たらればさん、「自分は狂ってないと言えるかを突きつけるシナリオ」#FGO 1.5章アガルタを攻略。アガルタの世界観やオルタの解釈、そしてコロンブスについて語る

ロマニのことで熱くなる展開、こっちが泣けてきた
232
たられば @tarareba722

・令呪と聖晶石を使って魔神柱とシェヘラザード撃破 ・ぐぬぬぬ……。。。 ・「聖杯」の代わりにワイルドカードとして「玉手箱」が大活躍 ・主人公「死の恐怖というのはね、生きた意味で打ち消せるのだと思うよ」 ・「そりゃあ近くでずっと見てきましたから」 ・こ、こ、これは……

2019-06-18 00:47:01
たられば @tarareba722

・あああああこれドクターのことですよねドクターが教えてくれたことですよね(大興奮&半泣き&本シナリオの評価超絶急上昇) ・最終戦終了、魔神柱、武則天、シェヘラザード、フェルグスが消滅し、最後の最後にブラヴァツキーが登場し、空飛ぶ円盤でラピュタ脱出 ・思わず脳内で流れるあの地平線〜♫

2019-06-18 00:49:16
たられば @tarareba722

・最後の解説、というかモノローグ、これつまり「ホームズがノンフィクション作品としてまとめた」ということかー ・なので「夜話団円(Happily ever after =めでたしめでたし)」なのですね ・さあ続いて「下総国」です頑張りますー!! ・サポート欄の皆さまいつも本当にありがとうございます!(了

2019-06-18 00:50:52

今回の収穫はコロンブス

たられば @tarareba722

FGOを始めてから一章進むごとに関連書籍を(既読本数冊と)新規5〜6冊くらい読むことになっているんですけども(楽しい)、毎回のように「当たり!」な本があって、今回のアガルタも『コロンブスの不平等交換 作物・奴隷・疫病の世界史』山本紀夫著・角川選書刊に巡り会えたのは僥倖でした。

2019-06-18 09:21:56
たられば @tarareba722

クリストファー・コロンブスって、やっぱり功績と名声が大きすぎて、それでも最近になって中南米住民の虐殺や疫病の輸入が注目されてきたけど、この本を読むと、旧大陸勢力が新大陸にもたらした侵略は、もっと本質的に凄惨で惨虐で、人類史に克明に刻まれた負の遺産なんだなということがわかりました。

2019-06-18 09:25:08
たられば @tarareba722

トウモロコシやジャガイモは旧大陸勢力にとっては15世紀の「大発見」で、世界中に広まって食卓の風景を一変させ、多くの飢餓を救うのだけど、それは中南米住民が長い年月をかけて栽培と改良、選別を重ねて育ててきた成果であって、それを「発見」と名指すことは功績の簒奪だし差別的視点なんですよね。

2019-06-18 09:30:20
たられば @tarareba722

なにより、それまで「自分たちの生活を手伝わせるためにアフリカからさらってきた奴隷を宗主国へ連れてくる」という奴隷制が、コロンブス以降は「アフリカ→中南米で大規模農業や砂糖製造へ従事→宗主国へ輸出」と三角貿易を仕組み化したことで、奴隷産業が圧倒的に巨大化するという。まさに負の遺産。

2019-06-18 09:34:51
たられば @tarareba722

いやあ、、、。。正直、とても胸くそ悪い話だったけど、知らないままでいるよりずっとよかった。今回も勉強になりました。ありがとうFGO。ありがとうアガルタ。

2019-06-18 09:36:21
たられば @tarareba722

FGOの攻略感想記、今はおかげさまで連ツイの最初は1500RT、4000Favくらい伸びて読まれるようになったけど、第1部オルレアンを走ってる頃は50RTくらいだったし、連ツイのたびフォロワーもガタっと減ったよなー(今は感想をつぶやくと増えます)と思うと、なんというか感慨深い。続けるって大事だなー。

2019-06-18 16:35:12

おまけ「たらればさん的FGO紫式部解釈」

たられば @tarareba722

FGO関連で紫式部先輩の情報がさらに求められているような気がするので(運営にはかなり詳しい人が監修についてるっぽい)、いくつか呟きます。 『紫式部日記』と史実を重ね合わせてみると、紫式部はかなりつらく厳しい状況のなかで宮中に出仕していたことがわかります。

2019-06-07 12:54:39
たられば @tarareba722

というのも、当時の政治的状況は、藤原道長が政権獲得に「王手」をかけている状況でした。一条天皇の後継者を巡り、故・中宮定子の息子が就くか、(道長の娘である)彰子が男子を産みその子が後継となるかで揺れている時期です。道長は、なんとしても一条帝を彰子になびかせたかった。

2019-06-07 12:58:18
たられば @tarareba722

そのため道長は彰子付の女房として、まず一流どころの娘たちを集めます。四位以上の貴族の娘に限って集めたのですが、しかしそういう連中はろくに働かないし貴族の男(当時の高級官僚)の相手も務まらない。彰子後宮の評判が落ちると、かつての定子後宮(清少納言が在籍)の評判が上がってしまう。

2019-06-07 13:00:55
たられば @tarareba722

これはまずい…と考えた道長は、彰子付きの女房に「文芸枠」を設けました。中宮定子-清少納言ラインの路線を踏襲したわけですね。その文芸枠女房の第一号が紫式部だったわけです。紫式部は、藤原道長が政権獲得のために王手を仕掛けた、その「詰めの一手」の最先端にいきなり立たされたわけですね。

2019-06-07 13:03:29
たられば @tarareba722

しかし旧来の女房たち(しかも育ちのいいお嬢様軍団)は、そんな「文芸枠」を面白いと思うわけはありません。当然、就任当初は仲間内から白眼視されます。 しかも当時紫式部は、幼子を残して夫に先立たれたばかりの非常に不安定な時期でした。この頃、幼少期からの同性の友人も亡くしています。

2019-06-07 13:06:57
たられば @tarareba722

加えて、紫式部はそんな「宮中で貴族の男を相手に立ち回る中宮付き女房」という自分を恥じる部分がありました。幼い頃、学者の父から「お前が女であるとは、なんと不幸なことか」と嘆かれ、「漢字の【一】も読めないふりをしてきた」という紫式部にとって、女房の仕事は過酷極まりないものでした。

2019-06-07 13:10:27
たられば @tarareba722

そんな彼女にとって救いだったのが、最高権力者である道長の全力バックアップと、最初は頼りなさげだったものの無事男子を産み育て後宮を支えた彰子という盛り立てがいのある姫君の存在、そして「物語」の力でした。

2019-06-07 13:12:30
たられば @tarareba722

源氏物語は、こうした複雑な背景で記された宮廷の物語でもあるのですねえ。(とりあえず荒いけど了

2019-06-07 13:13:26
たられば @tarareba722

なお『源氏物語』執筆時の読者には常識だった史実を。 物語の中で光源氏の永遠の思い人である義母の呼称はもちろん「藤壺」。 そして、紫式部が仕えた藤原道長の娘・彰子が御所内で住んだ場所は、七殿五舎のうちの一つ「飛香舎」。この舎の異名こそ、庭に植えられていた花にちなんで「藤壺」でした。

2019-06-07 19:16:09
たられば @tarareba722

つまり『源氏物語』とは、皇室の政争を色濃く反映した、究極のナマモノ同人誌だったわけです。 これまで何度か語ってきたように、紫式部はどちらかといえば内向的で、慎ましく、知識や技能をひけらかすことを嫌い、自分を厳しく律するタイプの女性だったと思います。少なくともそうした一面があった。

2019-06-07 19:20:29
たられば @tarareba722

とはいえそうした史実や実社会における性格的な側面と、その人の「作り出す物語」は、全然違っていいし、違ったからなんだというんだ、「物語はもっとずっと自由なんだ」と、千年前の(日本語文化圏において創作に携わるあらゆる人にとっての)大先輩は、語ってくれているように思うのです。はい。

2019-06-07 19:22:40

コミカライズもあるで

武中英雄@準備中 @h_tknk

漫画屋です 『境界線上のホライゾン』コミカライズ/『喰姫-クヒメ-』 /『FGO1.5部アガルタの女』コミカライズ

aokan.sblo.jp

武中英雄@準備中 @h_tknk

7/9発売のFGOコミカライズ「アガルタの女」1巻カバーからアストルフォとデオンの二人 被って見切れてる部分はこんなんなってました 改めて見るともうちょい色味調整したいなぁとか思ったりしますが・・・ ともあれ発売まで今しばらくお待ちいただければ幸いです pic.twitter.com/dS48vJ4dmU

2019-05-10 22:43:34
拡大