ガンジス川沿いのある町で"シワババ様"という1人の僧と出会い不思議な体験をしたお話「天候が変わった…?」「神様だったのかな」

こんなことって本当にあるんですね
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おはるさんの不思議な体験

白米 @ohrsan

お母さんが突然死んでしまう事もあるかもしれないので、あなたが「自分の親がどんな気持ちで子どもと暮らしていたのか」「自分の親が一個人としてどんな人間だったのか」を知りたくなった時のための材料として、このアカウントを残します。人間の親やるの下手くそ過ぎて迷惑かけてごめんね。それでもお母さんは楽しかったです。ありがとう

https://t.co/W6x3VMwojq

हिउँको सूर्यो @ohrsan

22歳の時に、初めて自分の意思で海外に行ったんだけど。行き先はインドとネパール。いくつかめの街、ヴァラナシのガンジス川沿いをぶらぶらと歩いていたら、1人の僧が近づいて来て「私を撮れ」とジェスチャーして来て。ええ…これまた撮ったらお金請求されるヤツでしょ?と断り続けてたんだけど、

2019-04-23 00:36:58
हिउँको सूर्यो @ohrsan

いいから、と一向に離れてくれず、根負けして撮影しようとした途端、急に砂塵が吹きすさんで辺り一帯が真っ暗になって。少しでも目を開けたら砂が入る状態で、頰に砂が当たって痛かったんだけど、ポーズを構えたまま待っててくれてるから「こんな状態で!?」と思いつつ、撮らせて貰ったのがこの写真。 pic.twitter.com/PmJugFG3yI

2019-04-23 00:37:07
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हिउँको सूर्यो @ohrsan

何?何がしかの祟り?日中にこんな視界が遮られて真っ暗になるなんてあり得るの??と混乱しつつシャッターを切っているうちに砂塵も止んで、これ一体何ルピー請求されるんだ?と身構えていたら、彼は「インド人はすぐ金、金と言う。それは問題だ。金は必要ない」「私は、シワババ」と名乗ってくれて。

2019-04-23 00:37:08
हिउँको सूर्यो @ohrsan

インドに来てからと言うものの、それこそ駅に降り立った瞬間から呼吸する様に騙して来るインド人とばかり出会っていたから、こんな人も居るのかと呆気に取られていたら、シワババが、付いて来なさい、とジェスチャーして来て。

2019-04-23 00:37:09
हिउँको सूर्यो @ohrsan

インドの女ひとり旅、危険性は十分理解しつつも、若さ故の好奇心には勝てず何が起こるのかなーとどきどきしながらも付いて行ったら、屋根が低くて薄暗い、小さな寺院の様な場所に案内されて。

2019-04-23 00:37:09
हिउँको सूर्यो @ohrsan

明らかに地元の人しか居ないし、観光客が入る場所では無かったんだけど、そのままシワババはお祈りを始めてしまったので、聞き慣れないお経の様なものにじっと耳を傾けて、祈る人々をひたすら眺めていた。

2019-04-23 00:37:10
हिउँको सूर्यो @ohrsan

写真を撮るのも躊躇われる様な空間だったから、写真は残っていないし、あれがどこだったかはもうわからない。最後にはシワババがジェスチャーで作法を教えてくれて、地元の人に混じって私にもお祈りをさせてくれたりして。立て続く、謎体験。

2019-04-23 00:37:10
हिउँको सूर्यो @ohrsan

お祈りを終えてまた外に出ると、シワババは近くの出店のお兄ちゃんからヒンドゥー教の神様が描かれたギラギラしたポストカードを貰って(お兄ちゃんは相当渋い顔をしていた)渡してくれて、何でそうなった!?と、凄くビックリした。(僧に請われたら施さなきゃいけないって事だったんだろうな)

2019-04-23 00:37:10
हिउँको सूर्यो @ohrsan

そして、ポストカードと一緒に、自分の鞄から出した古い写真を1枚渡してくれた。角さ折れ曲がっているし所々擦り切れて草臥れた、Kodakの印画紙に焼かれたその写真は、サフラン色の衣装を身に纏って、舞台のような場所でゆったりと寛ぐ若い数人のババ達が写っていて。

2019-04-23 00:37:11
हिउँको सूर्यो @ohrsan

ヒンドゥー教に対して大した知識も無かった私は、サフラン色のそれが僧の衣装だともイマイチ理解しきっていなかったので、まるで神様か王様みたいだなあ!とアホな事を思いながら眺めていたら、シワババが、その内の1人を、これが自分だと指差しで教えてくれた。

2019-04-23 00:37:11
हिउँको सूर्यो @ohrsan

そして、若い時のシワババ!?と興奮して写真を眺める私に、「あげる」とジェスチャーで伝えて来た。明らかに長年大事にして来た写真にしか見えなかったし、1枚しか無さそうなものだったから、どうして?こんな大事なもの、本当に貰っていいの?と、多分日本語で聞き返してしまったと思う。

2019-04-23 00:37:12
हिउँको सूर्यो @ohrsan

いいから、と言わんばかりに写真を手離してサッサと歩き出してしまったシワババを慌てて追いかけたら、今度は飲み物の露天商の前に立って、またお兄ちゃんと睨めっこ。「何で旅行者が一緒に居るのに…」とあからさまに不服そうな露天商だったけど、観念したようにコーラを1本、シワババに手渡した。

2019-04-23 00:37:12
हिउँको सूर्यो @ohrsan

露天商から施されたコーラを手持ちの器に注いだシワババは、残りを丸々私に手渡してくれて。彼はコーラをぐっと飲み干すと、そのままあっさりと、本当にあっさりと、その場を立ち去ってしまった。

2019-04-23 00:37:12
हिउँको सूर्यो @ohrsan

残されたのは、1枚の古い写真と、見知らぬ異国の神が描かれたポストカード、ぬるい飲みかけのコーラと、一連の出来事に理解が追い付かないまま立ち尽くす22歳の女。それも、ガンジス川の畔でだよ。インドって、旅って、世界ってすげえ…と、ただただ衝撃だった。

2019-04-23 00:37:13
हिउँको सूर्यो @ohrsan

なぜ唐突にこんな老人の回顧録みたいなものを書き始めてしまったかというと、失くしてしまったのが他でもない、この時シワババに貰った写真だったからです。家探し2日目ですがやはり無い。一度家に飾って、劣化したらやだな…と下げた記憶と、一時期仕事の手帳に挟んでた記憶はあるんだけど…つらい…

2019-04-23 00:37:13
हिउँको सूर्यो @ohrsan

ボンに「おかあさんとても大事なお写真を失くしてしまっていま凄く悲しいんだけど、どうしたらいいと思う?」と聞いたら「じゃあ、おどる?」と提案してくれた。一緒にボリウッドムービー見ようね…

2019-04-23 00:40:42
हिउँको सूर्यो @ohrsan

翌日またシワババを探しに言ったんだけど、会えなかったんだよね。今会えなければ一生会えないだろうなとは思ったけど、今日また会ってしまうのもそれは違うんだろうなと諦めて、次の街へ出発した。もう8年前の事だけど、まだ元気でいるのかな…(バラナシに御縁のある・ご存知の方がいらっしゃれば…) pic.twitter.com/p0BOpqoLUR

2019-04-23 00:47:04
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हिउँको सूर्यो @ohrsan

因みにこの後次の街へ向かうべく駅に向かったものの定刻になっても目的の電車が一向に来ず、駅員を始め誰に聞いてもバラバラのホームを教えられ、途方に暮れて駅の渡り廊下で膝を抱えているうちにそのまま野宿してしまったり、

2019-04-23 00:54:38
हिउँको सूर्यो @ohrsan

翌朝、何でもいいから電車乗らな…と思い声をかけたインド人のおじさんが目的地に連れて行ってくれる事になったものの、電車が入線して来た途端に「走れ!」と叫ばれてまだ停車してない電車に飛び乗ったりと、マジでイベントが発生してない時間が無いぐらい何かが起きるインド、とにかく凄かった。

2019-04-23 00:54:38
हिउँको सूर्यो @ohrsan

そんな若かりし日のインド・ネパール旅のお話は、また別のの機会に。また行きたいなあ。そして見つかりますように、写真。引き寄せ的なツイートなので、これ…出て来て…

2019-04-23 00:58:06
हिउँको सूर्यो @ohrsan

夜中に悲しみを消化したくてバーッと書き殴った思い出、こんなに沢山読んで頂けるのならちゃんと推敲すれば良かった。でも、こんな風に、本来であれば誰にも知られるはずも無かった話が、どなたかの「読んだ」という体験に昇華されていったのかと思うと、これだからインターネットは!だよ…

2019-04-23 17:26:08

シワババ様の写真に映る丸い影

हिउँको सूर्यो @ohrsan

翌日またシワババを探しに言ったんだけど、会えなかったんだよね。今会えなければ一生会えないだろうなとは思ったけど、今日また会ってしまうのもそれは違うんだろうなと諦めて、次の街へ出発した。もう8年前の事だけど、まだ元気でいるのかな…(バラナシに御縁のある・ご存知の方がいらっしゃれば…) pic.twitter.com/p0BOpqoLUR

2019-04-23 00:47:04
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