漫画みたいなミラクル連発！ ボクシング未経験のOLだったのに素人ボクサーを北海道初のチャンピオンに育てた女性 #激レアさん

続く10戦目はかつてない強敵の日本ライトフライ級2位の選手。相手は畠山選手に勝利してからタイトル挑戦という予定を立てていた。しかし結果は畠山さんの10R判定勝ち。この番狂わせで一気に日本ライトフライ級2位まで駆け上がった。

アカサカさんはトレーナーとして、畠山さんに試合経験を積ませ2位という肩書が嘘にならない実力をつけたうえでチャンピオンに挑戦するという計画を立てていた。ところがすぐにチャンピオンから直々に日本ライトフライ級タイトルマッチのオファーが来てしまった。

2002年後楽園ホール、チャンピオン初防衛を期待する観客の多い中一進一退の攻防が続き、最終10Rの残り20秒で畠山さんのストレートが王者の顔面を捉え王者は足元から崩れ落ちていった。しかしレフェリーの口からはまさかの「スリップ」。そのまま試合終了で結果は引き分けとなり畠山さんは王座を逃すこととなった。

アカサカさんはかける言葉も見つからず、もしかしたらボクシングを辞めると言うのではないか…と思いながら初めて畠山さんに1週間の休みを取らせた。1週間後、畠山さんはいつも通りの時間に現れた。辞める事など少しも考えていなかった畠山さんは頭を丸めて寺で座禅を組んで修行をしていたのだった。