戦術人形ログ "甘い毒" Episode 2 "義体"

ドールズフロントライン二次創作 UMP45視点での物語 第2話 2019/01/21時点での途中経過
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寝る子@ @neruko3114

「とはいえ,これを利用すれば潜入できることは間違いない。書類周りはうまくやるから安心して」「いつも通りね。期待してる」翌週,義体プロジェクトに参加するために会う約束をして,私は通話を終了した。 #戦術人形ログ

2019-01-21 22:38:21
寝る子@ @neruko3114

息を吐き,椅子にもたれる。こうして指揮官から依頼を受けるのはいつぶりだったか。もしかしたら数ヶ月程度だったかもしれない。時の流れは思っていたよりも早いように感じる。私は前回受けた依頼のことを思い返す。たしか,とある団体の事務所の爆破だったような気がする。 #戦術人形ログ

2019-01-21 22:39:42
寝る子@ @neruko3114

それと比べれば随分と難易度は上がる。しかし,やれないことはないだろうと私は思った。指揮官の下で作戦に従事していた時にも,似たような依頼を受けたことはあった。誰かに見つからないように隠れ,単独で依頼をこなすことがしばしばだったように思う。 #戦術人形ログ

2019-01-21 22:40:52
寝る子@ @neruko3114

そう考えたら,今回も同じようなものだろう。義体プロジェクトで提供されるM4A1のコピーという皮を利用して,私は対象に近付き,依頼をこなす。つまりは要人暗殺だ。そう思うと,私には過去の作戦と同じようなものだと思えた。 #戦術人形ログ

2019-01-21 22:41:56
寝る子@ @neruko3114

ふと扉をノックする音が数回聞こえ,私は居住まいをただす。少しして扉が開き,自律人形が顔をのぞかせた。「オーナー,夕飯の時間です」「そう,すぐ行く」私が反応を返すと,自律人形は扉を閉めた。「……さすがにバレていないでしょうね」私は呟く。 #戦術人形ログ

2019-01-21 22:43:22
寝る子@ @neruko3114

それから私は携帯電話を操作し,先程指揮官と通話した履歴を削除する。これで,後から履歴を見られても痕跡は残らない。扉に向かい,部屋を出る前に振り返って自分の机を見る。置かれているのは送られてきた過去の原稿と,偽装したメモ書き。 #戦術人形ログ

2019-01-21 22:44:26
寝る子@ @neruko3114

二次元バーコードと,パスワードのヒントが書かれた付箋はゴミ箱に捨てている。自律人形が掃除に来た時に,他のゴミと一緒に処分される手筈だ。そう考えると,もし見られても何も問題ないだろう。そう考えて私は部屋を出た。 #戦術人形ログ

2019-01-21 22:45:02

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