【Fate/Apocrypha】セレニケ・アイスコル・ユグドミレニアという悪役について【考察・怪文書】
彼女は本来読者に理解されてはいけないキャラなので、描写を最小限に抑えて同情や感情移入をされないようにしているなぁと常々思うのですが、割と画像系の媒体では戦闘シーンも端折られているのを見て、かっこいいとも思わせないためだろうか……と思ったりする。
2019-03-29 02:40:02僕はもう完全に、セレニケさんに対する解釈の答え合わせの機会はたった一度、あの春の日にいてもたってもいられなくてとらに走って貪るようにページをめくった瞬間しかなかったと思っています。
2019-03-29 02:43:06アニメから入って、コラボイベでふと気になって、情報だけ調べたら「……なんかこの人、アストルフォのこと割と好きじゃない? っていうか愛されたいだけじゃない?」と思って、原作を読んで「やっぱりだ」と思ったあの瞬間がすべて。
2019-03-29 02:45:11本音を言えばもっともっと公式サイドや派生で描かれてほしいけれど、彼女は深めれば深めるほど原作の物語、ジークとアストルフォの正当性を揺るがす存在になってしまうので。万が一にも裏切りと思わせてはいけない、同情させてはいけない人なので……。
2019-03-29 02:54:25なんというか、セレニケさんに対する僕の抱く感情が強固に、完成されて見えるのなら、多分それは「彼女のキャラクター」が既に完成した、この上ない強固な「悪役」であることに起因していると思うよ
2019-03-29 02:58:04本編でもう「完成」なんですよセレニケさん。もうそこから動かしちゃいけないんですよ。「実は可哀想な人でした」とかやっちゃダメなんですよ。そのくらいはっきりとした「役割」を物語から与えられているので、その遊びのなさこそが完成なのかなぁ……みたいな。
2019-03-29 03:00:44やっぱ推しがdisられるのはあんまり見たくないけど、そこまでしっかりとした役割が与えられたセレニケさんの果たしたものは絶対に否定したくないので、アストルフォの忠義を疑われるのが一番きつい。疑われないようにああして描かれなかったのだからそこを疑ったらセレニケさんの存在を疑うことになる
2019-03-29 03:03:26と、言うマイ哲学を持っているので氷のように美しく完成した悪役だと思ってますねセレニケさんのこと……なんていうかそれを崩すのは読み手の仕事かなって思ってるので、公式にはある意味で一番期待していないふしはある。だから同情すべき隙を作るのは僕の仕事でもあるかなって。
2019-03-29 03:06:16そういうわけで セレニケさんが徹頭徹尾Apocryphaにおける悪役を担うのなら、彼女に寄り添うのは公式じゃなくてファンのやるべきことだよねという思考ですね。だから僕は考察するし解釈するし妄想するし同情するよ。だって彼女のファンだからね。ある意味そこをすごく割り切りやすいキャラでもある。
2019-03-29 03:09:32まぁそれはそれとして公式がなんかぶん投げてきたら五体投地してあああああああああ!!!!!!!って叫んで宴が三日三晩続くから……っていうかそういう理由で「絶対掘り下げ・追加要素ないでしょ」ってたかくくってるから、いざ投げてこられたら多分死にます。
2019-03-29 03:11:32常々言ってるけど、ロマニ実装はまぁないでしょ……というスタンスを取りつつもワンチャンありえる可能性は否定できないと思っているけどセレニケさんは欲しいと言いつつないと思ってるから実際放り投げられた時の死亡事故率は高いと思う。僕は死にます。以上です。
2019-03-29 03:13:11……いやあの何を長々と語ったかって、我慢できずフライングでコミカライズの今月のやつ読んで、退場回でサブタイがセレニケさんの名を冠していたわけなんだけど、大分初期にあるゴルドさんのサブタイ回と比べたら全くと言っていいほど人物の掘り下げがなかったので、「あぁ、そうなんだな」って。
2019-03-29 03:27:07「何の事情があってこういう行為に及んだのか」っていうやつね、そういう「仕方ないところもあるな」っていう気持ちになれるような隙をね、与えられないんだなぁセレニケさんは、と。それはファンとして寂しいことでもあるんだけど、役割的にそりゃそうか、と納得もしたんですよね。
2019-03-29 03:27:08結局まぁ現実でもそうだけど、大概悪事に深い事情を求めるのって外野であって、現実の場合は「悪は自分たちと違うもの」って思いたくて理由を求めるとか言うじゃないですか。だからそこを求めるのは「同情したい僕」なんですよね結局のところ。
2019-03-29 03:27:08僕は正直なところ「でもこの人はこういう生い立ちだからこうなっちゃった」ってはっきり言える人物が好きなのを羨ましいなぁと思うこともあるんだけど、まぁ他人の持ち物を羨んでも仕方ないし、この「完成された悪役」こそがセレニケさんに与えられた物語のすべてなんだな、って思います。
2019-03-29 03:29:09ぶっちゃけ羨ましいですよ、こんなに可哀想な理由が実はあったんです、あるんですって言えるキャラあああ でも「アストルフォは裏切るだけの理由があったんです」と伝えるためのキャラクターを好きになったからにはもうこれは受け入れるしかないじゃないですか! という!
2019-03-29 03:31:04ただ、その代わりに「完成した悪役としてのセレニケ・アイスコル・ユグドミレニアという存在」を彼女のファンは与えられているんだなぁって思うので、よしわかったそこからはファンの仕事だ任せろみたいな境地でやっていくしかない、手持ちのカードで戦うしかない。そしてカードは全部配られた。
2019-03-29 03:34:08だからもうセレニケさんファンとしてはこの手持ちカードをどう組み合わせるのかというのがお仕事であって、そこから解釈して考察して妄想して寄り添っていくしかないんですよ。原作は読み手を彼女に寄り添わせない。だから僕が寄り添っていく。そういう覚悟を今夜固めたというか。
2019-03-29 03:35:53なので追撃があった場合には僕は死にます。つきましてはBDBOXの特典小説が残り唯一の未読作となるので、そこに彼女の記述があったら1kill入るし今後の諸々の展開次第では五体投地して三日三晩宴が続き僕は死にます。以上です。
2019-03-29 03:37:33いや全く、セレニケさんは清々しいくらい「彼女の事情」に「読者が同情すべき描写」が一切ないですからね……公式では無念を描いてもいけないし同情の余地を与えてはいけない、そういう業みたいなものがあるから、そこから先、「実はこんなことがあったかもしれないよ」はファンの領域なんだよな。多分
2019-03-29 03:41:55