《福島型事故の特徴》

六等星 @rokutousei3

もうすぐ世界の科学者の中でこういうカテゴライズがされる①。フクシマ型事故:チェルノブイリと違い大きな爆発が起きなかったことが最大の特徴。また被災国が技術立国ニホンだったことから、当初は安全が回復されると期待された。

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福島型事故の特徴②日本政府は大きな爆発が起こらなかったという根拠だけで、安全であると繰り返し国民に呼びかけた。国民も、また被災地であるフクシマ県民も多くの人がそれを信じたので、非難を求めるパニックなど起こらなかった。市長も集団退避を訴えるのではなく物資の運び込みを要望した。

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特徴③震災後のニホン国民の秩序ある姿は最初美徳や文化の高さと思われた。だがしばらくして、われわれは彼らが魔法にかけられていることに気がついた。すなわち、「タダチニジンタイニモンダイハアリマセン」ニホン人はすっかり信用し、デモもないわけではなかったが非常に小規模なものだった。

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特徴④事故の対応は人類史に残る断罪すべき怖ろしいものだ。ニホン政府は付近住民を退避させることなく一年以上もの間生活をさせた。フクシマの住民が退避できたのは、WHO、グリーンピース、ドイツの緑の党が派遣した調査団が独自に調査した結果をニホン政府に突きつけ勧告を行ったからだった。

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特徴⑤中でも最もおぞましきは、食の安全基準を国際的にはありえない高い水準に敢えて引き上げ、かつその調査も意図的に不徹底な状態に留めた。フクシマでとれた汚染食品をフクシマ住民は安全と信じて一年以上食べ続けた。さらには学校給食として子どもたちに与え続けたのである

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特徴⑥われわれが疑問に思うことは、なぜ常識的に考えて危ないとわかる事態を、教育水準が高いと知られているニホン人が信じたのかという不可思議さである。要因はニホンの社会因習にも大きく根ざすのであるが、ここではまず事故の特徴、すなわちサイレントメルトダウンから取り上げる。

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特徴⑦そうサイレントメルトダウンこそがフクシマ型事故の最大の特徴であり、事故後のドラスティックな政治判断を遅らせた理由である。われわれはこの静かに進行する溶融の恐ろしさを語り継いでいかなければならない。それが現在も被曝で苦しんでいる人々と約五万人の死者の慰霊になると信じている

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特徴⑧チェルノブイリのような爆発をすれば良かったというと不謹慎だと思われるだろうか。おそらくそう思う人は少数だ。なぜなら、フクシマで静かに進行した、人類史上最悪の悲劇をわれわれは教科書で学んできたから。

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特徴⑨フクシマでは避難させてもらえることなく安全だからと留め置かれたせいでその後二十年間に、住民の85％が癌や白血病になった。85％が犠牲になった悲劇を私は知らない。しかもフクシマだけにかかわらず、近県のすべてで癌の発症率は三倍になったのである。

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特徴⑩さらに許せざることには、ニホン政府は癌の発症者に対してただちにして賠償を行うのではなく、最高裁判決まで持ち込んだ。判決には15年かかり、そのため原告の67％が控訴中に亡くなった。

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特徴⑪運良く健康を回復した住民も高額の先進医療費の自己負担と、マイホームローンの二重負担に耐えられずに自殺する人が絶えなかった。自殺者は明らかに病気発症が死亡原因だとわかっているにもかかわらず保証の対象外とされた。フクシマシングルマザーが大勢生まれた。

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特徴⑫フクシマサイレントメルトダウンは、政府とトウデンに、被害が小さいかのようなプロパガンダをしかける悪魔の囁きをもたらした。悪魔はエダノとゴヨウ学者の口を通じてニホン国民に連日こう語りかけた。「タダチニハモンダイハアリマセン」。タダチニハ・・・

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特徴⑬いまでは世界中が知っていることだがフクシマ原発の炉心内部は９ヶ月後にはすっかり空になっていた。大量の水を注入しすべてを海に流したのである。当初ニホン政府は近隣国に報告をしたが大きな避難を受けた。そのためそれ以後は故意ではないのだが漏れているということになされた

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特徴⑭これは後日裁判過程で明らかになったことだか、放射能濃度が高すぎてニホン政府は十年以内にフクシマ原発を復旧させることは不可能だと試算した。しかし安全宣言をする必要があったため、どんどん水を入れ、原発内を水でクリーニングし汚水はすべて太平洋に流すという犯罪行為にでたのである。

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特徴⑮これも裁判過程で明るみにでたことだが、当時の経産省幹部の証言がある。なぜ危険を承知しながら住民を避難させなかったのかという問いに、彼はこう答えた。「日本経済のためには、日本は安全な国でなければならなかった。だから、住民には絶対にそこに住み続けてもらわなければならなかった」

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特徴⑯文科省幹部も裁判の中で「農家への損害賠償金を減らす目的で、学校給食にフクシマの食材を使うように給食配送センターに指示を出した」ことを認めた。「しかし厚生省の基準に則ったもので人体に影響するとは私は思わなかった」と答えた時、裁判所内で母親とおぼしき女性の悲鳴がこだました

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特徴⑰最も痛ましい事実は裁判の過程で起こった一件の殺人事件である。事故直後フクシマにおいて、安全だから心配ないと啓蒙講演をしたゴヨウ学者がいた。その後彼は当時フクシマでの講演料は通常の二倍とっていたことが暴露された。なぜ二倍請求したかというと被曝手当てだったというのだ。

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特徴⑱住民に安全だと喧伝しつつ被曝手当てを請求したという事実が、子どもを白血病でなくした父親の理性を失わさせた。彼はゴヨウ学者の家を突き止め侵入したが政府が予めつけていたSPともみ合いになり、誤ってSP刺し殺した。動転し逃げ出し翌日子どもの墓の前で服毒自殺しているのが発見された

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特徴⑲大人しかったニホン国民が悲劇に巻き込まれた例は枚挙にいとまがない。すべてやりきれない話ばかりである。就職差別こそ少なかったというが結婚差別は当たり前に横行したという。許せない行為であるが、もしあの時すぐに政府が良心にしたがい退避命令を出していたなら防げた人災である

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特徴⑳私は当時のニホン国首相で、今は剃髪して四国の霊山にこもり、国民の慰霊に残りの人生を捧げているというカンナオトを訪ねたことがある。夏の盛りだった。現れた時彼をみて私は戸惑った。彼は既に七十歳をこえていた。そして私には彼がとても善良そうに見えたのである

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特徴21 私はもっとにても焼いても喰えないような政治家然とした男が現れることを想像していた。しかし目の前の老人は、山を登ってわざわざ会いに来たことの御礼を述べ、一切嘘はつかないからなんでも質問してくださいとやや男性としては高い声だが、とても落ち着いた口調でいった。

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特徴22 わたしが彼に尋ねたかったことはただひとつ。どうしてニホン国民を騙してまで、安全だと偽装したのか。彼は困ったような淋しそうな顔をして庭に視線を泳がせた。わたしはあなたの判断だったのか、それともあなた以外の判断を守っただけなのかと質問を重ねた。

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特徴23 「私には覚悟が足らなかったんです。今でも夢を見ます。３月１１日私はヘリコプターで視察をしたあと、東京には帰らずフクシマ原発に乗り込んで、対策本部を設置し、そこで缶詰めになって現場で指揮をとるんです。内政はオカダ君に任せて、地震の復興はエダノ君。私は命がけで原発を止める」

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特徴24 私の尊敬する明治維新の英雄高杉晋作ならそうしていたでしょう。しかし私はもし私自身が陣頭指揮をして上手くいかず、マスコミに無能呼ばわりや、まるで私の判断が誤ったせいで、原発が暴走したような書き方をされるんじゃないかと脳裏によぎり、ヘリを東京に戻したんです

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特徴25 原発の被害が壊滅的であることは最初から把握していました。既に裁判でも証言しましたが、三号基の爆発は水素爆発ではなく、完全なる核爆発でした。被害規模は広島型原爆の五千倍ということでした。すぐにでも東京都民含めすべての東日本国民を退避すべき事態でした。