ディオニュソス

ろしなんて @roshinante

白土三平はやっぱりバッコスで一つの頂点を極めてると思う。文化人類学的な知見と、メダルト・ボスの現存在分析の性倒錯論をミックスしてアフリカを舞台に実に異様な物語を完成させた。油断するとアフリカってよりはアジアというか日本ぽくなるのはご愛嬌だけどね。

どわあふ @dwarf_DLM

「白土三平伝」読了。氏の荘厳なイメージが変わった……幼い頃から身近にあった差別を否定し、自然に歩み寄っていった「人間」だったんすね……。カムイ伝は基本として、「サバンナ」「バッコス」は読まないとイカンと思ったです。 貸本時代は手塚治虫の絵柄を参考にしてたことも確認できてよかった。

世に倦む日日 @yoniumuhibi

千葉麗子が週刊実話の取材を受けている。この件 exci.to/1VQ6yA2 だろうか。昨日からウェーバーの「宗教社会学」を読み直し始めた。しばき隊の分析には丸山真男だけでは手が足りず、ウェーバーに助けてもらう必要があるからだ。白土三平の「バッコス」も読み直そう。

山川タカシ aka デイビッド・山川・ベッカム @abura

仁さん推薦、白土三平『バッコス』を読み終わったのでとっても厭世的な気分になっております。 pic.twitter.com/Tbtm5Malm0

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小林敬/KEI Kobayashi @tanukibayashi

@kentaro666 プレミアがつく前に慌てて買って就寝前に寝床で読破してうなされました。人間性の根元にあくまで理知的に迫らんとするアフリカスカトロカルトロマン。圧倒されました。 pic.twitter.com/sd4hZEKS7A

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いちな @jmaieh

.@kentaro666 バッコスの愛蔵版持ってます。舞台も絵も常軌を逸してて、今まで読んだ中で最も衝撃的な漫画の１つです。動物の描写も生き生きしてて素晴らしかった。凄い作品なのにあまり知名度ないですね pic.twitter.com/CjGrtMGYhw

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TOKI @TOKI_darna

白土三平先生の『バッコス』豪華愛蔵版。 ギリシャ神話の舞台をアフリカ大陸に置き換えた超弩級カリスマ変態劇画。 まるで枕代わりにする辞書のような装丁で、ページの手触り（紙質）も辞書っぽい。 ぜひ日本中の図書館に…お薦めできないｗ pic.twitter.com/vSDMROLNst

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阿乱隅氏 @yoiinago417

少年マガジンより、何と「ベン・ハー」の戦車競争シーンをイラストで解説。アンドリュー・マートンの名前まで出てくる本格派だ。今の映画書籍もこうやってイラストで説明してよ。例によって司令室みたいな部屋でモニターを見ているがホントかよ。70ミリと35ミリカメラを分けて描くとか、マニアックだ。 pic.twitter.com/tkNqoO9IfR

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書肆ゲンシシャ/幻視者の集い @Book_Genshisha

ソロモン・ジョセフ・ソロモンによる「アヤックスとカッサンドラ」（1886年）。カッサンドラは、ギリシア神話に登場するトロイの王女で、悲劇の予言者と呼ばれ、トロイの木馬など予言を信じてもらえず、トロイ陥落の際にアヤックスに強姦されました。書肆ゲンシシャでは官能絵画の画集を扱っています。 pic.twitter.com/CiOblekB8T

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ラテン語さん @latina_sama

私の友人の、古代ギリシャ・ローマの研究者が書いたディズニーアニメ映画『ヘラクレス』の解説ブログです。 ガチ専門家が書いたものすごく濃い解説で、もっと多くの人に読んでほしいです。ディズニーファンもそうでない方もぜひ！ eureka-merl.hatenablog.com/archive/catego… pic.twitter.com/ZZH4dNvsfm

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藤村シシン🏛 @s_i_s_i_n

過去講座の再配信、9日までです！ ゲームさんぽさんから来て下さった方も多いみたいでありがとうありがとう🙏 twitter.com/s_i_s_i_n/stat…

藤村シシン4/21~神話受容史講座 @s_i_s_i_n

古代ギリシャ講座、配信中です！ オンラインで世界中のポリスから見られます。  【再販中】藤村シシン オンデマンド特集 |　NHKカルチャー 神話文学史、魔術、医神など。8/9まで。 nhk-cul.co.jp/misc/ondemand_… 【現行講座、次8/19】女神と女性④（全8回） nhk-cul.co.jp/programs/progr… #藤村シシン講座 pic.twitter.com/kljC9HZ76O

2022-07-16 12:48:56

ゴッホ今泉 @GoghImaizumi

30 Sword and Sandal Movies, Peplum Movies (Greco-Roman Mythology)　greekgodsparadise.com/2017/03/24/40-…

J. Totino Tedesco @TotinoTedesco

My cover for DC's Olympus:Rebirth. pic.twitter.com/tgfPnayAyG

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古代ギリシャのヘルメス @kodaigirisyano

スネル『精神の発見』を読んでいますが名文に溢れています． ―― ソークラテースは最も散文的なギリシア人なのであった．死を目前にひかえ，もう一度自分の生を誠実に熟考した晩年になって初めて，彼は詩を作り始めた，あたかも己が生存の中の空隙を，死を前にしてなお埋めようとしているかのように． pic.twitter.com/6DpjoNixce

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古代ギリシャのヘルメス @kodaigirisyano

ソークラテースは若きプラトーンを悲劇の創作から横道にそらし，彼を哲学者にして散文作家に仕立て上げた． ―― ギリシャ語や文学，歴史，哲学まで必要な知識が多いため楽に読めるような本ではないですが（私も挫けて以来本棚の肥やしになっていましたので），じっくり取組み甲斐のある本です．

古代ギリシャのヘルメス @kodaigirisyano

人文学は理系とは異なり，この本を読むには最低限この辺の本に書かれた事は押さえておけというような案内がされ難いので，挫けてそのままという本も多いのかなと改めて思いました．たとえるならば西洋古典においてはクーン『科学革命の構造』並に重要な本だと思うのですが古書は入手困難なようですね．

古代ギリシャのヘルメス @kodaigirisyano

「謝ったら死ぬ」という心の働きが知られています．そこで人類で「最初に謝って死んだ人」を調べているのですが，これがなかなか難しい．こういった調査は『イリアス』を調べることから始まるのですが，そもそも『イリアス』には「謝罪」がなく，さらに「謝る」というギリシャ語も無さそうなのです．

古代ギリシャのヘルメス @kodaigirisyano

『イリアス』では，例えばアガメムノンはアキレウスに「償い（apoina）」をします．この償いは相手が被ったものを（回復するために）数倍にして返す，そういう性質のもので，「謝罪」ではありません．謝罪というのは「自分の非を認め詫びる」という意味で，「反省」と深い関係がある行為です．

古代ギリシャのヘルメス @kodaigirisyano

「反省は自己と魂の対話がなくては起こりえない」とはスネル『精神の発見』の訳者あとがきにある言葉ですが，つまり「反省」というのは時として，自己と魂を烈しく動揺させる行為といえます，それが他者から「強制」されたものであればなおさらでしょう．公衆の面前で自己と魂を動揺させねばならない．

古代ギリシャのヘルメス @kodaigirisyano

それほどに謝罪というのは覚悟を要する行為であるといえそうです．ここまで来ると「謝ると死ぬ」という心の働きが理解できます．それは自己の魂の分裂・動揺に関わることなのだと．ホメロスの世界には「魂」はなく，ゆえに自己と魂の対話はありません．ですから彼らに出来るのは「償い」だけなのです．

古代ギリシャのヘルメス @kodaigirisyano

ここからは少し込み入った話になりますが，アキレウスはアガメムノンの「償い」を受け入れません．彼はアガメムノンに「反省」を求めているように見えます．「反省」を知らない人々の中で，アキレウスはその感情に肉薄していた．だが誰もそれを行為にすることができない．それが悲劇を生む．

古代ギリシャのヘルメス @kodaigirisyano

しかし我々はすでに反省という行為を知っている． 「反省だけなら猿でも出来る」というのは嘘です．反省は極めて高度かつ文化的で，魂と自己の動揺と分裂を経験する崇高な行為なのです．だから「謝ると死ぬ人」がいれば，その人が何に怯えているのかを考えてあげましょう．

古代ギリシャのヘルメス @kodaigirisyano

そして謝罪を欲している人に，きちんと謝罪が届くように説得してあげることができれば，なお素晴らしいと思います．それこそ『イリアス』における悲劇を防ぐ手立てかもしれません．謝罪を拒否することで生じる「破局」は被害者だけでなく，加害者そして周囲の人にも無関係ではないのですから．

古代ギリシャのヘルメス @kodaigirisyano

なおアキレウスを怒らせ，戦線離脱を誘発したアガメムノンは，諸将からその責任を追求され，叱られると次のように返答します． 「長老よ，御身が私の愚かさをけなしつけたのも尤もである．迷いであった，それを身とても否みはせぬ」 この素直な「自己否定」に反省，自己と魂の動揺はみられませんね．

古代ギリシャのヘルメス @kodaigirisyano

@MNeeton 「謝る」を省き「償い」で済ませるというのが，自動車事故などの損害賠償制度ともいえそうです．