アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、おにいさまへ…13話脚本:友情の定義

アニメカイジに感動し、かつ高屋敷英夫さんは子供~大人になるまで、よく見る名前なので気になった…と思ったがこの方の歴史は膨大すぎた。 今回は、おにいさまへ…13話脚本について。 前回は、おにいさまへ…9話脚本。 https://togetter.com/li/1335601 続きを読む
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まきもgpfb @makimogpfb

カイジが好きで始めた、カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの歴史を追うシリーズの続きやります。 今回は、おにいさまへ…13話脚本。 前回は、おにいさまへ…9話脚本。 ブログ: makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2019/04/… 上記ブログのtogetter版: togetter.com/li/1335601 ─── 他: togetter.com/id/makimogpfb

2019-04-14 14:00:32
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…13話1 アニメ・おにいさまへ…は、池田理代子氏の漫画をアニメ化した作品で、女学園の様々な人間模様が描かれる。 監督は出崎統氏で、高屋敷英夫氏はシリーズ構成(金春氏と共同)や脚本を務める。 今回のコンテは出崎統監督で、演出が鈴木卓夫氏。そして脚本が高屋敷氏。

2019-04-14 14:01:13
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…13話2 詳細は、ブログに書きました: おにいさまへ…13話脚本:友情の定義 - カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2019/04/… #はてなブログ おにいさまへ…(高屋敷氏脚本回)に関する記事一覧: makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego…

2019-04-14 14:04:06
リンク カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 おにいさまへ…13話脚本:友情の定義 - カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 アニメ・おにいさまへ…は、池田理代子氏の漫画をアニメ化した作品で、華やかな女学園を舞台に様々な人間模様が描かれる。監督は出崎統氏で、高屋敷英夫氏はシリーズ構成(金春氏と共同)や脚本を務める。今回のコンテは出崎統監督で、演出が鈴木卓夫氏。そして脚本が高屋敷英夫氏。 ─── 当ブログの、おにいさまへ…に関する記事一覧(本記事含む): http://makimogpfb2.hatenablog.com/archive/category/%23%E3%81%8A%E3%81%AB%E3%81%84%E3%81%9
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…13話3 今回の話: 蕗子(社交クラブ・ソロリティ会長)の理不尽な仕打ちにより熱を出したれい(謎めいた上級生で、蕗子の妹)を、薫(れいの親友。体育会系だが病を抱える)や奈々子が介抱する。 その後、れいは登校するも錯乱し、奈々子を蕗子と見間違えて抱き締める。

2019-04-14 14:05:24
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…13話4 冒頭は前回のリフレインだが、開幕の太陽のアップ・間が気になる。開幕太陽は、高屋敷氏の担当作に頻出。ベルサイユのばら(コンテ)、元祖天才バカボン・空手バカ一代(演出/コンテ)と比較。どれも独特の「間」がある。 pic.twitter.com/Z3ly2TWBqT

2019-04-14 14:06:25
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…13話5 そして、鳥が飛ぶ。出崎統監督の定番演出だが、高屋敷氏もよく出す。同氏の場合、絵をいじれない脚本作でも、最終映像が似てくるのが、相変わらず不思議なところ。F-エフ-(脚本)、宝島(演出)、空手バカ一代(演出/コンテ)と比較。 pic.twitter.com/j3aFmrpRaB

2019-04-14 14:08:13
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…13話6 蕗子(社交クラブ・ソロリティ会長)と、れい(謎めいた上級生)が、姓の異なる姉妹と知った奈々子は、(熱を出した)れいの事を想い、電話をかける。れいの部屋の人形が映るが、意味深な静物のアップはよく出る。F-エフ-・グラゼニ・めぞん一刻・カイジ2期(脚本)と比較。 pic.twitter.com/tcDUutzcJB

2019-04-14 14:11:31
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…13話7 その頃れいは、蕗子の家の前に佇んでいた。薫(れいの親友。体育会系だが病を抱える)は彼女をタクシーで回収、れい宅へ運び込む。 そこへ奈々子から電話がかかってきて、薫が応対。奈々子は、れいが一人では無い事に安堵。高屋敷氏は、孤独を深刻な事として取り扱う。 pic.twitter.com/DzmbCWhZ7m

2019-04-14 14:13:54
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…13話8 奈々子は、おいしいものを沢山買って見舞いに行くと言い、れいの好物を薫に尋ねる。薫は、「そう言えば、れいが何かを美味しそうに食べているのを、今まで見たことがない」と答える(アニオリ)。 飯テロをはじめ、「食と心」にこだわる高屋敷氏の姿勢が見える。

2019-04-14 14:14:40
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…13話9 れいは、蕗子の弾くピアノの音色を思い出して取り乱し、浴室へ駆け込む。鏡にれいの姿が映るが、真実や状況を映し出す鏡は、多くの作品で出る。めぞん一刻・あしたのジョー2・グラゼニ(脚本)と比較。どれも、鏡に映る(真実の)自分が見えていない。 pic.twitter.com/mLGHZPXmyk

2019-04-14 14:15:30
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…13話10 れいは、服を着たままシャワーを浴び始め、「何もかも…洗い流せたら…」と言う(アニオリ)。シャワーは出崎統監督が好むほか、高屋敷氏もよく出す(原作を改変してでもシャワーを出すほど)。グラゼニ・カイジ2期(脚本)と比較(どちらもアニオリシーン)。 pic.twitter.com/06cbSwSjWm

2019-04-14 14:16:51
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…13話11 冷えたれいの体を、薫は人肌で温める。その後、訪ねてきた奈々子と共に、彼女はれいを介抱。 朝、薫は奈々子を送る。 どうしても戦いきれなくなった時、れいはきっと素直に苦悩を打ち明ける…と薫は話す(アニオリ)。 太陽を見ながら語る所が、宝島(演出)と重なる。 pic.twitter.com/VInZT3q3Xy

2019-04-14 14:19:24
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…13話12 れいと友達でいられるかどうかは、れいが苦悩を乗り越えて生きようと思う時まで、自分が待ってやれるかにかかっていると、薫は話す(アニオリ)。 友情の厚さ/熱さを、高屋敷氏は様々な作品で描いており、同氏のポリシーが窺える。

2019-04-14 14:20:39
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…13話13 薫と別れて家路につく奈々子が、れいと薫の絆について考える場面で、カモメが一羽飛ぶ。こちらも宝島(演出)の1シーンが重なってくる。 奈々子が考え込む、友情を超えた絆については、色々な作品で友情描写を強く打ち出す、高屋敷氏の考えの一部が出ており興味深い。 pic.twitter.com/uxIqhIS3CA

2019-04-14 14:22:09
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…13話14 その日の昼休み、智子(奈々子の幼馴染)がテストを嘆くポエムを口ずさみ、マリ子(奈々子の級友で、ソロリティメンバー)と奈々子は笑う(アニオリ)。 智子の台詞全般に言えるが、高屋敷氏の筆のノリが良い。 pic.twitter.com/GxLtnnPiTP

2019-04-14 14:23:21
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…13話15 「戦うためにはまず体力」と言い、智子はサンドイッチを頬張る。飯テロは高屋敷氏の定番の特徴。F-エフ-(脚本)、宝島(演出)、カイジ2期・グラゼニ(脚本)と比較。 pic.twitter.com/jSuX9siEYK

2019-04-14 14:24:29
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…13話16 奈々子は、学園に流れる怪談を耳にする。それはテスト前の習わしのようなものだとマリ子は解説し、以前に流行った、女学生と男装の麗人が、中庭の楡の木の下で心中したという怪談を紹介する(アニオリ)。自殺に関する色々な考え方を、しばしば高屋敷氏は取り上げる。

2019-04-14 14:25:24
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…13話17 伝説の中の二人は、何故死ななければならなかったのか?と奈々子は問う。マリ子は「知らない。でも幸せだったと思う。好きな人と死ねたんだから」と答える。 ここは、出崎統監督と高屋敷氏の問答のように思えてしまう。両氏とも長年、生と死にこだわりがある。 pic.twitter.com/G2uBRez0Nw

2019-04-14 14:27:40
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…13話18 その後奈々子は、音楽室での蕗子とれいの異様なやりとりを目撃する。 蕗子が去った後、れいは音楽室のベランダから飛び降りて何処かへ行き、奈々子は彼女を探す。 ここも、鳥の描写がある。らんま・F-エフ-(脚本)、ベルサイユのばら(コンテ)と比較。 pic.twitter.com/KkNJGLhWwN

2019-04-14 14:29:57
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…13話19 奈々子が、れいがよくいる時計塔の小部屋に行ってみると、(薬の飲み過ぎで)錯乱したれいが彼女の手を掴み、蕗子と見間違えて抱き締める。そして、一緒に死のうと迫る。 手と手のコミュニケーションは多い。グラゼニ・MASTERキートン・DAYS(脚本)と比較。 pic.twitter.com/qkYYEwxnxt

2019-04-14 14:30:40
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…13話まとめ1 高屋敷氏は濃厚な友情描写を得意とするが、その真意が、薫の台詞から窺える。彼女の言葉をまとめると、どうしても戦いきれなくなった時に苦悩を打ち明けることができ、自分で生きようと思う時まで待ってくれる人こそ友達…ということになり、興味深い。

2019-04-14 14:31:22
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…13話まとめ2 熱かったり、可愛かったり、美しかったりする友情を、高屋敷氏は様々な作品で表現するが、前述の、いわば高屋敷氏的な「友情の定義」は尊いものがある。同氏の描く友情の根本にあるものを、少し知れた気がする。

2019-04-14 14:31:58
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…13話まとめ3 そして、アニオリの「心中伝説」。奈々子は心中に疑問を呈し、マリ子は「幸せだったと思う」と考える。 ここは、善悪や良い悪いの境界線を明確に引かない高屋敷氏のポリシーが見えるが、前述の通り、監督と同氏の問答がそのまま出ているようにも思える。

2019-04-14 14:32:48
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本 おにいさまへ…13話まとめ4 高屋敷氏は、孤独や精神疾患による自殺に否定的である一方、「自分」をしっかり持った上での自刃や自爆を描くことがある。 そう考えると、今回の心中伝説は、奈々子とマリ子の意見が同居する難しい話。いずれにせよ、境界線のグレーさは高屋敷氏的と言える。

2019-04-14 14:34:50