青山繁晴さんの「ワイドスクランブル」での浜岡原発に関する発言（文字おこし）

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＜ナレーション＞海江田大臣は視察を終えると地元の御前崎市長らに中部電力が希望する３号機の７月の運転再開について意見を求めた。はたして地元自治体の意思とは。

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御前崎市長：津波に対する安全基準を国の方からしっかりとした指針を出していただいて、国の方で決めていただきたい。

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静岡県知事：津波が本県の場合は福島原発よりも、もっと早く押し寄せてくるという地質学的な知見も出ています。そうした中で津波対策が「付け焼き刃」の形でなされている。不安を払拭できない状況の中で、再稼働をするはずがないと思っています。

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＜ナレーション＞こうした知事たちの声に中部電力の水野社長は、こう反論した。

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中電・水野社長：知事が何をもって「付け焼き刃」とおっしゃったのか分かりません。ひとつ目の砂丘堤防のところで安全性は確保されていると私どもは考えています。２段目のこちら（防波壁）はより安全性を高めるため、みなさんに安心していただくための更なる対策と考えています。

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＜ナレーション＞水野社長は新設する防波壁のほかにも、非常用電源装置の屋上への設置などの対策で東海地震にも十分、備えられるとした。一方、元・原子力安全委員会の専門委員であった中部大学・武田邦彦教授は・・。

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武田：福島原発が想定外であのようになったにもかかわらず、現在でも想定内のことしか起こらないと突っぱっているんですね。この際、想定外のことが起こった時の状態というものを検討すべきだと思います。

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＜ナレーション＞浜岡原発３号機の運転再開について海江田大臣は・・・。

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海江田：５月の上旬に今の意見も聞きまして。知事のおっしゃっていることと、市長・市議会のおっしゃってる方々、それぞれ大変重要な発言でございますので。それを踏まえながら、私どもで結論を出していきたいと思っております。

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--------------ここからスタジオになります-------------

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寺崎：こんにちは。海江田経済産業大臣が昨日、静岡県の中部電力・浜岡原発を視察しました。冒頭のビデオにもあったんですけれども、実は東海地震の想定震源域のちょうどど真ん中に位置しているこの原発ですけれども安全対策は十分なのか今日は伺っていきたいと思います。

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大下：スタジオには内閣府・原子力安全委員会の専門委員として先日、福島第一原発を視察した独立総合研究所・所長の青山繁晴さんにお越しいただきました。よろしくお願いいたします。

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青山：よろしくお願いします。

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寺崎：まず荒木さん、昨日だ人が視察した浜岡原発。３月１１日の地震後にどんな安全対策がとられたのか。これから、どんな安全対策をしようとしているのか教えてください。

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荒木：まず、これは空からの画（写真）なんですけれども、こちらから１号機・２号機・・・５号機と並んでいまして。いちばん近いところで海から３００メートルほど。海江田大臣が視察した防波堤となっている砂丘なんですけれども、それはこの位置にあります。　　　（つづく

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荒木：浜岡原発１号機・２号機なんですけれども廃炉作業中です。そして３号機は点検中で、７月から再稼働するかどうかということが注目されています。そして、４号機・５号機は稼働中なんですが、止めるべきではないかという声もあります。　　（つづく

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荒木：中部電力なんですけれども安全対策については、こうしています。こちらです。すでにやっているものとしては、災害対策用発電機。これは４月１２日にできました。これは原子炉の屋上にできたわけです。そして、動く動力ポンプなども設置しました。　　（つづく

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荒木：これからなんですが、２０１２年完成予定で非常用交流電源装置を２０メートル以上の高台に設置するということです。他にも、２~３年かけて建設予定なのは１２メートル以上の防波壁。これは津波から守るためのものです。　　（つづく

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荒木：中部電力なんですが、これまでの津波の対策としては高さが１０～１５メートル・幅が２０メートルほどあるんですが、これで大丈夫としていました。というのは、東海地震の想定津波（最大８メートル）から十分、原子炉を守れるとしていました。　　（つづく

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荒木：注目の３号機ですが、７月にも再稼働されるんじゃないかといわれていますが。大臣たちはこう言っています。海江田大臣は「結論は急がないで、真剣に考える」ということです。静岡県の川勝知事は「津波対策が付け焼刃の中で行われている不安を払拭できない中で再稼働するはずがない」と　（つづく

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荒木：中部電力の水野社長は「ひとつ目の砂丘で安全性は確保できている。二つ目は安心してもらうための更なる対策だ」というように話しています。

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寺崎：青山さんは先々週、福島に行かれて事故の状況もご覧になった。この浜岡原発もかなり行かれているんですよね。

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青山：そうですね。僕はテロ対策の視点で浜岡には何度か行ってます。

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寺崎：今の安全対策を見ると地震の揺れというよりも、津波への対策ですよね？

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青山：おっしゃる通りで、浜岡は地震の揺れに対しては１０００ガルという大きな想定になっているので、揺れに対してはかなり強いと思います。福島第一原発も現場に入ると、吉田所長もおっしゃってたことなんですが、「揺れに対しては福島もかなり耐えました。問題は津波でした。　（つづく