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茂木健一郎 @kenichiromogi
連続ツイート2192回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、新5000円札の津田梅子さんの肖像画について。
茂木健一郎 @kenichiromogi
最近は、イキのいいネタはほとんどツイッターなどのSNSが初出で、そのあと大手メディアが追って報道する傾向がある(全く報道されない場合もある)。新五千円札の津田梅子さんの肖像画が、左右反転であることが数日前から指摘されていて、大手メディアも報道し始めた。
茂木健一郎 @kenichiromogi
肖像を使うのに、左右反転の処理をするのは事実をゆがめることになる、失礼だという意見と、お札のデザイン上、そのような処理をすることは許容されるという意見の両方があるようだ。なかなかややっこしい問題だと思う。
茂木健一郎 @kenichiromogi
私たちが鏡の中で観る自己のイメージは、左右が反転している。右手を挙げると、鏡の中の私は左手を挙げる。顔のかたちが左右非対称だったり、顔がどっちかを向いていたりするから、いずれにせよ、鏡の中のイメージは左右反転している。
茂木健一郎 @kenichiromogi
写真をとってもらうときには、他人が見る自分の顔が写ることになるが、それだと、鏡の中の自分とは左右が反転している。だから、子どもの頃とか、思春期の頃とか、まだ、鏡と写真のイメージのサンプルにたくさん触れていないときには、混乱した記憶がある人もいるはずだ。
茂木健一郎 @kenichiromogi
ややっこしいのはセルフィーで、たとえばアイフォンで自撮りすると、左右が反転した画像がモニターには映っている(文字も鏡文字になっている)。ところが、写真として記録されるのは、左右反転がさらに反転した、つまり他人が見ているような通常のモードで写真が記録される。
茂木健一郎 @kenichiromogi
ぼくはアンドロイドのスマホは使ったことがないので(正確に言うと半日だけ使ったことがあるけれども)確認できないが、アンドロイドのスマホの中には、セルフィーは左右反転されて写真になるものもあるという。鏡文字になるが、鏡の中の自分のイメージという意味ではこっちの方が近い。
茂木健一郎 @kenichiromogi
今回、津田梅子さんの肖像が反転されているのは、津田梅子さん自身が鏡に映したときに見たであろうイメージに近いということは、つまり津田さんのセルフィーモード(アンドロイドスマホ版)だということになる。
茂木健一郎 @kenichiromogi
左右反転の問題は案外ややこしくて、新五千円札に採用の津田梅子さんの肖像が「鏡に映った自分」、ないしは、「津田梅子さんのセルフィーモード」であることの評価は、ぼくはよくわからない。ただ、政府の進め方としては、慎重であるべきだったし、慎重であるべきだとは思う。
茂木健一郎 @kenichiromogi
以上、連続ツイート2192回「新五千円札の津田梅子さんの肖像が、セルフィーモードであることについて」をテーマに、8つのツイートをお届けしました。

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