自分の一票は「十万分の一票」だから、選挙に行かなくても同じか? ~選挙に行く意義、若者の政治離れ、世代間格差についての考察~

先の統一地方選挙を受けて、政治や選挙について考えます。「なぜ、投票するのか?」という素朴な疑問から出発し、「選挙に行く意義」「若者の政治離れ」「世代間格差」という、別の角度から見た三テーマを、「帰属」という軸でつなげていきます。
選挙 社会 世代 政治 投票 セルフまとめ 有権者責任
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しろうと @sirouto
初めての選挙に行ってきた未成年の素朴な感想が社会問題を見事に物語っている - Togetter togetter.com/li/1340945 @togetter_jpさんから
しろうと @sirouto
若者が動けば世の中変えられるということ - Togetter togetter.com/li/1341018 @togetter_jpさんから
しろうと @sirouto
先の2019年4月21日(日)、統一地方選挙(市区町村議選挙など)が行われました。そこで今日は、政治や選挙について、考察してみたいと思います。ただし、特定の政党についてではなく、政治の根本的なあり方を考えます。
しろうと @sirouto
さて、メディアでは「若者の政治離れ」みたいに言われていて、じっさい投票率は低い(がそれと同時に、少子化による票数の減少も、発言力の減少に影響している)。
しろうと @sirouto
「若者の政治離れ」は当然。若者世代はインターネットが普及した世代でもある。ネットにはSNSや動画サイトやソシャゲなど、面白いものがある。水が低い所に流れるように、楽で面白いものへ多数が流れていく。
しろうと @sirouto
私も昔は、政治や選挙はつまらないものだと思っていた。ただ、2011年の東日本大震災は大きな衝撃だったので、それをきっかけに、政治や社会や歴史について調べていった。そして、考え方が少し変わった。
しろうと @sirouto
この考え方が変わった部分をいくつか述べていく。考えの押しつけではないが、「政治がつまらないから、選挙に行かない」という人に、もし参考になれば幸い。
しろうと @sirouto
まずひとつ目は、選挙で「自分と同じ考え方の立候補者」を探そうとすると、おそらく徒労に終わるし、選挙は嫌いになるだろう。だが、こういう考え方では上手く行かないはずだ。なぜなら……、
しろうと @sirouto
そもそも、最も人間関係が近い家族や結婚相手ですら、100%考えが一致することなど、生活していてそうそうないだろう。まして、政治家のオッサン、オバサンと、若者とで考えが一致するはずもない。
しろうと @sirouto
だから、「自分と考えが多少違っても、長期的/大局的に自分を利する候補者」を選ぶ方を推奨する。そして、この視点があれば、政治だけでなく、世の中の様々なことについて、興味を持って学べるはずだ。
しろうと @sirouto
今はとくに「エコーチェンバー」現象のように、自分と同じ意見の人間の発言しか見ないことが、ネットで容易に実現できる。ので、異なる意見に対して、器を大きく持つのは、難しいと同時に大事だと思う。
しろうと @sirouto
古代ローマ帝国の「パンとサーカス」みたいに、現代日本では「コンビニとスマホ」があれば満足なのかもしれない。が、その後ローマ帝国が衰退していったように、スマホでつながるネットの世界がすべてではない。
しろうと @sirouto
そうは言っても、現実の選挙では名前を連呼するばかりで、「長期的/大局的に自分たちを利する候補者」など、分からないではないか、という感想もあるだろう。どうすればいいか?
しろうと @sirouto
一番の正攻法は、(今回の地方選の場合は)区市町村の議会など、各立候補者の過去の活動を調べることだ。しかし、これは大変だろう。そこで、政党で選ぶという方法もある。さらに……
しろうと @sirouto
選挙では誰に入れるかだけでなく、選挙に行くこと自体が重要になる。統計に反映される数の支持層は、政党の方でも認識しているので、それを反映した政治になる。つまり、投票行動自体が政治へのメッセージになるのだ。
しろうと @sirouto
「政治家が魅力的でない」と若者が投票に行かなければ、「投票しない層のための政治はしない」と政治家の方も考える。円盤を買わない層のアニメが減っていくようなものだ。選挙も政治における自由市場なのである。
しろうと @sirouto
今の世代間格差の背景には、少子高齢化と若者の低投票率の、二重の要因があるだろう。若者と老人では社会給付格差が一億円、などという試算を見るに、若年層は沈黙していることで、ものすごい損をしている。
しろうと @sirouto
なおここでの若年層と中高年層は、平均年齢の80歳を半分にぶったぎって、40以下と40以上で大ざっぱに区分している。40近くが若者とは、違和感があるかもしれないが、ここで必要以上に細かい分類は不要だろう。
しろうと @sirouto
さてしかし、この損得は世代全体の話で、個人視点だとまた微妙に事情が異なってくる。功利的に考えるなら、選挙に自分だけ行かない方が、休日が潰れなくて得だからだ。
しろうと @sirouto
この「自分だけ選挙に行かない方が得」は、「囚人のジレンマ」の構造になっている。支持者みんながそう考えると、候補者は落ちる。これは火事が起きているのに「誰も消防車を呼んでいない」という事態に似ている。
しろうと @sirouto
囚人のジレンマは原理的に非常に難しい問題だが、歴史的には現に乗り越えてきた。「他の誰かが、明治維新やってくれたら楽だなー」と幕末にみんなが考えていたら、日本は江戸時代のままだったかもしれない。
しろうと @sirouto
別の角度から見てみよう。「一票投じても誤差の範囲ではないか?」「一万分の一票に過ぎないのではないか?」「自分が入れなくても変わらないのではないか?」選挙に行かない人に、この疑問があるかもしれない。
しろうと @sirouto
この感覚は昔の自分にもあった。これは統計的な量として、自分の一票を見る見方であって、しかしそれだけが唯一絶対の見方ではない。このことは「帰属の問題」として考え直すと、明確になる。どういうことか?
しろうと @sirouto
「あなたは日本にいる、一億二千万人のひとりでしかない」。これは日本人の誰にとってもそうだ。「統計的にはゼロに近い誤差でしかない」。しかし、「だから、あなたは日本人ではない」というのは間違っている。
しろうと @sirouto
誰かひとりが「一億二千万分の一」でしかないから、日本人でないなら、日本人は誰もいなくなってしまう。だから論理的にも間違っている。ひとりひとりが比率的に限りなくゼロに近くても、極小とゼロは異なる。
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コメント

権力の狗 @daken3gou 2019年4月24日
若者の政治離れは若年層が孤立化してその地区の住民として当事者意識を持てないのが根本的原因だと思うんだよなぁ。特に市区町村議員であれば「住んでる地区の問題に対して当事者意識を持って対応してくれる候補者」を選んだ結果として地縁の繋がりがある人に投票することは全然おかしくないわけで。
xxx @nonameuserxxxx 2019年4月24日
とりあえず、投票行かずに文句言うのはナシだよ!
ティルティンティノントゥン @tiltintninontun 2019年4月24日
「自分の一票」ってところが間違い。仲間を集めて候補者のところに行って、「(具体的な要望)をやってくれ」という〝仲間を集める〟、〝仲間意識〟を培うところから始めないと民主主義は機能しなくなる。若者は「(具体的な要望)」を持つのは難しいけど、オヤジ連中や老人はしっかりと「俺たちの要求を呑め!」と言うから強い。「俺たちの言うことを聞かないと、これだけの票を失うぞ」と強く言えるのが非若者で、そこに若者が「自分の一票」言ったって、敵うわけがない。群れを作れ。
@mouth0717 2019年4月25日
生まれたばかりのときは"死にたくない"という素朴な本能以外に現世への未練はなにもないのが、年をとるにつれてしがらみに絡め取られていくのが人間の一生なので、若者より年寄りのほうが投票行動に積極的なのは当然のことだよなあと思う。今の若い世代も将来それなりの年齢になれば、相応の主権者意識を持つようになるだろうから心配する必要はないと感じるが。
○○もへじ @marumarumoheji 2019年4月25日
選挙で投票だけする人なんて、アプリストアに星5評価だけする人みたいなもんで「満足してるんだな」としか思われませんよ。コンビニの24時間営業強要は独禁法違反というニュースが出てますけど、あれ別に選挙を経て出来たわけじゃないでしょう。 不満があるならまずは口に出しなされ。で、いいことやったと思ったら褒めろ。それこそアプリのレビューからでもいい。不満/好感を持った点を纏めて文章にする訓練にはなる。
mikumiku_aloha @mikumiku_aloha 2019年4月25日
国民主権ということは国に対して「一億二千万分の一」の主人としての責任がある。それから逃げないためにも投票に行った方が良いと自分は考えています。
サイエソ @sai_lobster 2019年4月25日
まぁつまるところ「自分に得がない」から投票に行かないってのは分かるんだけど、今の得してる年代なんて何十年も投票してるから「ここは票田になる」って思われてる訳で。投票しない限り「ここは票田になる世代」とは思われなくてずっと冷遇されるだけなんだよなぁ。
エツェ子 @beastlyelder 2019年4月25日
地方議会は権限小さいからなあ
@onpu_original 2019年4月25日
10万分の1票どころか同票か-1票のところに投票しない限り自分の票は無意味ですよ
北邑直希 @naoki_ng08 2019年4月25日
もうずっと「政治に興味のある若者の悪い例」ばかり目にしていたら距離を取りたくなるのも仕方ないよなあ、とは思う。
青木文鷹 @FumiHawk 2019年4月25日
onpu_original その理屈だと、みんな無意味だから投票しなくなって投票率ゼロになるんやで。「その一票が勝敗を決める」って状態が激レアケースで、選挙の基本は「チリも積もれば山となる」なのよ。
小川靖浩 @olfey0506 2019年4月25日
beastlyelder とはいえピンポイントで自分たちに正道で利益を得るために動かすのは地方議会議員ですけどね。小骨を取るのに牛刀を使うようなもんですから、「何でも国会議員」は
キケリキー @KIKERIKI17 2019年4月25日
田中角栄がなんで地元で強いって、新幹線と高速を新潟に持ってきたからで。長野も「新幹線が止まる駅周辺」が栄えてる。ちょっと前の宿場町がゴーストタウンなんて普通。きれいなお題目で理想語って、正論で無意味にするんじゃなくて、もっと「利益誘導最高」って選挙にしていいと思うんだよな。
Hornet @one_hornet 2019年4月25日
投票しかせず自分本位で考えると十万分の一票なのは確かだけどね。候補者サイドから見るとその一票が自分に入るか対抗馬に入るかで二票分の価値があるし、その一票で天国と地獄の差が出る可能性もある。つまり投票以外の活動をしたらそれだけ票の価値が高まるということ。
aitsuki @aitsuki2 2019年4月25日
tiltintninontun 権力者「仲間意識を持って反逆されないために、まずは労働組合解体/ 長時間労働!」
mikumiku_aloha @mikumiku_aloha 2019年4月25日
田中角栄は立志伝的な人物で、地元以外でも人気ありましたよ。お笑いの人が田中角栄の真似したりして
かじ @micking_bird 2019年4月25日
結局選挙は公共財なので(他人の投票結果にただ乗りできる場合も多い)、囚人のジレンマは合理的には乗り換えられないですよ。「選挙にいかなくても同じ」という主張が広まると問題なのはわかるけど、結局それはあなた一人が選挙に行かずに投票結果にフリーライドするインセンティブをなくしはしないわけで、周りには「選挙にいけ」と言いながら「自分は選挙にいかない」というのがもっとも合理的になる。私は正直者だから私個人が投票する分には全く影響を与えないといいますけどね。
Hoehoe @baisetusai 2019年4月25日
行きたいやつは行けばいいし行きたくないなら行かなくても自由だよ
しろうと @sirouto 2019年4月25日
micking_bird たしかに仰るように、「囚人のジレンマ」は原理的に解決しないが、ただし特定の条件下では、協調解が成立する場合もあります。「フォーク定理」とか。そして現実の社会的ジレンマでは、まとめ本文の「第三者の審級」と関係しますが、帰属や規範によって、共同体の単位で団結すると乗り越えられます。投票が承認欲求を満たし、個人の功利性と別のインセンティブが発生するからです。「人はパンのみにて生きるにあらず」。つまり、「投票自体に意義がある」という非合理的な信念が、結果的に集団全体を成功させます。
あなぐま @badger2635 2019年4月25日
まずは地域の付き合いに参加して社会の一員になることからだな。マンションの自治会とか町内会の活動とかへの参加が自治とか民主主義とかへの第一歩でしょ。
かじ @micking_bird 2019年4月25日
sirouto たしかに投票率を上げるにはもう「投票自体に意味がある」というのをとにかく押し出していくしかないでしょうね。もしくはペナルティを課すとか。そういう意味ではきちんと投票したか相互監視が働いている某宗教団体などが成功例でしょうか。日本の得票行動を分析した古典的名著に、「代議士の誕生」があるのですが、そこで出てくる離島の選挙区のデータが、得票率(A候補に96%の票が集まっていた)と投票率ともに圧倒的だったのを見て、ああそういう地域なんだなと思いましたね。
せりかざんまい @selica_akeno 2019年4月25日
昔、県会議員選挙で自分のところの投票率を上げる為に、投票整理券の番号で電化製品が当たるくじを実行した市長がいてね。(もちろん今やったらアウト)
伍長 @gotyou_H 2019年4月25日
最初の方で言われてる「インターネットが普及した世代」は今の3~40代だと思うが、そんなことより今の風潮に沿った投票率の伸ばし方って、「俺が投票した○○さんが当選したぜ~うひょ~い!」みたいなこと言って回った方が投票率伸びそうな感じがする。
伍長 @gotyou_H 2019年4月25日
「○○がこんなことやらかした!お前以前投票したって言ったよな!どう落とし前付けるんだ!」とか言われても、「じゃあ次は××に入れよっかな~それとも大したことないから○○に入れよっかな~お前は投票しないんだから誰が当選してもそうやって言ってればいいから楽だよねw」みたいな。
上下逆さまつげ @kitayokitakita 2019年4月26日
安倍政権が安定的な長期政権になったのは若い世代を票田にすることに成功したからなんだよなぁ。
スキピオ(2019 Early) @scipio 2019年4月26日
人類の歴史の中で、民主主義が達成されるまでの独裁や圧政などの膨大な期間を想いながら投票するって言う儀式的な意味づけでもいいじゃないか。投票に意味あんの?って言うような層には通じないか。
くらたや書房 @kurataya_book 2019年4月26日
個々の目的や意志は違うしそれぞれ尊重されるべきである。というリベラル的な意識が浸透していった結果若者からは集団としての力が消失し政治的影響力も無くなるというという皮肉。
osyareookami @osyareookami153 2019年4月26日
元若者のみなさんは、投票しているのだから。時間が解決するのでは?20代のうちから投票率を上げないといけない理由はなに?体も健康だし、子供もいないんだから投票する動機が少なすぎる
osyareookami @osyareookami153 2019年4月26日
つまり何がいいたいかというと世代間格差じゃないってこと、ロスジェネ世代の投票率は年々上がってるよね?単純な年齢による動機の強さの違い
osyareookami @osyareookami153 2019年4月26日
若者向けの政策を打ったとして(就職関連とか、奨学金とか)法制化にタイムラグがあるので、これによって利益を得るのは、投票権のない10代。子育て関連とかは期間が長いので、政策が投票に結び付くが。20代向け政で得票に結び付く策っていうのが難しすぎる。
rainy season @jkgkikllh 2019年4月26日
まとめ主はゲーム強そう。攻略法を一生懸命探すタイプ。
ひこゆさ @mbMCcefiR2YQYpl 2019年4月26日
もっとシステム的な話でしょ。期日前投票ができてから超行きやすくなったよ。もっとカジュアルに投票できたら、もっと増えるよ。職場近くで期日前投票するとか、ネットで一週間リアルタイムに結果見ながら投票と変更ができる、とか。
@runtsunami 2019年4月26日
個人的な意見として現代社会はまともな自治ができるスケールを大きく超えてしまった。全体主義で完成したものに民主主義を当てはめてみたものの見事に機能不全に陥っている。選挙活動はもはや無意味で、口コミが主な原動力。ネット上での縄張り争いが政治の将来だろう
ととっと @xyrLuoihI9vhuex 2019年4月26日
市への陳情とかも地元の議員を通してやってると明らかに通りやすさが違う。通るかどうかはともかく、担当部署にきちんと問題と認識され、握りつぶされることはほぼ無い。「地区」とか「特定の団体」で応援して候補を当選させると明らかにメリットがあるんだよ。だけどメディアで騒ぐのは一番そういう実感が持てないであろう国政選挙の時だからこうなるのも仕方ないのかな。
風祭司 @whoxi4 2019年4月26日
団塊の世代はほぼ学生闘争や労働闘争と被るから権利意識高い件
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