呟怖と散文 22

創作文まとめ
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晴れ時々雨 @rio11ruiagent

一人の人のある時間を買い何かを依頼するということがあると思う。 例えば家政婦を雇い家事をさせる。例えばタクシーを呼び行き先を告げる。例えばある筋からおねーちゃんを派遣してもらい性欲を満たす。 なるほど、職に貴賤はないらしいから同じなのだろう。 #140字小説 釈然

2019-02-25 23:34:15
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

俺はせいぜい静かに後をつけるくらいしかできないが、相棒は対象に予め触ったり話しかけたりする。俺は一気に喉笛を裂くことしかできないが、相棒は絶命するまで時間をかける。長く共にいるが、どちらがより強くより冷酷なのだろう。 #呟怖 twitter.com/kwaidanbattle/…

2019-02-25 21:39:25
ログアウト @kwaidanbattle

何処迄近付こうとも、被毛の奥の深淵は手懐けられない今夜のお題。 #このお題で呟怖をください #呟怖 pic.twitter.com/YZaCRKWu7k

2019-02-25 01:06:23
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

2日前の女の尻が忘れられない。視界を掠めた左右に振れる肉の塊。俺は耐えた、2日も。もう一度目の前に現れたら人間ではいられなくなる。飢えというのは凌がなければ命に関わるのだ。 #呟怖 twitter.com/kwaidanbattle/…

2019-02-25 10:11:04
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

ごめんなさい。毎回ほんの少し食事に除草剤を入れています。あなたがお腹を下したり胃薬が手放せなくなったのはこのせいです。なんでしょう、美味しく食べてほしかっただけなのですがいつの間にかこんなことをするようになってしまった。食べながら首を傾げるあなた。今日はちょっと量が多かったかしら

2019-02-25 08:48:58
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

うちにはボケたばあさんがいる。近頃理解不能になったのでどうしたもんかと考えあぐねていた。すると突然ばあさんの意識の中に入った。 ばあさんの視界には遠くなったり近くなったりしながらいつも決まった男が映っていた。それから全く違う男が目の前に現れた。なんて顔で見やがる、じいさんよ #呟怖

2019-02-25 01:14:50
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

今日はいいかなんて聞いてしまった。思わぬ愚行を重ねさせる君が悪いんだ。柔らかく小さい手が軽く膝を叩いて僕を勘違いさせる。だって今日はどかさないから。股の上で爪を弄ぶ君の指が意味ありげに笑ったような気がしてつい罠にハマってしまった。 今日は君に入れさせてくれる? #140字小説 お願い

2019-02-25 01:00:22
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

#私はなんのために生きていくの 死んでいくときにそれがなんであったか知りたいからわたしは生きる 誰にも語ることのできない答えを見つけて それが知りたければ最後まで生き切るしかない

2019-02-24 22:57:51
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

昔はさ、あんたが帰ったあとの灰皿の定位置はテレビの上だった。私は吸わなかったから。 テレビが嘘みたいに薄くなっちゃってそれと同時にあんたが来なくなって灰皿は行き場を失った。 憐れでさ、あんまり寂しそうだったから、ついでに置いてったマルボロに火をつけた。今は私の相棒 #テレビの上の灰皿

2019-02-24 22:00:24
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

#他人に理解されにくい自分の嫌いなもの あったわ。倉明さんが夢占いっておっしゃってましたけど、わたしは占いそのものが大嫌い。 あんなもん。地震予報みたいなもんでしょ。 あれに金払うなんてそれこそ無駄無駄無駄無駄無駄ァ

2019-02-24 20:43:38
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

穴が空いているものに何か埋めたくなるのは本能のようですよ。彼は自らあけた机の穴に削って出た木屑を埋め込んでいました。そこに理屈などないのです。 自分に穴が空いている自覚はありませんが、穴を埋める欲求はあるようです。 あなた、何かお持ちですか。 #140字小説 不満というほどのものではない

2019-02-24 19:11:23
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

裏切られるかもしれない騙されるかもしれないと思うときは、裏切られるし騙される。 それでもいいじゃないと思えたら、そうはならない。 それでいいじゃない。人にされて傷つくほうが、自分が誰かをそんなふうに傷つけるよりずっとずっといい。あなたにならそれがわかるんじゃないですか。 #140字小説

2019-02-24 19:03:24
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

あまりにもたくさんの世界を持ちすぎて、もっと端的に自分を確認したい。そんなときセックスしたくなるのだ。 そのときの私は散らばったものをかき集めるように一つに重なり私になる。それと同時に細かく千切れ細胞のひとつひとつが自己主張をし始める。うざったいぐらい体は喋る。私はこうである、と

2019-02-24 18:32:18
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

午後の太陽が春らしさをもう一つ連れてきた。家の屋根やずらりと駐車してある車に反射してきらきらなこの景色が本当に好きだ。 誰にも行き交わさず一人のんびり走らせる車内は眠気を誘う。もしかして眠ってもいいのじゃないかしら。どうせ一本道だし誰も来ないし。 窓からの陽気に身を委ねて目を閉じた

2019-02-24 15:49:59
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

友人がスカートを履いてきた。初めて見たがちょっと吹きそうになった。一体どういう心境なのだろう。 スカートというのはなんて大胆な服なんだ。あの下はもうパンツなのだ。すごい、衝撃的な無防備。なんだヤル気か。でもタイツを履いているから皮2枚か。 わくわくしながら彼女のあとを行く。

2019-02-24 14:08:07
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

つやつやして膨らんでいる君の唇が僕の名を呼ぶことを想像してみる。立体的なその二枚の肉の間からくすんだ真珠みたいに光る前歯が覗く。濡れた舌が口の中を上下するのを思い浮かべ僕は勃起する。 声もイントネーションも知らないけど、きっと最高だろうね。 #140字小説

2019-02-24 00:30:42
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

寒さで君の胸に鳥肌が浮いている。真ん中にひときわ大きい鳥肌の親分が。ごめんごめんこれは乳首だったね。君の縮こまった乳首は寒さなのか羞恥心なのか誘ってるのかわからないけど尖って上を向いている。 どうあろうと次には口に含むことは決まっているんだけど。 #140字小説

2019-02-23 19:11:54
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

その気分になると目の中に火花が散って何もわからなくなる。確か30回目だ、こんなふうになるのは。僕はその間にすっかり職人のようになって、後始末や保存方法にこだわりさえ持てるようになった。 でもどんなに素晴らしい成果を上げても火花は止まらない。まず最初の人選を誤ったんだ。ね、母さん。

2019-02-23 18:37:03
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

この人私が見えるんだわ。この人の肩に汚いものがまとわり付くのが見えて思わず払ったら気がついて振り返った。私を見てすごく嫌な顔をしている。ごめんなさいね、でもさっきのはとてもよくない物だから見過ごせなかったの。気になるから後ろについていくね、私のずっと後を生きる人さん。

2019-02-23 18:05:49
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

私は濡れた毛布。べしょべしょしている。触ってもふかふかしてないし、くるまれたら不快だ。からりとしたシーツに憧れている。あれはいい。なんたって風に揺れるし人を不快にさせない。 でもずっと湿ってるなんて珍しいから触ってもいいよ。喉が渇いたら絞って飲んでもいいよ。毒だけどね。 #140字小説

2019-02-23 12:16:22
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

落ちたって死にはしない。苦しいだけだ。氷の上にいたって海に落ちたって結局大変なんだよ。でもたまに朝日が暖かかったり、鳥が飛んでったり、星が見える。それを思い出しながら行くんだ、どこかに。

2019-02-23 08:56:34
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

今立っているのは海上を漂う流氷の上で、それは動き続け形を変え続けている。ほら、だいぶ春だから溶けて角が欠けていく。足を踏ん張ったってだめだ。もっと膝を使って衝撃を吸収しバランスをとるんだ。ぷかぷか浮かぶ氷の地面は落っこちたら這い上がるのは至難の業だ。無理だと言ってもいい。

2019-02-23 08:46:24
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

ランドセルを玄関に放り投げて田んぼ用水に向かう。風間たちはもう集まっていた。くそ、いい場所取られてる。ザリ釣りは場所が肝心、水の中がごちゃごちゃしてるとこがいい。用水に沿って風間たちから離れると畦に婆さんが立っていた。 「おめもくうか」 二つになったザリをすすり一つ差し出す #呟怖

2019-02-22 23:13:17
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

#主人公に特殊能力を与えて即終わる物語 翁が妖しく光る竹を薙ぐと切り口から真っ二つになった輝く童子が現れた。爺は目を瞠り一瞬出遅れた。すると童子は超再生し竹を弾き飛ばしながら天を突くほどの巨躯となり逆立った髪を爺に疾走らせ串刺しにした。

2019-02-22 19:00:29
晴れ時々雨 @rio11ruiagent

#怪談大喜利 政治的発言をする外国人にクソリプを送り続け、めためたに論破されていた。 pic.twitter.com/wprYUlz8T9

2019-02-22 18:06:28
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