カルグラメソッド

中央アジアのトゥバ共和国の倍音唱法であるホーメイの発声方法の一つで、ぶっとい低音ボイス発声のカルグラの練習方法について。ホーメイについてはこちら→http://togetter.com/li/134973
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末廣友吉 @y_sueh

<カルグラのためのその(1)>まず重要なことはカルグラはダミ声じゃないということ。強いて言うなら「ガラガラ声」というのが近いです。このニュアンスの違いを説明するのは難しいんですが、まぁとにかくリラックス。

2011-05-14 01:10:32
末廣友吉 @y_sueh

<カルグラのためのその(2)>この声を出す際、ホーメイとは違って喉は可能な限り脱力しなきゃなりません。喉にかける力のベクトルがホーメイとは反対なんです。そうですね、仕事で疲れて家に帰ってきて「はぁぁ〜」って言うときの脱力具合をイメージしてください。

2011-05-14 01:12:38
末廣友吉 @y_sueh

<カルグラのためのその(3)>カルグラをするための身体イメージ。まず、全身脱力。そのままお腹を膨らます。背筋をまっすぐにして胸を張る。胸を張るのは筋肉の力ではなく、肩を背中側に落とす重さで張るみたいな感じ。

2011-05-14 01:17:48
末廣友吉 @y_sueh

<カルグラのためのその(4)>この状態で喉をなるべく脱力。脱力の結果、通常時より声帯の面積が広がったという感じがベスト。だけどもこれは人によって調整が必要。(それはまた後述)

2011-05-14 01:22:32
末廣友吉 @y_sueh

<カルグラのためのその(5)>ここまで解説した姿勢をキープしたまま、咳払いをします。すると、喉から鼻にかけての内側がビリビリするよな、むず痒いよな感覚を感じるはず。これがカルグラの基本成分。

2011-05-14 01:25:48
末廣友吉 @y_sueh

<カルグラのためのその(6)>これを理解したうえで、咳払いを繰り返します。 そしてその感覚を体に沁み込ませます。「ああ、この音か」と合点がいったら、咳払いをなるべくロングトーンでやってみます。「うっ、う〜ん」の「う〜ん」の部分の時間を少しづつ伸ばしていきます。

2011-05-14 01:30:15
末廣友吉 @y_sueh

<カルグラのためのその(7)>自分に出せるロングトーンの一番長いのと同じ位まで伸ばせるようになったら、その咳払いの「う〜ん」を「う〜」と伸ばしてみます。

2011-05-14 01:33:49
末廣友吉 @y_sueh

<カルグラのためのその(8)>「う〜」ができない場合、咳払いからやり直します。この過程で喉から鼻にかけてすんごい痒くなるはずですが、それで正解。痒くならない人はなんかやり方間違ってるか振動が足りない可能性があります。この場合も咳払いからやり直し。

2011-05-14 01:38:25
末廣友吉 @y_sueh

<カルグラのためのその(9)>ちなみに「咳払い」と説明してますが、これを「ゲロ吐くときのアレ」と説明する人もいます。これはお好みでどちらでもやりやすい方でww

2011-05-14 01:41:54
末廣友吉 @y_sueh

<カルグラのためのその(10)>「う〜」ができたらば、その音をチェックします。声にバリバリとかビリビリとか言う感じの成分が混じっていたら正しい方向です。その成分をなるべく大きくしていきます。

2011-05-14 01:49:23
末廣友吉 @y_sueh

<カルグラのためのその(11)>バリバリ成分を増やす方法は咳払いしつこく繰り返して、バリバリを大きくする方法を自分なりに見つけるとしか言いようがないのですけど、イメージとしては胸や鼻、口、頭などにそのバリバリを共鳴させるということを意識するとよいです。

2011-05-14 01:58:14
末廣友吉 @y_sueh

<カルグラのためのその(12)>特に胸は肺や気管を大きく広げてキープすることによって鳴りがよくなります。またその際にお腹も膨らませている状態が望ましい。それにより上半身全部が鳴っているという感じまでいければ更によし。

2011-05-14 02:00:11
末廣友吉 @y_sueh

<カルグラのためのその(13)>ここまでこれた人はさらに(1)から出直して反復練習します。それによりバリバリ感が増してくるはずです。で、気がつくとカルグラっぽい音になってきているはずです。

2011-05-14 02:04:46
末廣友吉 @y_sueh

<カルグラのためのその(14)>ここに至るまでいまだに「う〜」としか言っていないことに気づいたあなた。ちょっとスルドイです。実はここからが大変。その次は「お」「え」「い」をマスターしなきゃなりません。

2011-05-14 02:09:29
末廣友吉 @y_sueh

<カルグラのためのその(15)>重要なことを忘れてました。さっき肺や気管やお腹を膨らませてキープしろみたいなことを書きましたが、「息を吐ききったらしぼむじゃないか」というツッコミは禁止ですw息を吐いても筋肉でキープしてくださいwしかしそれ以外は脱力しなきゃダメ。特に喉。

2011-05-14 02:18:57
末廣友吉 @y_sueh

<カルグラのためのその(16)>最初のうちはこの緊張と脱力のバランスが難しい。しかしこれがうまくいかないと呼吸の残り時間によって音色が不安定になります。もしくは息が続かないとか。ここをクリアすることが大事。また息はなるべく少なく吐くようにも心がけて。

2011-05-14 02:27:12
末廣友吉 @y_sueh

<カルグラのためのその(17)>緊張と脱力と呼吸の問題はもう練習以外にないので、自分でなんとかコツを見つけてもらうしかないので、反復練習しかないです。しつこくやってください。

2011-05-14 02:30:20
末廣友吉 @y_sueh

<カルグラのためのその(18)>さて、「お」「え」「い」ですが、カルグラの場合は発音は日本語のソレで構いません。ただ、人によって「う」は出来るけど「え」は出来ないとか、「お」だけどうも音色が違うとかそういうことが起きようです。どれも均一にカルグラの音になるよう反復してください。

2011-05-14 02:35:41
末廣友吉 @y_sueh

<カルグラのためのその(19)>ここまで出来たら「う」「お」「え」「い」と続けてカルグラで言ってみましょう。倍音に音程があることに気づくはずです。

2011-05-14 02:38:04
末廣友吉 @y_sueh

<カルグラのためのその(20)>あとは「うおえい」を使って自由にメロディを奏でてもらっていいんですけど、やっぱり練習曲は童謡がわかりやすくていいでしょうね。そこクリアしたら本場の人の真似してください。

2011-05-14 02:41:05
末廣友吉 @y_sueh

<カルグラのためのその(21)>そうそうカルグラはメロディだけじゃなく歌詞もあるんですよ。なのでメロディしかできないんじゃ片手落ち。言葉も喋れなきゃ鳴りません。これについてはカルグラで日常会話をしてみるとよいです。

2011-05-14 02:44:00
末廣友吉 @y_sueh

<カルグラのためのその(22)>カルグラで会話する際、どの子音でも同じ音色が出ているかどうかよ〜く観察しながら喋ることが重要です。それが出来るようになったら、カルグラでお好きな唄を練習してみましょう。自分のカラオケのレパートリーでやってみるといいです。

2011-05-14 02:47:34
末廣友吉 @y_sueh

<カルグラのためのその(23)>カルグラで歌うと通常より音域が狭くなり、滑舌も悪くなりますが、これも反復練習で克服してください。

2011-05-14 02:49:19
末廣友吉 @y_sueh

以上、カルグラメソッドでした。

2011-05-14 02:50:00
末廣友吉 @y_sueh

人それぞれだと思います。片方だけの人も両方の人もいますよ。ただし、両方同時平行して練習するのはオススメしないですね。やり方こんがらがっちゃうんで。QT @nanafuku55 やっぱカルグラのほうが難しそうだ。ホーメイとカルグラって、一人の人間の中で両立するもんですか。

2011-05-14 02:54:51