上田紀行氏の語る震災と震災後

大手新聞に掲載された記事のツイートを中心に。 記事の画像ファイルは、氏のホームページで見ることができます。  http://www.valdes.titech.ac.jp/~ueda/
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上田紀行 @UedaNoriyuki

以上、土曜日の中日新聞、東京新聞朝刊、「『救いの力』の復活を(下) 重なり合い、補い合う 大きな可能性持つ寺院ネットワーク」でした。 http://bit.ly/fYf5e7

2011-04-25 08:36:57
上田紀行 @UedaNoriyuki

原子力行政において長い間議論し決められてきた基準値が、次々と短期間の間に引き上げられ、「それでも安全なのだ」と言われる。何のためにこれまで時間をかけて科学的に精査し、議論してきたのか。まったくのご都合主義にしか見えない。そしてリスクに晒されるのは国民の命だ。

2011-04-28 10:54:14
上田紀行 @UedaNoriyuki

【拡散希望】ダライ・ラマ法王による震災犠牲者四十九日法要が、明日(29日)14時〜、東京・護国寺にて開かれます。渡米途上の日本でのトランジットを法要のために延長してくださったとのことです。ご参集ください。http://bit.ly/emweUO

2011-04-28 13:08:14
上田紀行 @UedaNoriyuki

午後2時からの、ダライ・ラマ法王による震災犠牲者四十九日法要、ustreamでもご参加ください。http://bit.ly/jj4zbx

2011-04-29 13:56:59
上田紀行 @UedaNoriyuki

福島第一原発の外部電源喪失は、津波のせいではなく、地震で受電鉄塔が倒壊したためだと、保安院が認めたという。となると「想定外の津波のせい」という説明は嘘だったことになる。国会で質問されるまで隠しておくこの体質は・・・。ほんとうに嫌になる。http://bit.ly/kdwAHc

2011-04-30 20:34:43
上田紀行 @UedaNoriyuki

ちなみに、原発の建屋内の配管からの漏水も津波以前に、地震が原因で起こっていたということも既に早くから報道されている。http://bit.ly/esgY4o

2011-04-30 20:41:25
上田紀行 @UedaNoriyuki

先ほどのツイートの補足。「想定外の津波のせいで全電源喪失になった」と多くの人は思っているが、津波で全滅したのは原発内部の非常用電源。外部電源は地震による受電鉄塔の崩壊によって失われたのに、あたかも「全ては想定外の津波のせい」とミスリードされてきたということのようですね。

2011-04-30 22:27:17
上田紀行 @UedaNoriyuki

小佐古氏の「年間20mSvの被曝は原発でも極めて少なく、乳児幼児小学生に求めることは学問上の見地、私のヒューマニズムからも受け入れがたい」という告発に、「基準は正当。お子さんや親御さんの気持ちがあるから、被曝量をできるだけ下げる努力をする」と答える細野首相補佐官。気持ち???

2011-04-30 22:48:11
上田紀行 @UedaNoriyuki

浜岡がまずは一時的であれ止まることを喜びたい。わざわざ活断層の上に作ってしまった原発。浜岡で何かがあれば、東海道が分断され、東西の行き来が止まってしまう。静岡茶も飲めなくなる。そうなってしまってから悲しむのは、もうこりごりだ。

2011-05-07 00:06:05
上田紀行 @UedaNoriyuki

「国破れて山河在り」(杜甫)。政権は変わっても、戦争に敗れても、山川草木は残る。しかし山河すら残せない・・海や大地を汚染して子孫に引き渡す。それは私たちの世代の恥であり大罪である。そのことを肝に銘じたい。

2011-05-07 00:40:16
上田紀行 @UedaNoriyuki

東電役員報酬50%カットでも年収2000万、株主も保護し、電気料金値上げ等の国民負担に頼るという。「寄らば大樹の陰」「長いものには巻かれろ」「国策に従えば責任取らなくてもいい」、日本の汚点を悪化させるだけ。そして空気読むだけの思考停止した人々が、また悲惨な未来を導くだろう。

2011-05-07 11:34:41
上田紀行 @UedaNoriyuki

原発の二重扉開放ということで、SPEEDIの予測を見ようとしたが、出ていない・・・。こんな前から計画していた放射性物質の放出に対する予測も出さないのか?今回は放出される量も最初から分かっているのに。事故直後に発表しなかったことを反省したはずじゃなかったのか。

2011-05-08 21:36:55
上田紀行 @UedaNoriyuki

今日(9日)の読売新聞朝刊に、「『震災後』新しい日常へ 違和感の先に、成熟した個と社会」を書きました。震災が日本社会にどのような変容をもたらすのか、「個と全体」の枠組みの変化という視点から、具体的に論じました。どうぞお読みください。

2011-05-09 09:21:02
上田紀行 @UedaNoriyuki

今日(9日)の読売新聞朝刊に掲載された「『震災後』新しい日常へ 違和感の先に、成熟した個と社会」 http://bit.ly/kHIFqt をこれから連ツイにてお届けします。

2011-05-10 00:33:26
上田紀行 @UedaNoriyuki

1. 困窮の中にある被災地から離れた東京に私はいる。しかし自分もダメージを受けていることに気づいたのは、地震から45日後に初めて東京を離れたときだ。

2011-05-10 00:33:54
上田紀行 @UedaNoriyuki

2. 京都駅に降り立つと、体が一気に軽くなった。集中講義後の学生との懇親の場が、地震後初めての飲み会だった。「自粛」ムード以前に、自分からまったくそんな気が起きなかったのだ。そして地震以来心の底から笑ったことがないことに気づいた。

2011-05-10 00:34:12
上田紀行 @UedaNoriyuki

3. 幼い子どもたちを疎開させ、重病で動かせない母と二人で東京に残留し、新聞や雑誌への寄稿のために、来る日も来る日も震災関係のニュースと資料漬けという状況は特殊かもしれない。しかし私と同様、心身の変調に見舞われた人も多かったのではないか。

2011-05-10 00:34:30
上田紀行 @UedaNoriyuki

4. それは大きな違和感である。しかし不思議なのは、その違和感が消え失せて震災前の日常に戻ればよしとは思えないことだ。それは震災前の社会に私たちが感じていた違和感をあぶり出すものでもあり、新しい自分、新しい社会への再生を促しているように思われるのである。

2011-05-10 00:34:54
上田紀行 @UedaNoriyuki

5. それは震災後に起こった一見ネガティブに見える事象の見直しから始まる。照明が落とされた街を、あのどこもかしこも眩しい街に戻すのか。間引き運転のせいで遅刻が増えたが、遅刻の言い訳もできて何か人間的になったような気もする。

2011-05-10 00:35:23
上田紀行 @UedaNoriyuki

6. エステ狂いだった自分がバカらしくなった、職場での些細ないさかいなど「小さいことは気にしない」と思えるようになったという声も聞く。

2011-05-10 00:35:44
上田紀行 @UedaNoriyuki

7. その中で注目すべきは、震災後の社会における「個と全体」の枠組みの変化の可能性だ。

2011-05-10 00:36:28
上田紀行 @UedaNoriyuki

8. 例えば、原発事故後の情報開示に私たちは大きな不安を抱いた。実際、水素爆発で大量の放射性物質が放出されても、政府はSPEEDI(拡散予測システム)の情報も開示せず、私たちは長時間屋外で列車やタクシー待ちの列に並ばされていた。こうした状況では、頼れるのは個々の情報収集能力になる

2011-05-10 00:38:07
上田紀行 @UedaNoriyuki

9. 乳児を抱えた私自身も、インターネット上の情報を検索し、公式発表の前日から粉ミルクに水道水を使うのをやめた。「信用できない情報」というネガティブな状況から、個人の自覚が生まれ、そうした個人をつなぐ情報ネットワークが成立したのである。

2011-05-10 00:38:26
上田紀行 @UedaNoriyuki

10. 盛夏に予想される停電からも、新しいライフスタイルが生まれそうだ。

2011-05-10 00:39:20
上田紀行 @UedaNoriyuki

11. 日本人もフランスのバカンスのように長期休暇を取れれば、システムへの過剰適応からの自己回復の場となり極めて有益だと、私は『「肩の荷」をおろして生きる』(PHP新書)に書いたが、今年の夏は首都圏の「バカンス元年」になりそうだ。

2011-05-10 00:39:39
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