ストライクウィッチーズ　二次創作SS　姉妹の絆

恭一 @kyoichi562

「宮藤ー！ 宮藤はいないかー？」「あ、どうしたんですかバルクホルンさん？」「そこにいたか宮藤。実はな……今度、クリスの誕生日なんだが、何をプレゼントしたらいいか迷っていてだな……よければ、その……迷惑でなければいいんだが……い、一緒にプレゼントを選んでくれないか！？」

恭一 @kyoichi562

「え？ 私がクリスちゃんの誕生日プレゼントを選んじゃっていいんですか？」「あ、あぁ！ もちろんだ！ むしろ宮藤……お前じゃないと駄目なんだ！」「そうなんですか……わかりました！ クリスちゃんのために、私一生懸命プレゼントを選びます！」「そ、そうか。ありがとう宮藤！」

恭一 @kyoichi562

「それとだな……お礼と言ってはなんだが、お前の誕生日プレゼントも買いたいんだ」「へ？ 私の、ですか？」「あぁ、以前、お前とサーニャの誕生日パーティをしたが、個人的なプレゼントは準備していなかったからな」「で、でも、そんな悪いですよ……」

恭一 @kyoichi562

「何を言っているんだ。私達は家族じゃないか。何を遠慮することがある」「でも……」「クリスのついでのようになってしまうが、せっかくの機会だ……お礼も兼ねて、プレゼントさせて欲しい……嫌、か？」「そんなことないですよー！ 私バルクホルンさんにプレゼントもらえたら、すごく嬉しいです！」

恭一 @kyoichi562

「そ、そうか！ よし、じゃあ、宮藤の誕生日プレゼントも一緒に選ぼう。何でも、好きなものを選んでくれていいからな芳佳」「え……？」「うん？ どうしたんだ？ よし――かぁああああ！？」「え、えっと……」

恭一 @kyoichi562

「い、いい今のは違うんだ芳佳……い、いや宮藤！ 今のちょっとした言い間違えでだな……」「……言い間違え、なんですか？」「へ……？」

恭一 @kyoichi562

「わ、私は……バルクホルンさんに、芳佳って呼んで貰えて、すごく嬉しかったです！」「そ、そうなのか……？」「はい！ あ、そうだ。誕生日プレゼントの代わりに、一日私のことを「宮藤」じゃなくて「芳佳」って呼んでください！」「え、えぇー！？」

恭一 @kyoichi562

「家族だって思うんなら呼んでください！」「た、たしかに宮藤……お前のことは――」「あぁ！ また宮藤って呼んでますよ！」「うぅ……よ、よ芳佳。お前のことは、い、妹のように思っているが、その……」「妹って思ってくれているなら、苗字で呼ぶのはオカシイですよ」

恭一 @kyoichi562

「た、確かにそうだな……て、違うんだ芳佳！ そういうことではなくて、心の準備がだな――」「あ、そうだ！ じゃあ、私がバルクホルンさんの妹になりますね！」「な、何を言ってるんだ？」「えっと……お、お姉ちゃん！」「よ、よよよ芳佳ぁああ！？」

恭一 @kyoichi562

「あ、ちゃんと呼べてますよお姉ちゃん！ でも、もっとちゃんと呼んで欲しいです……お姉ちゃん」「わ、わわかった芳佳……わかったから、あんまりお姉ちゃんと呼ばないでくれ……」「？ どうしてですか？ お姉ちゃん？」「そ、その……芳佳に言われると、胸がドキドキし過ぎるんだ……」

恭一 @kyoichi562

「え……？ 大丈夫お姉ちゃん？（ｷﾞｭｰ）」「よ、芳佳！？ なぜ抱きつくんだ！？」「ほんとだ……お姉ちゃんの心臓……とってもドキドキしてます」「……お、お前のせいだぞ。芳佳」「ごめんなさい……お姉ちゃん」「ふん……お前は悪い妹だな」「うぅ……ごめんなさい」

恭一 @kyoichi562

「そんな悪い妹には、特別訓練をしなくてはならないな」「特別……訓練？」「あぁ、そうだ。姉妹の絆をより深めるための訓練だ」「……それって、お姉ちゃんともっと仲良くなれるってことですか？」「その通りだ芳佳」「私……お姉ちゃんともっと仲良くなりたいです！」

恭一 @kyoichi562

「わ……私もだぞ……芳佳」「お姉ちゃん……お姉ちゃん大好き！」「うん……私も大好きだぞ芳佳」「えへへ」「よし、私の部屋に行くぞ」「わぁ！ お、お姉ちゃん！？」「どうした芳佳？」「うぅー、お姫様抱っこなんて恥ずかしいですよー」

恭一 @kyoichi562

「何を言っているんだ芳佳。私達は姉妹だ。何を恥ずかしがることがある！」「そうですけど……」「嫌なら……やめるが……」「い、嫌じゃないです！ ただ、やっぱりちょっとだけ恥ずかしくて……」「そうか。では、誰かに見つからないうちに、部屋に行こう……芳佳」「はい、お姉ちゃん！」

恭一 @kyoichi562

「という計画を建てたんだが、どう思う？ フラウ？」「……もう私の知ってるトゥルーデじゃない」 【END】