【ケイ惑】螢惑星の紋章

蛍×惑 螢惑星(けいこくせい)の紋章を持つ二人が出会った時、災厄が起こる。 そう古くから言い伝えられてきた。
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大崎巧実 @mboxtw

今日の妄想は螢惑星ネタのケイ惑。 一人ですっげぇ萌えてた。 出会ってはいけない二人が出会ったってお約束。 二人が揃った時、禍つ星が世界を終焉へと導いていくっていう。 ……凄く楽しかった……

2019-03-30 13:25:12
大崎巧実 @mboxtw

幼子が笑う。どこまでも無邪気に、どこまでも純粋に。 だけど人々は禍つ者としてその幼子を蔑んだ。 ただ産まれてきただけで。 ただ、俺と同じ星の刻印を持っていた所為で。 昼に叫んでいた妄想はこんなイメージ。小さいケイを育てる惑のお話。 けれどそれ自体が禁忌の始まりっていう pic.twitter.com/9A0V6AGT1r

2019-03-30 21:38:03
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大崎巧実 @mboxtw

この頃が二人にとって一番幸せで。 まだ小さかったケイはなんにも知らなくて、ただわっくんと一緒に居られるのが嬉しかった。 枠はすべてを知っていて、それでもケイを殺せなかった。 いつか災いを呼ぶ存在だとわかっていて、それが破滅に導くとわかっていて、でも小さな命を奪う事が出来なかった

2019-03-30 21:40:00
大崎巧実 @mboxtw

語りたいので螢惑星のネタを垂れ流す。 この世界には言い伝えみたいなのがあって、螢惑星はとても不吉な物とされていた。 これはリアルでもそうなんだけど、良くない事の予兆とされる。 で、その紋章を持っていたのはわっくんだけだった。でも惑は人々に歓迎された。

2019-03-31 21:24:11
大崎巧実 @mboxtw

螢惑星の紋章には二種類あって、人に災いをもたらすものと人に栄光を与える物の二つあり、惑が持っていたのは繁栄をもたらす光の紋章。 だから人々は歓迎した。惑が導くものは人にとって『良い物』だから。 で、特に何もなかったわけです。螢惑星は二人揃わなければ意味がないから。

2019-03-31 21:28:53
大崎巧実 @mboxtw

長い間惑だけが存在していて、栄光の星である彼は人々を助けて生きてきた。 命が尽きるその時までそのまま続くと思われていたけれど、とうとうもう一人が産まれてきてしまうんですね。 ケイは母親の命と引き換えに産まれてきた子供。

2019-03-31 21:30:54
大崎巧実 @mboxtw

産まれてすぐは可哀想な子供だと思われてた。紋章もなかったし普通の赤ん坊だと思われていたから。 けれど惑がケイに会いに来たんですね。哀れな子供に祝福を与えてくれないかって。 その時、惑に反応してケイの紋章が浮かび上がる。人々は螢惑星が揃ってしまった事で騒然となるわけです。

2019-03-31 21:33:31
大崎巧実 @mboxtw

ケイが持っていたのは惑と対になる負の紋章。破滅に導く螢惑星の存在に人は恐れ、その原因となるであろうケイの排除を言い出した。 つまりこのまま生かしてたら危険だから殺せと。それに当然わっくんは反発する。産まれたばかりの赤子を殺せるわけがない。何もこいつは知らないのにって

2019-03-31 21:35:57
大崎巧実 @mboxtw

まだ一人で何かをする事さえ出来ない赤子。そんな存在に罪なんかあるのか、そう惑は訴えるけれど人々は破滅を恐れ、なんとかケイを排除したい。 このままでは殺される、と惑はケイを連れて行ってしまうんです。誰かの手に委ねたら確実に殺されるとわかってたから

2019-03-31 21:38:16
大崎巧実 @mboxtw

そして惑はケイを育て始めるわけだ。 ちゃんと言い聞かせれば破滅の星だなんて呼ばれなくなる。どんな力を持っているのかはわからないけれど、使い方を誤らなければちゃんと生きていける、そう信じて。 でもそれがすべての始まりで、間違いだったんだけど。

2019-03-31 21:41:46
大崎巧実 @mboxtw

大きくなっていくケイは惑に物凄く懐いた。ずっと傍から離れないし、惑のいう事だけは良く聞いた。 まだ小さいからかもしれないけれど、ケイには何の力も感じられなくて、普通の子供でしかない彼に螢惑星が不吉なんて嘘じゃないかとさえ思い始めてた。

2019-03-31 21:43:13
大崎巧実 @mboxtw

悪戯して惑を困らせる事もあるけれど、でも二人の生活は凄く幸せで、楽しくて。何事もなく終われると思ってた。このまま大きくなっても変わらずに、って。 で、ケイが大きくなって運命が動き始めるわけです。 惑が知らなかった事、気付かなかった事、全部ケイに告げられる。

2019-03-31 21:45:38
大崎巧実 @mboxtw

ケイはあっという間に大きくなった。早く成長したくて、早く惑と一緒になりたくて、物凄い速さで成長していった。 螢惑星の紋章を持つものは人と異なる時間を生きるので、惑はケイが大きくなってもそのままの姿。身長も抜かされて悔しい思いもしてたけどw

2019-03-31 21:47:19
大崎巧実 @mboxtw

ケイは惑に告げた。小さいころ、惑の傍をずっと離れなかったのは懐いていたからだけじゃない。 ケイの周りには悪意しかなくて。みんななんで生きているのかと問うような視線ばかりでとても恐ろしかった。惑だけが愛してくれる存在だった。 身の危険は昔から今になっても変わらず続いていたけれど。

2019-03-31 21:49:03
大崎巧実 @mboxtw

惑の目が離れた所で続いていた迫害。それが恐ろしくて惑の傍を離れるのが嫌だった。 ケイの中には人に対する情など無く、惑が教え続けた正義などどうしても理解する事など出来なかった。 こんな人々をどうして助けなければいけないんだろう?って

2019-03-31 21:51:12
大崎巧実 @mboxtw

そうして、ケイは惑に告げる。螢惑星がどうして不吉と言われるのか知ってる?って。 ケイには何かを動かす力はない。何かを宿しているわけでもない。 それなのに、どうして不吉とされるのか。 それはね。俺が惑の力を逆転させるからだよって。

2019-03-31 21:52:54
大崎巧実 @mboxtw

何の力もないケイが唯一出来る事。それが惑の持つ光に干渉する力。 わっくんが人々を救う為に持っている強い強い光の力を操り、それを闇に変える。 惑の力が強ければ強いほど、それを吸い取るケイの力も強くなる。そんな循環。 そうしてケイは人への復讐を始める。

2019-03-31 21:55:07
大崎巧実 @mboxtw

ケイはわっくんと一緒に居られればそれだけで良かった。 二人だけの世界以外望まなくて、それさえ満たされているのなら人の世界にも興味など無かった。 でも、人はそれを壊そうとした。自分からわっくんを引き離そうと暗躍してるのにも気づいてた。 だから反撃に出たというか。

2019-03-31 21:56:55
大崎巧実 @mboxtw

今までずっと『イイコ』だったケイの告白にわっくんは物凄く困惑するんだけど、その理由もケイは教えてくれた。 ずっと惑のいう事聞いて良い子にしてたのは、惑が褒めてくれるから。そうすれば惑が笑ってくれるから。 それに意味など無く、全部は惑の為だけ。ただそれだけ。

2019-03-31 21:58:45
大崎巧実 @mboxtw

ケイからみればこの世界は闇の中で。そんな自分に唯一与えられた光がわっくんで。だから奪われまいと必死にしがみ付いた。そんな感じ。 わっくんがずっとずっと教えてきた事は、どうしても理解出来なくて。 そうして人々は自分達に害をなそうとするケイを殺そうとする。

2019-03-31 22:00:45
大崎巧実 @mboxtw

自分が守り続けてきた人と、自分が大事に育ててきた子と。それが戦う所をただ見ている事なんて出来ないわっくんはその中に入り込むんだけど、その中でわっくんが傷付けられてしまうのね。 自分の身を挺してでも止めたかったわっくんだったから、そうなるとわかってたのもあるけれど

2019-03-31 22:02:54
大崎巧実 @mboxtw

で、それはケイの最後の枷を外す事にもなるわけで。 自分の一番大事な人を傷付けられて逆上したケイはわっくんの力すべてを逆転させて何もかも滅んでしまえとそう呪った。 まあ、それも最後に止めたのはわっくん自身だったけど。

2019-03-31 22:04:33
大崎巧実 @mboxtw

わっくんには子供が癇癪起こしてるようにしか見えないわけで。 荒れるケイにそれは駄目だと言い聞かせ続けた。 泣き喚くその姿も、小さい頃にわっくんに縋って泣いた顔と同じにしか見えなくて。 まだ子供なんだなぁなんて思いながら。

2019-03-31 22:06:30
大崎巧実 @mboxtw

で、ラスト。 最終的に折れたのはケイの方。わっくんが言ってる事はやっぱりわからない。でも、それでも想う心の方が勝って止めるしかなかった。 そうしてケイは長い眠りにつくんですね。心の中に救った怒りも、憎しみも、どうしても無くならなくて、それが消えるまで眠り続ける

2019-03-31 22:08:34
大崎巧実 @mboxtw

自分で自分を封印した感じ。 そうやって眠るケイの傍にずっとわっくんは寄り添い続けた、という物語。 惑にとってはただケイは寝てるだけ。昼寝してる子供を見守ってるような感覚。 だからそのうち目を覚ますだろう、なんてのんびり考えてる。それが何十年後か何百年後かわからないのに。

2019-03-31 22:10:31