190407「写真批評の交差点 インスタグラムと現代視覚文化論トークイベント #in_0407 」
きりとり:マノヴィッチを読んで突き放されたような気分を、2000年代の論考しかデジタル写真についての論考がなかったなかでいろんな人に知ってもらいたかった。美術家のリアリティとしてインスタグラムが現れるのなら、何年もかけて研究したマノヴィッチの文章を読んでもらいたかった。 #in_0407
2019-04-07 20:20:34竹内:リスキーな研究だと思う。キャッチャーだけどどんどん動いている現象。マノヴィッチの野心を感じる。圧倒的な量で勝負しようとしている。 #in_0407
2019-04-07 20:23:12増田:撮る撮られるという関係には力関係があるけれど、自撮りはなし崩しになる。90年代までの論じられ方に対して「沈黙」はキーワードだと思う。写真を見ることと撮ることが重なる。それをどう意識している? #in_0407
2019-04-07 20:25:12竹内:メタに立たないと、1枚で十分だし、バルトの『明るい部屋』で書いた「目を閉じる」ことがようやくわかるようになってきた。1枚の写真への潜水能力が重要。言葉を語ることのむずかしさはマノヴィッチからも感じた。 #in_0407
2019-04-07 20:28:32竹内:マノヴィッチがいいねをめぐる認証問題から離れるといいながら、最後は欲望の話にもなっているところがおもしろい。 #in_0407
2019-04-07 20:31:05質問:今後の写真についての書かれ方について、ユーザーを主語にした本だと思ったが、主語を法人(キャノンやソニーなど)にして写真を語れるか? きりとり:同人誌でフィルムについての論考を読んだ。フィルムにまつわる噂話をカメラ企業の人が匿名で、法人を主語に書いていた。 #in_0407
2019-04-07 20:34:00増田:ユーザーは内容にこだわっているようでいて、プラットフォームに踊らされているだけだという指摘に陥りがちだけど、他方で企業側に立つ書き方は苦しい部分がある。ユーザーの立場もプラットフォーム側の技術論も両方必要かと思う。 #in_0407
2019-04-07 20:36:06質問:インスタ本では内容と形式を分けているが、白は印画紙という形式にも関わっているのでは。 竹内:その矛盾はきりとりさんの指摘の通りで、グレーにされたままにされている。写真はそういうものから切り離せない。写真はつねになにかの写真であると同時に支持体が必要。 #in_0407
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