2015年度、エアミス研ランキング、エロミスランキング、総合ランキング
- CLY__Mizuki
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7位:倉知淳「片桐大三郎とXYZの悲劇」【23点】クイーンの悲劇四部作をテーマにした中編集。本作は言わば「五十円玉二十枚の謎」の再来であり、出されたお題「悲劇四部作」に対し今回も実に作者らしい逆説に満ちた解答を提示してみせる。加えて探偵役のキャラも強烈で、続編を期待したいところ。
2015-11-21 21:05:496位:村崎友「夕暮れ密室」【33点】密室に拘りがある作者の多重推理物。密室を巡る推理のビルド&スクラップは勿論のこと、事件を通して描かれる青春の苦味が強烈で、特に最後に明かされる動機は色々な意味で読者の胸を打つことだろう。「月光ゲーム」や「密閉教室」が好きな人にこそお勧めしたい。
2015-11-21 21:06:505位:鳥飼否宇「死と砂時計」【39点】世界各国から集められた死刑囚のみを収容する終末監獄を舞台にした連作ミステリ。異世界ならではの仕掛けや謎を通して描かれる人間ドラマもさることながら、そこかしこに見られる「法月綸太郎の冒険」要素(?)にニヤリとできる秀作である。
2015-11-21 21:09:174位:早坂吝「虹の歯ブラシ 上木らいち発散」【44点】前作も相当なエロバカミスだったが本作では更に磨きがかかっている。特に凄いのが連作の掉尾を飾る「赤は上木らいち自身の色」で麻耶並みのとんでもない趣向が炸裂、エロなくして本格の発展は有り得ないと思い知らせてくれる(?)怪作である。
2015-11-21 21:10:44【3点】川辺純可「焼け跡のユディトへ」/沢村浩輔「北半球の南十字星」/島田荘司「新しい十五匹のネズミのフライ ジョン・H・ワトソンの冒険」/知念実希人「天久鷹央の推理カルテⅢ 密室のパラノイア」/戸松淳矩「終戦のマグノリア」/藤野恵美「お嬢様探偵ありす 天空のタワー事件」
2015-11-21 21:15:16【2点】河合完爾「救済のゲーム」/小林泰三「記憶破断者」/瀬川コウ「謎好き乙女と奪われた青春」/早坂吝「RPGスクール」/古野まほろ「外田警部、TGVに乗る」/岬鷺宮「失恋探偵の調査ノート~放課後の探偵と迷える見習い助手~」
2015-11-21 21:16:00【1点】相沢沙呼「緑陽のクエスタ・リリカ 魂の彫塑」/市川哲也「名探偵の証明 密室館殺人事件」/大槻一翔「薫子さんには奇なる解を」/北山猛邦「ダンガンロンパ霧切3」/滝田務雄「捕獲屋カメレオンの事件簿」/長江俊和「掲載禁止」/中山七里「ヒポクラテスの誓い」//
2015-11-21 21:17:083位:井上真偽「その可能性はすでに考えた」【47点】今年度の前作は何だったのか大賞(爆)。探偵が奇跡を証明するために全ての可能性を論理的に否定みせる本作は多重推理よりもむしろ、この設定だからこそできたある離れ業により唯一無二のオリジナリティを勝ち得た作品である。
2015-11-21 21:18:582位:深水黎一郎「ミステリー・アリーナ」【51点】作者久々の長編は極めて本格純度の高い多重推理物。早押しクイズ番組と結び付けた理由にちゃんと必然性があり、そこに込められたテーマから本作が今だからこそ書けた作品であることがよく分かる。労作にして多重推理の極北とも言うべき作品である。
2015-11-21 21:21:00【mysteryEQ/麻里邑圭人】1:倉知淳「片桐大三郎とXYZの悲劇」/2:早坂吝「虹の歯ブラシ 上木らいち発散」/3:深水黎一郎「ミステリー・アリーナ」/4:井上真偽「その可能性はすでに考えた」/5:紙城境介「ウィッチハント・カーテンコール 超歴史的殺人事件」
2015-11-21 21:24:15