アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、宝島14話演出:太陽が見つめる生死

アニメカイジに感動し、かつ高屋敷英夫さんは子供~大人になるまで、よく見る名前なので気になった…と思ったがこの方の歴史は膨大すぎた。 今回は、宝島14話演出について。 前回は宝島12話演出。 https://togetter.com/li/1315500 続きを読む
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まきもgpfb @makimogpfb

カイジが好きで始めた、カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの歴史を追うシリーズの続きやります。 今回は、宝島14話演出。 前回は、宝島12話演出。 ブログ: makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2019/02/… 上記ブログのtogetter版: togetter.com/li/1315500 ─── 他: togetter.com/id/makimogpfb

2019-02-10 14:02:03
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高屋敷氏演出 宝島14話1 アニメ・宝島は、スティーブンスンの原作小説を、大幅に改変してアニメ化した作品。監督は出崎統氏。高屋敷英夫氏は、偶数回の演出を務める(表記はディレクター)。 今回の脚本は篠崎好氏で、コンテが出崎統監督、演出が高屋敷英夫氏。

2019-02-10 14:04:39
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高屋敷氏演出 宝島14話2 詳細は、ブログに書きました: 宝島14話演出:太陽が見つめる生死 - カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2019/02/… #はてなブログ 宝島(高屋敷氏演出回)についての記事一覧: makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego…

2019-02-10 14:08:05
リンク カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 宝島14話演出:太陽が見つめる生死 - カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 アニメ・宝島は、スティーブンスンの原作小説を、大幅に改変してアニメ化した作品。監督は出崎統氏。高屋敷英夫氏は、偶数回の演出を務める(表記はディレクター)。今回の脚本は篠崎好氏で、コンテが出崎統監督、演出が高屋敷英夫氏。 ─── 本記事を含めた、宝島の記事一覧: http://makimogpfb2.hatenablog.com/archive/category/%23%E5%AE%9D%E5%B3%B6 ─── 今回の話: 宝島にて、シルバー派とスモレット船長派の戦いは続き、シルバーは、スモレット船長派が
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高屋敷氏演出 宝島14話3 今回の話: 宝島にて、シルバー派とスモレット船長派の戦いは続き、シルバーは、スモレット船長派が占拠する砦を攻略すべく、次々と手を打つ。 そして遂にスモレットが負傷。更にシルバー派は、砦の井戸を使い物にならなくする。スモレット船長派はピンチになるのだった。

2019-02-10 14:09:04
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高屋敷氏演出 宝島14話4 スモレット船長派が立て籠る砦の小屋にて、グレー(ナイフの達人)はナイフ投げの練習をする。 ベルサイユのばら(コンテ)にて、オルレアン公が上手いナイフさばきを見せる場面と重なってくる。 高屋敷氏は、割とグレーを気に入っているのかもしれない。実際、見せ場も多い。 pic.twitter.com/2ZdXejb0tb

2019-02-10 14:10:07
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高屋敷氏演出 宝島14話5 そしてジムは、眠気を吹っ飛ばすために水をかぶり、元気なふりをして活発に動く。 ど根性ガエル(演出)に、ひろしが真冬に(度胸試しで)水をかぶる場面が思い出される。また、動作づけが幼い(高屋敷氏の特徴)のも共通。 pic.twitter.com/5mSzuULYWk

2019-02-10 14:11:13
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高屋敷氏演出 宝島14話6 レッドルース(船主・トレローニの執事。シルバー派に撃たれ死亡)の墓が視界に入ったジムは、墓を見つめる。墓には、遺品の鈴がかけられており、それが鳴る。墓や供え物の意味深な場面は結構出る。めぞん一刻・ルパン三世3期(脚本)、忍者マン一平(監督)と比較。 pic.twitter.com/KoXZEKMdoT

2019-02-10 14:13:19
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高屋敷氏演出 宝島14話7 そんな中、シルバー(元フリント海賊団幹部)がスモレット船長との交渉を申し出てくる。 彼は、おもむろにサンドイッチを食べ始める。飯テロは高屋敷氏の定番の特徴。カイジ2期・MASTERキートン(脚本)と比較。 pic.twitter.com/ypYQH5w8En

2019-02-10 14:14:40
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高屋敷氏演出 宝島14話8 シルバーは、砦の裏の崖に大砲を設置したので、吹き飛ばされたくなかったら宝の地図を渡せと迫る。 交渉に乗るかどうかの緊迫した場面で、ギラギラとした日が差すのは、カイジ2期(脚本)でも見られた。 pic.twitter.com/Fy4GFmaTdn

2019-02-10 14:15:58
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高屋敷氏演出 宝島14話9 飄々とした表情から一変、シルバーは凄み、スモレット船長達に決断を促す。キャラクターの豹変は、数多くの高屋敷氏担当作で強く描かれる。カイジ2期・F-エフ-・MASTERキートン(脚本)と比較。 pic.twitter.com/ETnbQZhPhP

2019-02-10 14:16:47
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高屋敷氏演出 宝島14話10 交渉は決裂し、夕刻に砲撃が始まることに。スモレット船長はジムに、ベン・ガン(島に住み着いている、元海賊)と接触し、新たな砦となりそうな場所を教えて貰うよう頼む。 両陣営とも、結構頭を使う様が描かれる。他作品でも、高屋敷氏は知略を好む傾向がある。

2019-02-10 14:18:17
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高屋敷氏演出 宝島14話11 ジムを砦の外に出すため、グレーが囮となる。太陽をキャラや物等が横切る絵面は、よく出る。蒼天航路(脚本)、ルパン三世2nd(演出/コンテ)、太陽の使者鉄人28号(脚本)と比較。つくづく、(絵に関与できない)脚本作でも絵面が似るのが謎。 pic.twitter.com/Uqw66OLU3j

2019-02-10 14:19:04
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高屋敷氏演出 宝島14話12 砦を出て、ジャングルを駆け抜けるジムは赤い花を蹴散らしていく。意味深な花の描写は他作品でも見受けられる。 F-エフ-(脚本)、空手バカ一代(演出)、らんま(脚本)と比較。 pic.twitter.com/RuALDFxQb2

2019-02-10 14:20:01
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高屋敷氏演出 宝島14話13 ジムを砦の外へ出す作戦は成功したものの、敵の銃撃でジョイス(スモレット船長派の一員)が死んでしまう。そして、それを見守るような太陽が映る。全てを見ているかのような太陽は頻出。あしたのジョー2・F-エフ-(脚本)と比較。今回もF-エフ-も、太陽が死者を見つめる。 pic.twitter.com/D0HhbPFDYm

2019-02-10 14:21:01
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高屋敷氏演出 宝島14話14 ベン・ガンを探すジムは、滝のある場所に出る。出崎統監督も、高屋敷氏も、滝をよく出す。空手バカ一代(演出)、忍者マン一平(監督)、カイジ2期(シリーズ構成)と比較。 pic.twitter.com/VR8Z2QbVre

2019-02-10 14:21:51
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高屋敷氏演出 宝島14話15 夕刻となり、夕陽が映る。夕陽演出は、出崎派(高屋敷氏含む)が多用する。高屋敷氏の場合、太陽が意思を持つかのような描写が特徴。F-エフ-・あしたのジョー2・蒼天航路(脚本)、エースをねらえ!(演出)と比較。 pic.twitter.com/U7bUWnzr5p

2019-02-10 14:22:43
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高屋敷氏演出 宝島14話16 ベン・ガンは見つからなかったものの、ジムはシルバー達が設置した、砦の裏側の砲台を発見。砲台は偽物であり、ジムはそれを撤去し喜ぶ。ここも喜び方が幼く、幼さの描写が上手い、高屋敷氏の特徴が出ている。ど根性ガエル(演出)、元祖天才バカボン(演出/コンテ)と比較。 pic.twitter.com/BNzCBso6v3

2019-02-10 14:23:36
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高屋敷氏演出 宝島14話17 砦に戻るため塀を乗り越えたジムは、着地に失敗して足を痛がる。ここもコミカルで幼い。コミカルな場面を差し挟むのは脚本作でも変わらない。F-エフ-(脚本)のアニメオリジナル場面と比較。 pic.twitter.com/6nCNHRxrX1

2019-02-10 14:24:28
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高屋敷氏演出 宝島14話18 シルバー達は次の手として、音を出してスモレット船長達の注意をそらしている間に、砦の井戸を使い物にならなくする。そして、スモレット船長は負傷。 一方、作戦を成功させたシルバーは高笑い。敵の喜び方も、どこか朗らかな場合が多い。忍者戦士飛影・らんま(脚本)と比較。 pic.twitter.com/6AqMjb2QWR

2019-02-10 14:25:27
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高屋敷氏演出 宝島14話まとめ1 極悪ながら、次から次へと凝った作戦を打ち出してくるシルバーに感心させられる。高屋敷氏が頭を働かせる戦法を好むことは、演出作でも脚本作でも感じられる。

2019-02-10 14:26:22
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏演出 宝島14話まとめ2 冒頭では、仲間の何人かが熱病にかかっている事に頭を悩ませるシルバーが描かれ、両陣営の苦しさが等しく表現されている。 高屋敷氏は、善悪のラインを明確に引かない事が多い。カイジ(シリーズ構成・脚本)でも、主人公側だけでなく、敵側の苦労や矜持も強調している。

2019-02-10 14:27:12
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏演出 宝島14話まとめ3 あと、シルバーの豹変も印象的。本作も含めた、様々な演出経験を活かし、高屋敷氏は脚本・シリーズ構成作でも、豹変するキャラを前面に押し出している。シリーズ構成作では、成長による豹変も、緻密な構成計算によって見事に描かれる。

2019-02-10 14:27:51
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏演出 宝島14話まとめ4 また、多くの作品で出現する、「あらゆる生死を見ている太陽」も、今回確認された。こういった描写をするために、高屋敷氏は太陽の「間」を作る。(絵に関与できない)脚本作でも、この「間」が発生しているのが不思議だが、実際、完成映像に出ている。

2019-02-10 14:28:35
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏演出 宝島14話まとめ5 そして、シリアスな状況でも、キャラクターのコミカルさや幼さを出す事を忘れない姿勢も出ている。ルパン三世3期6話(脚本)のサブタイトルに、山田洋次監督作品のもじりを入れたりすることから考えるに、高屋敷氏はコメディが好きなのではないだろうか。

2019-02-10 14:29:49