【書きかけ】OL由良さんやその妹たちとのえっちな同棲生活【第一話の半分まで】

深海さかな @dzurablk_kai

その順に目玉焼きを配っていきながら由良さんは、桜が開花するような笑みで阿武隈ちゃんに微笑む。 「ならよかったじゃない、弟くんに教えてもらえば」 「ええ～、それはなんか…ヤダ」 器用に固まりかけの白身から黄身だけを箸で切り分けつつ、唇を尖らせる阿武隈ちゃん。 ＃今夜の長良型R18

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「いいよね、みんな理系で…数学なんていう七面倒な教科も楽勝なんだからさ…」 「だったらなおのこと教わればいいじゃん、君確か理数系なんでしょ？」 「はあ、まあ…」 頬杖をついたままトーストを齧る鬼怒姉に首肯する。文字通り理学部数学科だ。 ＃今夜の長良型R18

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「弟くん、確か今のバイト先は学習塾だったよね？　教えるの上手そうなのに」 「…それでも！　嫌なものは嫌なの！！」 目玉焼きの黄身だけを一息に丸呑みにすると阿武隈ちゃんは、そう言い残してダイニングを出て行ってしまった。 ＃今夜の長良型R18

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「…お前、なんか怒らせるようなことしたのか？」 阿武隈ちゃんが残した白身を箸でつつきながら、悪戯っぽいにやけた視線を寄越す鬼怒姉。 「そう言われても、心当たりが…」 お茶を濁す僕の前の席に、ようやく一通りの家事を終えた由良さんが腰掛けた。 ＃今夜の長良型R18

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「二人とも、今日の予定は？」 「あたしは昼まで仮眠してからバイト～」 「一日オフですかね」 「あれ？　弟くん、学校は？」 「開校記念日で休みなんです」 そう口にした途端、由良さんの優しげな笑みの奥底で、何か獰猛な欲望が萌芽したのを僕は見逃さなかった。 ＃今夜の長良型R18

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「ふぅん、じゃあ今日は一日、家にいるんだね？」 どこか意味深長な言葉とともに、細められた笑みの奥で瞳が猛禽類のごとき鋭さを湛え始める。それと時を同じくしてダイニングテーブルの下を伸びてきた、由良さんの足が黒地のストッキング越しに、僕の向こう脛を優しく擦る。 ＃今夜の長良型R18

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「今日の食事当番、確かお前だったよな？　あたしは要らないから」 「ひゃっ、ひゃい！？」 鬼怒姉から徐に掛けられた言葉に応えようとして、思わず声が裏返ってしまった。食事当番、その単語の真に意味するところに気づいていないのは、この場では鬼怒姉だけ。 ＃今夜の長良型R18

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「どうしたの弟くん？　さっきか箸が止まってるけど…ちゃんと食べないと精がつかないよ？」 普段と微塵も変わらない由良さんの優しい声音と、そこに隠された獲物を焦らす意地の悪さ。彼女の秘めた欲望を体現するかのような足使いが、下半身をよじ登り膝を越えて腿の内側に達する。 ＃今夜の長良型R18

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「そう言う由良姉も、早くしないと会社遅れるぜー」 鬼怒姉が席を立つと同時に机の下で繰り広げられていた、密かな欲望の応酬は中断した。だが極限まで高ぶった心臓の鼓動はなかなか収まってくれそうにない。胸が痛い、息が熱い、由良さんの顔を直視できない。 ＃今夜の長良型R18

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鬼怒姉がダイニングを出て行くまで結局、僕はその場に固まったまま一言も発することができなかった。 廊下の戸が閉まった音でようやく僕は息を吹き返す。 「ゆ、由良お姉さんも早く行かないと遅刻しますよ…？」 「言いたいのはそんなことじゃないんじゃない？」 ＃今夜の長良型R18

深海さかな @dzurablk_kai

花が咲く、というのはこういう笑顔のことを言うのだろう。眩い陽光の射すリビングで、コーヒーカップを両手で包むように口元へ運びながら小首を傾げてみせる由良さんの、なんと女性らしい魅力に溢れていることか。 だがその表情が擬花であることを、僕だけが知っている。 ＃今夜の長良型R18

深海さかな @dzurablk_kai

芍薬、牡丹、百合の花。どんな可憐な美しい草木も霞んでしまうほどの魅力の香を放散する由良さんの本性は、言うなれば食虫植物だ。捕食者としての本能が、色香に当てられた哀れな獲物の行く末には待ち構えている。 ＃今夜の長良型R18

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一人不吉な予感に慄いている僕などお構いなしに、由良さんは傍らの床にあるカバンからスマホを取り出すと、どこかへ電話をかける。お世辞にも女性らしいとは言いがたい、カバーもストラップも無い裸身のアイフォン。それを耳に当てる際に髪を耳に掻き上げる仕草が余りに艶かしく、 ＃今夜の長良型R18

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つい目を伏せてしまう。 「あ、由良です。はい、実は今日お休みを頂きたくて…妹が熱を出して、看病できる人が私しかいないんです。はい、はい、すみません…明日は大丈夫だと思いますので、ええ、それでは…」 ＃今夜の長良型R18

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努めて平静を保とうと、意識を眼前の皿に集中する。だが由良さんの発した言葉が示す、これから起こるであろう出来事への予感に、意思に反して身体が勝手に反応してしまう。 席を立った由良さんは、テーブルを回り僕の背後へ。 ＃今夜の長良型R18

深海さかな @dzurablk_kai

椅子に腰掛け身じろぎひとつできないままに、背後から両腕の中に抱きしめられる。庭に通じる大窓からの日が陰ると同時に、鼻腔をくすぐる椿を模したシャンプーの色香。どんな花王も花宰も叶わぬ艶やかさに彩られた桜が、僕の顔のすぐ横にあった。 ＃今夜の長良型R18

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「由良が今、何を考えてるかわかる…？」 ささやき声と共に耳に吹き込まれる、かすかな吐息。蝸牛神経から上オリーブ核、下丘を経由し脳の聴覚野に達したその単なる音以上の意味を持つ刺激は、まるで落雷のサージ電流があまねく家電に流れ込むが如く、 ＃今夜の長良型R18

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延髄を逆流し全身を甘く痺れさせた。 由良さんの柔らかく膨らんだ唇が耳の端をそっとついばむと、先の強烈な刺激の引き潮と同時に、全身の骨格筋が一斉に虚脱し運動機能を放棄した。これでもはや、由良さんの甘い拘束から逃れることは彼女が満足し終わるまで適わないだろう。 ＃今夜の長良型R18

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「食事当番、ってことは、由良のご飯は弟くんが用意してくれるんだよね…？」 由良さんが舌なめずりをする水音に続き、舌先が耳の入り口、漏斗状になったその敏感な性感帯をゆっくりと渦を描きながら、奥へと侵入してくる。まるで頭蓋骨を内側からなぞられしゃぶられているような、 ＃今夜の長良型R18

深海さかな @dzurablk_kai

背筋が仰け反らずにはいられない強烈な官能。その甘露を一通り貪ると由良さんは僕をリビングのソファーへと誘った。優しい両腕に導かれるまま、座面に沈み押し倒され、背もたれに押し付けられるように抱かれまた耳を苛まれる。 ＃今夜の長良型R18

深海さかな @dzurablk_kai

家具には拘りがあるという由良さんが、わざわざ海外から取り寄せた極上の座り心地を誇るソファーのクッションがもたらす浮遊感。全身を包み込むかのように四肢を絡ませてくる由良さんから漂う、着衣や髪、地肌からの甘い薫り。 ＃今夜の長良型R18

深海さかな @dzurablk_kai

そして意識すら飛びかねないほどの、脳髄を直接犯すかのごとき快感。体躯は痙攣を繰り返し言葉を継ぐことすらできない僕を、由良さんはただただ抱き締め、味わう。 「すごい声、雄叫びみたい…あっさり理性を捨てて、お猿さんみたいになっちゃったね？」 ＃今夜の長良型R18

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由良さんは僕の上に跨り直すと、そう言ってまた嗤った。 ＃今夜の長良型R18

深海さかな @dzurablk_kai

僕と由良さんが今のような爛れた関係になったのは、一緒の家に暮らし始めて半年ほど経った頃からだ。 炊事や買い出し、それに掃除といったあらゆる家事を当番制で分担するこのシェアハウスでは、当然他人の着衣を洗濯する機会も多々ある。 ＃今夜の長良型R18

深海さかな @dzurablk_kai

僕がちょうど洗濯当番だったときに、それは起きた。いつもであれば中身の見えない洗濯ネットにまとめられているはずの女性物下着が、洗い物を入れてある洗濯かごの底から出てきたのだ。紫のサテン地を基調に前半分には黒いレースをあしらった、フルバックタイプの大人なショーツ。 ＃今夜の長良型R18