春男も目を閉じ距離を縮める。 唇が重なり夏美のなめらかで濡れた舌が伸び、絡ませて。 いや。 正確には舌の形をしたもう一つの小さな口が入り込み、春男の舌を噛み千切った。 pic.twitter.com/H6RHUdniXy

2019-01-12 20:05:58
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晴れ時々雨 @rio11ruiagent

祭囃子が聞こえてきたので神社へ冷やかしに行った。 参道が暗い。何もやってないじゃないか。帰ろうとする巫女装束の少女が一人、山犬を従え立ちはだかった。 驚愕していると少女は犬の胸に手を突っ込みぼきりといわせたあと何かを引き抜いた。…骨?みるみる剣に変わり、俺に向かってくる #怪談オチ pic.twitter.com/VcdNAeQLxz

2019-01-12 18:05:41
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晴れ時々雨 @rio11ruiagent

思い出した。猫を飼っていたのだ。真っ白なマオ。けどある日車に轢かれて死んでしまった ザクロになったマオの前で呆然としていると、知らない女の子がマオを掻き集め僕に顎をしゃくった 二人で神社の境内に埋めた 翌年女の子がやって来て穴を掘り返した。真っ白な骨 思い出した。一本ずつ食べた pic.twitter.com/yCqZMnatET

2019-01-12 15:30:41
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猫の森を @w6uKmWHTW94DFqc

#怪談オチ 夢で見た眩い閃光が全てを思い出させてくれた。 忘れていた記憶。 忘れたことまで忘れていたかった記憶。 知ってしまえば、もう戻れない。 最期だとも気付けなかったから私…… 泣いてたんだね。 世界はもう 終わってたんだ…… pic.twitter.com/7ZgkEks0kk

2019-01-12 15:01:41
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月浦影ノ介 @6VPfGQm1oGSP0es

#怪談オチ なんと海賊船が見えた。「そうだ俺は海賊になりたかったんだよ。ドレーク船長が憧れでな」父が笑う。そんな話は初めて聞いた。ずっと仕事一筋の男だった。 気付くと父はいつの間にか事切れていた。その死に顔は穏やかだ。 遠く沖へと去る海賊船の甲板に、父の背中がちらりと見えた気がした。 pic.twitter.com/gG4AEfX1oo

2019-01-12 14:18:21
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猫の森を @w6uKmWHTW94DFqc

#怪談オチ 口許を抑え、込み上げてくる笑いと吐き気にたえた。 段ボールの底には腐りかけの腕が見える。 蓋を閉じると抱え歩き出す。 この子の元飼い主も餌の調達に困って捨てたのだろう。 大丈夫。 わたしが飼ってあげるよ。 さて、予定を変更してアイツの家にでも寄っていこうか…… pic.twitter.com/3hWCkQceOh

2019-01-12 14:07:16
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壱合 @moon04cat

思い出した。 それは…の…よ 蝉の声。木漏れ日の中を走る私。 汗がつたう。手には骨。 追いかけてくる。少女が。 約束…返し…えちゃん 私の顔の少女が崩れてゆく。 …が無いと…もう一度産まれ…れない… 遠くに祭囃子が聞こえる。 目が覚めた。 涙? これは蘇れなかった妹の涙。 #怪談オチ pic.twitter.com/7X7t3BOZee

2019-01-12 13:39:07
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たみか さっとん @tamika_satton

#怪談オチ 段ボールの蓋をして、そばにあった月刊誌を置いてやった。 これで濡れることもないだろうと立ち上がり暫く歩くと、ずるずると引きずる音がする。 振り返るとさっきの段ボールが着いてきていた。 pic.twitter.com/fGL3xhPrmA

2019-01-12 11:18:37
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たみか さっとん @tamika_satton

#怪談オチ 今にも沈みそうな手漕ぎの船が一艘。 すると父は車椅子から立ち上がり船の方へ進んでいく。 もう自力で立つことも出来ない筈なのにその足は力強く進み船に乗り込み父は 薄い笑みを浮かべた。 「すまなかったな」 誰が漕ぐ事もなく船は進み水平線の彼方へ消えていった。 pic.twitter.com/WK6RZOSTUc

2019-01-12 10:23:43
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壱合 @moon04cat

腰を抜かしそうになった。 突然その子が飛びかかってきたからだ。 地面に転がるその子を掴み背中のカバーを開け鉱石を外すと動きが止まった。 段ボール箱には同じ型の子たちが何体もあった。 誰の失敗作かしら、今日は私も残業ね 白煙が立ち昇る煙突を見上げ、私は工房へと足を向けた。 #怪談オチ pic.twitter.com/HcnLSUpcw6

2019-01-12 09:11:45
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とてちぃ @ch01301126

#怪談オチ 悲鳴をあげた。 その仔犬には、1本も脚が無かった。傷口には固まった血が付いており、膿が出ている。絶対に虐待だ。 私は段ボールごと仔犬を持ち上げて膝に乗せる。 「君、私と同じね。一緒に行こう?」 車椅子を押して崖を目指す。 神様、最期に最高のパートナーをありがとう。 pic.twitter.com/Cm3ZnV9QQm

2019-01-12 00:55:14
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とてちぃ @ch01301126

#怪談オチ 大量の魚の死骸があった。 「なんだこれ...」 僕は反射的に父の前に立つ。 「父さん、場所を変え...」 言い終わらないうちに、とても病人とは思えない力で突き飛ばされた。 「食べる!死にたくない、永遠のいのぢっ肉だ人魚のにぐっ!」 父は、泣きながら一心不乱に死んだ魚を喰らい続けた。 pic.twitter.com/ac5WT9ZKD3

2019-01-12 00:40:28
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晴れ時々雨 @rio11ruiagent

抱き上げた。 が、いつまで経っても足が出てこない。ずっとずっと続く胴。気づけば歩き出し3丁目のクリーニング屋まで来ていた。そうだ、母から浴衣を取ってこいと頼まれていたんだっけ。店内で伝票を出すと店員が奥に下がった。その間ずっと自動ドアが仔犬の胴を挟み開閉を繰り返していた #怪談オチ pic.twitter.com/MphAYEtCcr

2019-01-12 00:16:04
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とてちぃ @ch01301126

#怪談オチ 閉じて涙を流した。 「ハルの手があるうちにどうしても繋ぎたかったの。」 春男は夏美の未来予知能力を完全に疑っていた。何か言い当てても偶然だと散々笑い飛ばしてきた。 しかし、今は。 夏美に何度も止められた明日の旅行で自分は手を失う? 信じざるを得ない未来が待っている気がした。 pic.twitter.com/rtOxMOUjHf

2019-01-12 00:15:39
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隣人のキャロット @carroty248

#怪談オチ 母と弟の姿 そんなまさか…だって… 「さぁまた昔みたいに家族一緒に」 車椅子から手が離れない pic.twitter.com/SP62XTL6sD

2019-01-12 00:06:48
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壱合 @moon04cat

水平線が広がっている。 「今だ」ん? 「今なら戻れるかもしれない」戻る? 「やっと穏やかに話せるようになったんだ。あの頃に戻ればもっといろんな話ができる。いや、私がしたいんだ!」え? 「ここだ!」何に向かって叫んで…! 水平線の向こうに巨大な波が見えた気がした。 #怪談オチ pic.twitter.com/9TL70H0o4p

2019-01-11 22:40:49
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猫の森を @w6uKmWHTW94DFqc

#怪談オチ うわっ、なんだこの話、まるで俺たち親子のことみたいじゃないか。 何気無く見たTwitterの中に同じような親子を見つけて驚いた。 ただ違っていたのは俺たちは最期まで分かり合えなかった、ということ。 海の先には何もないよ。 目の前に憎しみがあるだけで。 その先には一人で行ってくれ。 pic.twitter.com/Cf2taI5zGO

2019-01-11 22:34:18
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晴れ時々雨 @rio11ruiagent

雲のような乗り物に乗った変な格好の男がいた。 「お迎えに上がりました〜」 唖然としていると父を立ち上がらせ乗り物に押し込む。 父が立った!父が立った! 歩けるじゃないのとそっちにも驚いた。 「はい、もうあの世なので」 それでは、と言うやいなや飛んで逝ってしまった。 #怪談オチ pic.twitter.com/4G6Ds6XTR6

2019-01-11 21:03:54
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晴れ時々雨 @rio11ruiagent

海などなく、防波堤が聳え立ちその先はテトラポットで埋め尽くされていた。 笑える。今父はどんな顔をしているだろう。 私のことを否定し続けた父。 もうあの頃の面影は一つもないのよ。 #怪談オチ pic.twitter.com/errxmiGNhQ

2019-01-11 20:50:27
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晴れ時々雨 @rio11ruiagent

この世のものでない何かが大きな口を開けている。 あんたには見えないだろうなぁ。 俺はガキの頃何度もあんたに沈められたのを忘れない。泳ぎの練習だってさ。 ほら、行こうぜ。今回は途中までついて行ってやるよ。 車椅子を進める。 #怪談オチ pic.twitter.com/Wogq6tDS4P

2019-01-11 20:40:18
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エリオ @eriot006

その指先で抉りとる つい、っと差し入れ、簡単に 痛みよりも熱、意外と綺麗 こういうの、好きでしょ? 拍動する耳元、夏美の声がうわん、と響く好き視界はブレる戦慄いてるのは己の身体とっても好き緩む、体液を漏らす好き誰だっけ?好き今はただ、あの眼球がつるっと胃に落ちる事を望むばかりだ好き pic.twitter.com/bQMpbrzQVe

2019-01-11 12:48:18
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仁部中つぎ(にべなか) @nibenaka_tsugi

#怪談オチ 閉じた。そういう経験がない春男でも分かる。これはもしかして幼馴染から恋人へという王道のパターンだ。あとは俺に任せろと、ありもしない男気が彼の視界のピントを合わせた。 夏美のまつ毛は長かった。一重まぶたに乗る今この時のための化粧が、――ドロドロに溶けて死神のようだった。 pic.twitter.com/jUlFzslBnY

2019-01-11 07:57:19
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こくと @alythcrow

瞑る事ができなかった。 目がより見開かれ、コポリと血泡が生まれ出す。 ブクブクと膨れ上がる血泡が夏美の左眼球を覆い隠しブチュリと潰し、右眼球も続く。 「あ、あぁああ、あ」 夏美の甲高い意味不明の声とワラワラと両の目から蜘蛛が這い出てきた。 繋いだ手は離して貰えなかった。 #怪談オチ pic.twitter.com/GkyeAlh6uo

2019-01-11 01:15:15
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