ウイリアム・ギブスン、スプロール三部作

自分用のコラージュのネットアーカイブ用   ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF): ウィリアム・ギブスン, 黒丸 尚: http://amzn.to/mOBRUE   続きを読む
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m_um_u @m_um_u

では、ウィリアム・ギブスン、スプロール三部作の写経を始めます m(_ _)m 最初は「ニューロマンサー」から

2011-05-11 15:58:04
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2011-05-11 15:58:46
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(96)突然の衝撃とともに他人の肉体へ

2011-05-11 15:59:10
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(40)「おれのことはほっといてくれよ、ラッツ、ウェイジは見かけたかい」「恐怖とひとりぼっちとを避けるため」とバーテンダーは食い下がり、「恐怖に耳を傾けな。それこを お友だち かもしれない」

2011-05-11 16:00:28
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(220)「おまえさんが病的に死を恐れるんじゃなけりゃな」

2011-05-11 16:00:52
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(90)「マトリックスのルーツは、素朴なアーケイド・ゲームです」「とナレーションが言っている。「さらには初期の映像プログラムであり、頭蓋ジャックによる軍用実験です」」

2011-05-11 16:01:49
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(90)「電脳空間。日々さまざまな国の、何十億という正規の技師や、数学概念を学ぶ子供たちが経験している共感覚幻想―人間のコンピュータ・システムの全バンクから引き出したデータの視覚的再現。考えられない複雑さ。光線がデータの星群や星団の、非空間をさまよう。遠ざかる街の灯に似て――」

2011-05-11 16:04:35
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(99) 概要のはじめは、長く静止したカラー画面で、ケイスは最初、これを何かのコラージュかと思った。別の画像から少年の顔だけを切り取り、塗料を塗りたくった壁に貼りつけたようだった。

2011-05-11 16:06:12
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(99)黒い瞳。内眼各贅皮は明らかに手術の結果。色白のこけた頬に滅茶苦茶なニキビ。ホサカが駒止めを解除した。少年が動く。流れるように不気味で優雅な身ごなしで、ジャングルの捕食獣を真似る。少年の体はほとんど見えない。

2011-05-11 16:08:01
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(99)塗りたくった煉瓦壁に似た抽象パターンが、体にピッタリしたワンピースの上を滑らかに流れているのだ。擬態ポリカーボンだ。 (→cf.p114)

2011-05-11 16:09:15
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(128)"フラットライン”が単なる構造物になり、つまり結線(ハードワイヤード)ROMカセットごときが死者の技術や妄想や無意識の反応まで模している……

2011-05-11 16:10:58
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(175)「ソ連の収容所、シベリアのな、そこにた仲間なんだが、親指が凍傷になった。医者が来て、切り落としちまった。何ヶ月もたって、野郎、ひと晩じゅう、寝返りをうってやがる。 」

2011-05-11 16:13:24
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(175)「エルロイよ、とおれァ言ったもんだ。 どうしたんだい。忌々しい親指が痒いんだ、と奴は言う。じゃあ、掻きゃいいだろう、てえと、マコイよ、なくなった親指なんだよ

2011-05-11 16:14:15
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(175)構造物が笑うと、笑いでない何か別のものとして伝わってくる。ケイスの背筋を冷えびえしたものが走った。

2011-05-11 16:15:02
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(175)「頼みがあるんだがな、坊主よ」「なんだい、ディクス」「この、おまえさんの荒稼ぎな、終わったら、こんな糞忌々しいもの、消しちまってくれ」

2011-05-11 16:16:01
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(280)「誰でも記憶は良いんだ」とフィンは煙草をを落として踵で踏み消し、「ただ、その記憶に出入りできる人間は多くない

2011-05-11 16:18:30
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(280)「たいてい、多少なりとまともな芸術家は、やれるもんさ。この構造物を、本物の、南部マンハッタンのフィンの店と重ねあわせることができるなら、違いも眼につくだろうけど、それだって、考えるほどじゃないはずさ。 記憶がホログラフィックなんだ、あんたがた

2011-05-11 16:19:12
m_um_u @m_um_u

(396)「(中略)それで一日中歩いた。時々は見えたの、その街が。で、そんなに遠そうじゃなかったし、でも、ちっとも近づかないの。そのうち本当に近づいてきたら、よく見えた。」

2011-05-11 16:21:19
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(398)「その日、ちょっと廃墟って言うか、dレも住んでいないみたいに見えるときもあったし、そうじゃないときは、機械が光を出してるのが見えて、車か何かみたいで 」 とリンダの声が小さくなる。

2011-05-11 16:21:47
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(396)「なんだった」 「これよ」 とリンダの暖炉のまわりから、暗い壁、人口を隈取る曙光を身振りで示し、 「あたしたちがいるところ、ちっちゃくなるのよ、ケイス、近づくほど小さくなるの」

2011-05-11 16:23:03
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(396)入口近くでもう一度だけ足を止め、 「その男の子に訊いてみたか」 「うん。あたしじゃわからないって。時間の無駄だって。こう言ったわ、つまり ―― "事象”だって。で、それがあたしたちの地平線で。"事象の地平線”って言ってた」

2011-05-11 16:25:04
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(398)「ニューロマンサー」 と少年は、切れ長の灰色の眼を、昇る朝日に細め、 「この細道が死者の地へとつながる。つまり、あんたが今いるところさ、お友だち。マリィ=フランスが、わが女主人がこの道をととのえたんだけど、そのご亭主に縊り殺されて、予定表を読ませてもらいそこなった」

2011-05-11 16:28:18
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(398)「ニューロは神経、銀色の径。夢想家(ロマンサー)、魔道師(ネクロマンサー)。僕は死者を呼び起こす。 いや、違うな、お友だち」 と少年はちょっと踊って見せて、褐色の足で砂に跡を印し、 「僕こそが死者にしてその地」

2011-05-11 16:30:49
m_um_u @m_um_u

(409)「おれはニューロマンサーに会った。あいつ、あんたの母親のことを言ってた。あいつは巨大なROM構造物みたいなものだと思う。人格を記憶しているんだけど、ただし実は、全部RAM。どの構造物も自分たちは実在する、現実だと思ってるけど、永久に続いてる」

2011-05-11 16:32:24
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(200)「そりゃあ、ケイス。それについていまのわしがいえることといったって――それも君が想像しているほど、わしにはたくさんの答えがあるわけじゃないんだが――つまり、君が冬寂と思っているものが、単に別の、言わば潜在的実体の、一部に過ぎないってことさ。」

2011-05-11 16:34:13