190407「写真批評の交差点 インスタグラムと現代視覚文化論トークイベント #in_0407 」

写真批評の交差点:イメージを見ること、語ること、研究すること インスタグラムと現代視覚文化論 トークイベント 登壇|きりとりめでる、増田展大、竹内万里子 続きを読む
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はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

滑り込んだ。可能な範囲でツイートしてみます。 #ig_0407 写真批評の交差点:イメージを見ること、語ること、研究すること インスタグラムと現代視覚文化論 トークイベント seikosha-books.com/event/4335

2019-04-07 19:01:39
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

増田:写真批評の交差点ということで、まず『インスタグラムと現代視覚文化論』について。複雑な構成な本で、右からも左からも読める本。片方からはレフ・マノビッチの「インスタグラムと現代イメージ」という論文の翻訳、反対からはその論考の視野を広げる論考という構成。 #in_0407

2019-04-07 19:14:27
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

増田:写真論にもいろいろあって、作家のアートとしての作品を扱う美学的立場や、社会に流通する写真(私は化学写真)を扱う社会学的立場などがあります。この本の日本人パートには、データ分析家などさまざまな方が寄稿されています。 #in_0407

2019-04-07 19:16:15
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

増田:「インスタグラムと現代イメージ」でマノヴィッチは、カルチュラル・アナリティクスと呼ばれる手法で1500万枚の画像データ分類学的なアプローチで論じています。写真を定義することの困難を指摘し、メディウムではなくデジタル技術を用いたプラットフォームとして扱うことの指摘など。 #in_0407

2019-04-07 19:19:34
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

増田:写真を大雑把に3つに分類→1)カジュアル写真-とりとめない写真、2)プロフェッショナル写真-こだわりのある上手い写真、3)デザイン写真-カメラロール上の配置や色合いなどに配慮しデザインされた写真 #in_0407

2019-04-07 19:23:36
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

増田:デザイン写真の延長に「インスタグラミズム」を位置づけ、インスタグラムを介して民主化された「メディア形式とスキルやコンテンツとのハイブリッド」。 #in_0407

2019-04-07 19:26:12
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

増田:日本人パートの紹介。甲斐良明-「インスタグラミズム」の美学をスナップ写真の美学や写真家との接続。きりとりめでる-カルチュラル・アナリティクスへと至るマノヴィッチを辿り直す試み。ばるぼら-インスタグラムの機能の変遷からユーザーの志向をあぶり出す。 #in_0407

2019-04-07 19:28:41
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

増田:前川修-デジタル写真論からプログラム、フロー、ネットワークなどを明らかに。増田-セルフィーに焦点をあて写真論の外部に接続。永田-photoshop以降の写真論。 #in_0407

2019-04-07 19:30:29
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

増田:荒尾幸一郎-可視化法学におけるコードの紹介から情報工学とアートの接続。筒井淳也-計量社会学から見るインスタグラム。久保田-カルチュラル・アナリティクスの過去→現在。 #in_0407

2019-04-07 19:32:36
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

増田:刊行後、写真の研究者からの反応は少なかった。写真論の外部に広がるのがこの本の良さだった。インスタグラムが上手くなる本と思われてるかも? #in_0407

2019-04-07 19:33:53
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

きりとり:刊行後イベントをいくつかしたので、そのときの反応をまとめながらこのあとの竹内さんのお話につなげたい。大きくポジティブ/ネガティブに分かれる。ポジティブなものは、インスタグラミズムの応用可能性についての指摘があった。 #in_0407

2019-04-07 19:39:21
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

インスタグラムを介したイラストレーションの変化、「私」から「私たち」へというアニメーションとの類似性、「ピクシミズム」など他のプラットフォーム分析への展開、SNSとファッション写真の関係など。 #in_0407 twitter.com/kohe13/status/…

2019-04-07 19:43:37
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

きりとり:逆にマノヴィッチの楽観的な美学観への批判もあった。イズムを回避すると言いながらインスタグラミズムと言うことへの批判、デザイン写真を意識的に取り入れているのではなくアーキテクチャによる制御なのではという批判など。 #in_0407

2019-04-07 19:48:04
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

きりとり:インスタ映え(内容・対象)に対して、デザイン写真はプラットフォームによる影響を理解した形式/様式なのでは。他方で吉田寛さんは、インスタ映えは内容と形式のあいだにあるものだとも言っていた。 #in_0407

2019-04-07 19:51:18
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

きりとり:永田さんの論考では、梅ラボさんの作品を対象に分析し、コンテンツの内容とコラージュの方法は内容と形式の輻輳自体が問われているのではと指摘している。マノヴィッチの分析における恣意性はフォーマリズムへの回答として機能しているのでは。(最後は超意訳でまちがえていそう) #in_0407

2019-04-07 19:57:08
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

きりとり:マノヴィッチはおそらくインスタグラムのために分析している一方で文章がそうなっていないことがある。竹内さんの本では、写真を見るとき、対象にたいして自己が考えたことをどう手放すかという倫理について書かれていると思う。マノヴィッチは竹内さんの本を読むべき! #in_0407

2019-04-07 19:59:25
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

きりとり:手を動かしつづけると竹内さんは書いているが、どういう意図かうかがいたい。 #in_0407

2019-04-07 20:01:12
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

竹内:なぜ呼ばれたか今わかりました。『沈黙とイメージ』を書いていて、私が言葉を紡ぐときにやめようと思っていたのはメタに立たないということ。研究を軽視しているわけではなく、私の喜びにならないと思ったから。つねにその場にいようという気持ちで書いた。 #in_0407

2019-04-07 20:07:44
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

竹内:あと、写真を図版としたくなかった。文章を自慢するのではなく、写真への敬意を示すために写真が写真そのものとして存在するような本にしてくださいとデザイナーに頼んで、写真は別で印刷して本に手貼りしています。 #in_0407

2019-04-07 20:09:28
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

竹内:ある意味個人的に見えるけれど、社会的な現象にも意識していて、美大の卒制展のステートメントを読んでいると大勢が「いまはSNS時代で〜」と書いている。そういう状況下において言葉をどう紡ぐか。 #in_0407

2019-04-07 20:12:25
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

竹内:マノヴィッチのインスタ本はすごく難解でした。本の可能性と限界を自覚しながら進められたと思いますが、なぜこの本にそこまでエネルギーを注いだのですか? #in_0407

2019-04-07 20:16:25
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

きりとり:最初はマノヴィッチの翻訳だけにする可能性もあったんですが、以前の本への批判に対する隠された参照点があると思う。それが実り豊かな文章になっていると思ったので、それを補足して輪郭を明らかにする論考が必要だと思って増田さんなどに依頼した。 #in_0407

2019-04-07 20:17:54
はるろ|山をおりる⛰ @kohe13

増田:きりとりさんの見立てはそうかもしれないし、マノヴィッチは既存の映像論にフラストレーションを感じているのかもしれない。 #in_0407

2019-04-07 20:18:47